Heart Of Steel

買ったアルバムの感想を語る場

TOOL

「メタルファンは、死ぬまでメタルファンなんだ。パーマネントに『あ~○○年の夏はSLAYERをよく聴いたよな~』みたいな聴き方をする奴は一人もいないよ」byロブ・ゾンビ

2019年ベストアルバム10枚+5枚

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あけましておめでとうございます。
今年も自分が行ったライブなどの記録をブログに残していきたいと思います。今年は行ったライブ全てを書くことを目標に・・・(去年は8月のANTHEM公演は書けずじまいでしたorz)

さて、2019年にリリースされたアルバムの中で10枚+5枚お気に入りのものを紹介して2020年もスタートしたいと考えています。2019年は音楽の聴き方の方法にサブスクリプションサービスを加えてみましたが(Spotify、mora qualitas)、アルバムを買わないと(基本CD)なんだか聴こうとするスイッチが入らないため、私の音楽の聴き方はやっぱりCDとCDをリッピングしてMac経由で聴く、ポータブルDAPに転送して聴くという従来のリスナーなんだなぁ・・と実感。オールドタイプの何が悪い!?、いや、今の時代だからこそ、音楽の聴き方の多様性はあってしかるべきかなぁと思っていますが、経済的・効率性は良くないよなぁ(^^;

まずは2019年にリリースされたアルバムでお気に入りの10枚をご紹介。
1番目のアルバム以外はアルファベット順での紹介です。


01.RIVAL SONS "Feral Roots"
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どれか1枚しか選べないとしたら、それはRIVAL SONSのこのアルバム!それぐらい推したいアルバム。
70年代回帰型バンドは数多くあれど、継続して活動を続けているバンドは以外と少ないと思うが、その中で、RIVAL SONSは順調に活動を続けこの5作目はとうとう、メジャーのAtlanticからのリリース。そして、グラミー賞のノミネート候補までに選出されたというオマケ付き。彼らの音楽性はLED ZEPPELIN+THE DOORSとよく言われるが、作品を重ねる度に引き出しが増えており、今作はよりメジャーなフィールドへのアピールできる普遍性も兼ね備えた内容となった。日本での認知度もっと、増えてほしいと切に願います。



02.ALCEST "Spiritual Instinct"
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今作からNuclear Blastへ移籍し、日本もワードレコーズから国内版がリリースされた関係もあり、メディアへの露出度が上がったことも関係しているのか、今までの中でもっともメジャー感がある(ALCESTにはしては、という意味)アルバムとなった。ALCESTらしさはそのままのため、従来のファンも納得の出来。今までライブで表現できていたダイナミズムさがアルバムでは弱くなってしまうところも、今作はドラムパートがより前に出てくるようになって、やっとライブでの良さがアルバムでも表現できるようになった。


 
03.CANDLEMASS "The Door To Doom"
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完全に活動休止になるのかと思いきや、1stアルバムのシンガー、ヨハン・ランキストが復帰して、アルバムワートアーク、アルバムタイトルからして原点回帰的な作品となった完全復活の狼煙を上げたアルバム。常にクォリティの高いSwedish Epic Doomメタルアルバムを作ってきて彼らだが、今作はその例に漏れず、更にヘヴィでドゥーミーでエピカルなアルバムのため、ファンならガッツポーズものの内容。CANDLEMASSもグラミーのメタル部門でノミネートされたが、この手のバンドがノミネートされるのはかなりビッグなニュースだと思う。


04.LEPROUS "Pitfalls"
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今作で初めて聴いたバンドだったが、こんなにメジャーな音のバンドとは思わずビックリ!それから過去作も聴いてみたが、今作はブレイクスルーした感がある内容で、プログレメタルフィールドには収まらない、しいていえばプログ系とエレクトロ系がミックス感が絶妙で普遍的なメロディラインも多く兼ね備えている。プログ系の中で革新となるべきアルバムかもしれない。



