新譜"Will To Power"を引っ提げてのARCH ENEMYの日本ツアー、東京二日目@EXシアター六本木に行ってきた。何回もライブを観ているバンドだが、新譜の出来の良さもあって、行かない選択肢は無かった!
EXシアター六本木初日の客入りは7割程度だったらしいが、この日はもう少し入っていたのかな。ARCH ENEMYがこの会場でライブを行うのは今ツアーが初めてということもあり、音響に定評がある会場な分だけ、更に期待が高まる。先に結論を言うと、今までの彼らのライブの中で最もカッコイイと思ったライブだった!!
新譜の日本盤ではアウトロ扱いだった"Set Flame To The Night"がオープニンSEとなり、そこから新譜のリーダートラックである"The World Is Yours"でライブはスタート。メジャー感が更に増した曲でもカッコイイ。そこから"Ravenous"で畳み掛け、サークルピットが発生。次にジェフ・ルーミズのソロがタップリとフィーチャーされた"Stolen Life"、突進力がある新譜からの"The Race"と怒涛の展開。
前半のトドメは前作の"War Eternal"で締め。最初の5曲だけでも、今まで見たARCH ENEMYの中で今回が一番カッコイイライブだと確信。マイケル・アモット、ジェフ・ルーミズのギターコンビのこのバンド史上最もステージが映える組み合わせと思っているが、二人が並んで弾く姿、今回は更にカッコイイと感じる。
マイケル・アモットは髪の毛の色が黒っぽくなったなぁ。そしてジェフ・ルーミズは難しいソロでもを余裕持って弾く姿は華がある!くどいけど、曲作りでもお二人ちゃんとタッグを組んでくれ!(笑)
話を戻して、"My Apocalypse"で少しペースを変えて、この曲はライブだと良いアクセントになっているのだが、個人的にはそろそろ別の曲にしてほしいと思っている(笑)でも、ライブで聴くと雰囲気を変えるにはもってこいの曲なのでバンドが重宝するのも理解できるかな。
そして、久しぶりに来たこのサイレン音は・・・・・!?
そうだ!"Rise Of The Tyrant"からの名曲"Blood On Your Hands"だ!!!!
前日では出てこなかった曲で、この曲を演るのは久しぶりかもしれない。"Rise Of The Tyrant"はアンジェラ期を代表するアルバムだと思っているので、もっと沢山ライブで演ってほしいが、なぜかあまりセットリストに入る頻度が少ない気がする。”Remeber!"のパートはもちろん場内大合唱。ソロのハイライトであるハモリパートに入っていく流れはいつ聴いてもカタルシスを感じる。
すっかりARCH ENEMYの顔となったアリッサだが、ライブ後半では彼女の魅力が爆発。歌メロの良さが光る"The Eagle Flies Alone"、そして、アリッサのクリーンボーカルが入った"Reason To Believe"はライブだと更に魅力的!"Reason To Believe"は彼女のクリーンボーカルが入ってもARCH ENEMYらしさがあるので、違和感なく聴けるのって、何気に凄いことだと思う。途中でフードを被っての姿もカッコイイ。アリッサに関してはカワイイという言葉は似合わず、綺麗、カッコイイってところかな。男女の差を良い意味で感じさせない。
本編は"Dead Bury Their Dead"、"We Will Rise"と"Anthems Of Rebellion"からの曲で終了。"Dead Bury Their Dead"は"My Apocalypse"と並んで、ライブで欠かさず演奏されている曲。この曲も良いんだけど、ちょっと食傷気味かな・・と思っている。きっと、シャーリー・ダンジェロのベースをフィーチャーするパートがあるのでライブでは外せないんだろうなぁ。
アンコールは前日と変わってなんと!"Heart Of Darkness"!!この曲を演るのはかなり久しぶりでは!?個人的に好きな曲だったので嬉しかったが、一緒に観た妻にとってはあまり魅力的で無かったらしいww"Avalanche"の方が良かったって!?そうか・・・w
そして、ジェフのフュージョンっぽいギターソロから、マイケル・アモットの見せ場であるインスト"Snow Bound"。泣きのギター満載なのに、なぜか観るライブはたいてい、マイケルがミスっているので、いつもハラハラドキドキしながら観ているが(笑)今回は特にミスもなく成功!曲の途中で煽りを入れてくるもんだから、オイオイ、大丈夫かよーって思ったのはご愛嬌w
ライブ最後は”Nemesis”、そして続けて"Field Of Desolation"のアウトロパートからマイケルとジェフのツインギタ―ハーモニーで締めというお約束の展開。"Field Of Desolation"のアウトロはともかく、日本では必ずヨハン期の曲が1曲は入っていたが、今回はとうとう1曲も出てこなかった!
きっと、BLACK EARTHと住み分けたことなんだろうか。BLACK EARTHではお腹一杯になるほど聴いたが、ARCH ENEMYでいざ無いのはなんだか寂しい気分に。
それにしてもツアーを重ねる度にカッコよさが増すバンドであり、初期の頃にはこんなバンドになるとは思いもしなかった(笑)今回は音響の良さもって、シャーリーのベースも良く聞こえたし、ダニエルを正面から観たこともあって、派手なフォームで叩くことはせず、姿勢は常にぶれず凄まじいドラミングも十分堪能。フロント4人は常に動き回り、視覚的にも目が離せないステージングもそうだし、曲もカッコイイ。そしてギターの二人は非常に華がある。メタルを知らない人にこれがヘヴィメタルだよ!って紹介するにもってこいのバンドだなぁと改めて思った。
なお、ライブの途中でTrooperの宮本さんが登場。Burrn!の読者投票でベストアルバムに"Will To Power"が選ばれたため、そのトロフィー贈呈式が行われた。ライブの流れを邪魔したくなかった配慮なのか気がついたら贈呈式が終わっていたというぐらい、スピーディーに行われていたけど(笑)それにしても、宮本さん、せっかくのトロフィー贈呈式なのに着ているTシャツはBLACK EARTHかよ!!!wwwそんなマイペースな宮本さんが好きです(笑)
Setlist
01.The World Is Yours
02.Ravenous
03.Stolen Life
04.The Race
05.War Eternal
06.My Apocalypse
07.Blood On Your Hands
08.You Will Know My Name
09.Bloodstained Cross
10.Intermezzo Liberte
11.Dead Eyes See No Future
12.The Eagle Flies Alone
13.Reason To Believe
14.As The Pages burn
15.Dead Bury Their Dead
16.We Will Rise
〜Encore〜
17.Heart Of Darkness
18.Jeff Loomis's Guitar Solo
19.Snow Bound
20.Nemesis
21.Field Of Desolation (Outro)