05.OPETH "In Cauda Venenum" 
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OPETH"Heritage"以降はデスメタル色を封印し(ライブでは過去の曲も演っている)、より70年代プログレ、ハードロック路線にシフトして行ったが、今作は"Heritage"以降の中でも集大成的な内容。相変わらずデスメタルな要素は皆無だが、アルバムの冷たい空気感はいつになく北欧的ダークさとヘヴィさがあり、こんな内容なら昔を懐かしむ必要性は感じないかもしれない。でも、歴史あるバンドだから昔のスタイルもいつかやってほしかったり・・と思ったりするのは仕方ないところだろうか。。



06.OVERKILL "The Wings Of War"
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過去2作は良くもなく、かといって悪くもなく、煮え切らない内容だったが、今作は非常に締まりがある内容でリフのかっこよさとキレの良さが段違い!ドラムが今作よりSHADOWS FALLジェイソン・ビッドナーに変更となり、ドラムのキレっぷりがパワーアップ。久々に爽快なOVERKILL流スラッシュメタルが堪能できる。



07.PHIL LANZON "48 Seconds"
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URIAH HEEPのキーボーディストの2ndソロアルバム。今作もIT BITESジョン・ミッチェルなどが参加してのボーカルオリエンテッドな1枚。とつてもメロディックというわけではなく、かといったハードロック過ぎず、THE BEATLES由来のポップさもあり、と絶妙なバランスな内容は前作にも引き続き。フック満載の楽曲で単なるキーボーディストのソロアルバムとは思ってはいけない。




08. ROBERT PEHRSSON'S HUMBUCKER "Out Of The Dark"
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IMPERIAL STATE ELECTRICのギタリストのソロプロジェクト3作目。今作はモロRAINBOWな曲があったりとオッ!と思わせる内容が前作より高い。爆走ロックながらも本家バンドよりも高い哀愁度合いとTHIN LIZZYに通じるギタープレイで一気に聴かせる勢いと魅力が満載。




09.ROSALIE CUNNINGHAM "Rosalie Cunningham"
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PURSONの解散は70年代回帰型ロック好きにとっては非常に残念なニュースだったが、中心人物であるロザリー・カニンガム嬢の初めてのソロアルバムはそれを埋めるべく充実した内容で、やはり彼女=PURSONだったと認識した一枚。PURSONよりサイケ感とマジカル感があり、PURSON亡き後はソロとして頑張ってほしい!


10.TOOL "Fear Incoculum"
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13年振りとなるアルバムは動画再生ディスプレイも備えた驚愕パッケージ仕様でファンを驚かせたが、内容はTOOLらしい内容で楽曲的には大きな冒険はしていない印象を受ける。しかし、細部に神は宿るという通り、細かいアレンジなどをじっくりと聴けば変化を感じることができる。リズム隊の気持ち良さは神レベル。わかりやすさ度合いで言えば前作"10,000 Days"に分があると思うが、アレンジや楽曲の展開の妙は時間をかけた分(かけ過ぎた?w)だけ、充実していると思う。




以上10枚を選びましたが、もう5枚ほど追加でご紹介(笑)

11.FIRST SIGNAL "Line Of Fire"
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FRONTIERSレーベルお得意の「あなた達がメロディックな曲書かないなら俺たちが書いた曲を歌ってよ!」のハリー・ヘス版プロジェクト3作目。まあ、ハリーはHAREM SCAREMがあるから、需要がそれほどあるのかわからないが、FIRST SIGNALはもっとAOR寄りなスタイルを歌うハリー・ヘスが堪能できる。彼がどの程度歌メロに関与したのかはわからないが、歌メロの良さはこの手の企画の中で一つ飛び抜けていると思う。




12.Suchmos "The Anymal"
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Suchmosは日本の音楽番組に出てくるタイプのバンドとばかり思っていたが、このアルバムは完全にサイケデリック・ロック。ノリの良い楽曲は皆無で、一般受けは悪いと思うが、洋楽ロックの中でも70年代ごろのものが好きな人であれば大いにアピールできる要素が満載。サイケ感は後期THE BEATLESに通じる内容でこんなにもスタイルを変えて大丈夫か?と思うが(笑)個人的にはとっても好みである。




13.坂本真綾 "今日だけの音楽"
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シングルカットの曲はなく、全て純然たる新曲だけで固めたアルバムで邦楽勢では珍しい?構成かもしれない。バラエティ豊かな楽曲で楽器陣がフィーチャーされている曲もあるが、坂本真綾の清涼感溢れつつも軸がしっかりとした歌声はアルバムをビシッ!と締めているのはさすが。歳を重ねてますますその歌声は説得力を増している。




14.SANTANA "Africa Speaks"
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SANTANAの新作はスペイン人シンガー、ブイカをフィーチャーしたアルバムで、基本的にはほぼスペイン語の歌。楽曲的には特にメロディラインがハッキリしているわけではないが、ブイカの非常にパワフルでこぶしが効いた歌声の迫力に圧倒される。それに呼応しているのかカルロス・サンタナのギターもうるさいぐらいに弾きまくり、この二人の熱量だけでお腹いっぱい。でも、本来のSANTANAってこうだよね!




15.THE DARKNESS "Easter Is Cancelled"
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 なかなか凄いアルバムタイトルだが(笑)バンド初のコンセプトアルバムということで、今作はストレートに乗れる楽曲は少ないながらも凝った展開とギターリフでこのバンドの新基軸を見せてくれた。ある意味プログレッシブな曲があったりと、まだまだ引き出しを多く持っているバンドと認識。

 

以上、追加の5枚でしたが、他に良く聴いたのは以下のアルバムで気分によっては先程の5枚と入れ替わる内容ですが、敢えて書いておきたかったの追加5枚でした。各アルバム名にSpotifyのリンクを貼っておきます。(RAZOR HIGHWAYだけAmazonのリンク)

ALAN PARSONS "The Secret" 

【レビュー】TOOL "Fear Inoculum"

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TOOLの13年振りとなるニューアルバム"Fear Inoculum"、毎年今年こそは出る、いややっぱり来年かも・・という繰り返しだったので、まさに待望のアルバム。8月末にリリースされたが、CD盤は初回限定盤しかなく(!)、タワレコオンラインでオーダーしていた分は9月中旬に発送されるでないか!発売日から聴くにはストリーミングサービスやダウンロード販売を使うしかなかったが、ここはグッと我慢。こういう時は焦った方が負けなのよね!


そして、やっとCD盤が届いた!えっ、なんだこの梱包は・・・。
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もっと大きなものかと思ったが、予想よりはコンパクト。輸入盤しか無いのだが、日本のショップ経由で買うとソニーが輸入元として販売しているそうで、日本独自のラベルが貼られていた(国内盤は出す気が無いのか、本国から許可降りないのかどちらだろう?)
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注意書きを読むと、え!!??「パッケージを開くと、ビデオが自動再生され大きな音声が流れます」って、書いてあるけど、なんじゃ、こりゃ!?
少々ビビりながら封を切ってパッケージを開くと、パッケージにと一体化された4インチサイズのスクリーンに映像と音声が自動再生される。パッケージの中も含めて前作の"10,000 Days"のアートワークの流れを組んでいるかような異型のキャラと画面を覆い尽くす限りの目玉の映像に不協和音な音が流れるという内容。パッケージを閉めると自動的に再生が止まって、開くとまた最初から再生されるという仕組み。一応再生・停止ボタン、音量調整ボタンはあるが早送りはできないwまだ最後まで映像観ていませんww
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内蔵のリチウム電池で動いているらしく、電池が切れたどうするの!?と思ったところ、中に充電用のコネクタとUSBケーブルが同梱されていた。こんな仕様のアルバムは初めてだ!(笑)
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映像を見ながらアルバムを聴くとよりディープに世界観に浸れるということなのだろう。しかし、CDを取り出すには必ずパッケージを開く必要があるから、CDを出し入れをする度に映像と音が流れるこの仕様は段々と面倒くさくなるw強制的に映像を見てほしいというバンド側の強いメッセージを感じる仕組みだ(笑)

あと、少し驚いたのがブックレットに全曲歌詞が掲載されていること!少なくとも過去3作は歌詞の掲載がなかったので、これは地味な驚き。 
そして、MP3ファイルがダウンロードできるDLコード付き。アルバムは全10曲だが、収録時間の関係上CD盤は7曲のみ。残りの3曲はストリーミングなどのサービスで聴く方法もあるが、ストリーミングを使用しない人もいると思うので、配慮としては嬉しいかな。

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試しにMP3ファイルをダウンロードしてみたが、320kbpsのビットレートだったので、せめてCD音質と同等のビットレートは欲しかったところ。。私はCDからリッピングできる分はApple Losslessで置き換えておきましたw

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さて、パッケージに関してはこれぐらいにして、肝心の音はどうか!?
アルバムを3周ほど聴いてうえでの感想としては、TOOLらしさに溢れた内容クォリティでまずは一安心。10分以上の曲が多いから全貌を掴むまでは時間がかかるが楽曲に馴染みが出てくると新たな発見が次々に出てくる、正に噛めば噛むほど味が出るアルバム。

アダム・ジョーンズのキレのあるリフワークに、ダニー・ケアリージャスティン・チャンセラーの鉄壁のリズム隊は相変わらず素晴らしい。特にダニーのドラムは気持ち良いぐらいのドラムサウンドと怒涛のドラムフィルの入れっぷりは過去最レベルかも。音質も過去最高によく、各楽器のナチュラルな音作りの鳴りっぷりが実に気持ちよく、このバンドでしか生み出せないグルーヴが120%表現されていると思う。ボーカルのメイナード・ジェームス・キーナンは少し後ろに引っ込んだ感がある印象だが、それは単に曲が長いからそう感じるのかなぁ。


特に皆が驚くようなサウンド面の変化はないが、動と静のコントラストが今まで以上に際立っておいると感じた。今までと少し変わったなと思ったのは"Descending"の中間部分のインストパートはTOOLにしてはかなりキャッチーな内容だったり、"Chocolate Chip Trip"はTOOL版"Moby Dick"といった感じでダニーのドラムソロが堪能できるところかな。
そんな変化球も多少ありながらも、CD盤も最後を締める"7empest"はアルバムの中で最も長い15分弱の曲でその重厚っぷりに圧倒!
 

アルバム3周以上してもこれが傑作かどうかはまだ断定できないが、何度も聴いてアルバムの全貌を知りたくなる中毒性の高いアルバムであることは間違いない。取っ付きやすさは前作の"10,000 Days"が一番だと思うが、"Fear Inoculum"はどうかな・・・?アルバムの中盤辺りから本気を見せる感じの内容だが、聴き終えた後は・・・・・・やっぱり傑作だな!と思う。最初はイマイチと思っても最低3周は聴いてください(笑)私は3周目にパッと視界が開いた感で、そこからもうこのアルバムはたまらんです。


それにしても、こんな濃厚でディープなアルバムがテイラー・スウィフトのアルバムを追い抜いてアメリカのビルボードチャート1位獲得はエピックメイキングな現象だと思う。
アメリカの音楽シーンの懐の深さを感じる現象で、羨ましいなぁ。。


TOOLの名に相応しいこの新譜を引っさげてツアーを開始する彼らだが、来日公演もぜひ期待したいところ。TOOLライブ初体験は2007年のZEPP TOKYO単独公演で、独特のスクリーン映像とスポットライトを全く浴びないメイナードの姿が強烈だったが、それ以上に楽器陣の繰り出すアンサンブルの素晴らしさにKOだった。その次は2013年のOZZFEST JAPANで観たが、次に出るトリのBLACK SABBATHに集中したかったので、ちょっと印象が薄くなってしまった^^;


というわけで次は単独公演を是非!!アダム・ジョーンズ、実はなかなかの日本通と判明したので、来日公演は確実でしょう!!(笑)
プロフィール

sekibow

熱苦しいハードロック、ヘヴィメタル、スラッシュメタル、ドゥーム・ストーナー系メタル、プログレ、そして70年代〜80年代のウエストコースト系ロックを愛するパフュメタラー。Sign of the Hammer Be My Guide

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