01.DEF LEPPARD "The Early Years 79-81"
DEF LEPPARDの1stアルバム"On Through The Night"、2ndアルバム"High 'N' Dry"がリマスター再発に伴いその2枚のアルバムと80年のライブアルバム、B面曲集、BBCレコーディングものを収録したCD5枚組ボックスセットに豪華ブックレット付きのもの。本当は1st、2ndのリマスターだけで良かったけど、どうせなら一番豪華なやつにしたる!
02.THE ALAN PARSONS PROJECT "Ammonia Avenue"(Blu-ray Audio盤)
ボックスセットの一部だった5.1chサラウンドを収録したBlu-ray盤が単品販売としてリリース。実はこのアルバム、CDだと特に引っかかるものがなくて、あれれ、以外と大したことない???と思っていたが、5.1chサラウンドは迫力があり芯がしっかりと音で、アルバムの輪郭がよりハッキリとした内容で、こんなに良いアルバムだったのか!とこの盤で気付いた次第^^;
03.JOHN NORUM "Face The Truth"(リマスター盤)
ジョン・ノーラムのソロアルバムの1st〜3rdがRock Candyレーベルよりリマスター再発。リマスター盤としてはこれが初かも。この2ndアルバムはボーカルにグレン・ヒューズが全面参加し、ジョン・ノーラムが理想とするメロディックなハードロック作品としても一級品。リマスター盤は特にジョンのナチュラルなギターサウンドがよりリアルに堪能できる仕上がりとなっている。1曲目のタイトル曲のギターリフの音のキレっぷりはたまらんです。
(このアルバムのレビューはこちら)
04.LOUDNESS "Soldier Of Fortune"(30th Anniversary Edition)
ボーカルにマイク・ヴェセーラを迎えてのアルバムが30周年記念盤としてCD3枚組とDVD1枚の構成で再発。マイク・ヴェセーラがLOUDNESSに在籍していた期間は短かったが、このアルバムのインパクトは絶大。テクニック面では一番頂点を極めたアルバムかも。
05.MARIAH CAREY "Mariah Carey"(リマスターアナログ盤)
マイラア・キャリーのアルバムは今までリマスター化されなかったが、デビュー30周年を記念してなのか、今年アナログ盤としてリマスター化再発。特に今まで彼女のファンではなかったが、ジャケ買いも兼ねて購入。もちろん有名曲は知っていたが、こうしてじっくりと聴いてみると、わずか20歳でこのクォリティは凄い!!ルックス含めて楽曲的にも初期4枚目辺りまでが、一番好みだなぁ。
06.SADE "This Far"
すっかり10年単位でしか活動しなくなった感があるSADE。今の所、最新作"Soldier Of Love"がリリースされたのは2010年。となると、今年はなにかある!と思ったら全スタジオアルバム6枚をリマスターしてアナログ盤ボックスセットを発売。どうやら、コロナがなかったら新作を発表していたようで・・。
リマスターもメンバー監修の元、気合が入った内容らしく、派手さはないが堅実な作りのリイシュー作品になっていると思う。
※Amazonでは売り切れでした・・・^^;
07.TEARS FOR FEARS "The Seeds Of Love" (5-disc Super Deluxe edition)
TEARS FOR FEARSが誇る大名盤"The Seeds Of Love"がCD4枚+Blu-ray1枚のスーパー・デラックス・エディションとして再発。本編のリマスター具合は以前の1999年リマスターの方が、音の輪郭をハッキリとした内容だったのと比べて、今作はアナログ的な感触でマイルドな仕上がり。個人的には音がキビキビした感がある前者が好みです。
他のB面曲集やデモ音源に特筆すべきものは少ないが、やっぱり目玉は2ndに引き続きスティーヴン・ウィルソンによる5.1chミックスでしょう!今作はオリジナルと明らかに違いが分かるミックス内容となっている。ブックレットに丸々1ページ、スティーヴン・ウィルソンによる解説が掲載されているが、長期間におよぶ制作、複数スタジオでのレコーディング、一度完成した音源をボツにしたなど、完成までに紆余曲折が多いアルバムのため、「正しい」マスターテープを探すのが非常に困難だったらしい。苦肉の策?として、オリジナルにない音を入れているのはそういった理由もあったらしいが、更に作品への没入感を増したこの5.1chミックスは本当に素晴らしいと思う。一つの映画を見ているかような流れがあるアルバムで、万華鏡的な音に包まれる感覚は最高です。
08.SANCTUARY "Into The Mirror Black" (30th Anniversary Edition)
独特な感性が特徴であったSANCTUARYの2ndアルバムが30周年を記念してのリマスター&1990年のライブアルバムをセットした内容でリリース。リマスターはHATEBREED、SHADOWS FALL等のプロデューサーでもあるZeussが手掛けたもの。SANCTUARYとZeussの関連は薄そうに思えるけど、音を分厚くし現代につも通じる音作りに近い内容に仕上げたリマスター具合は素晴らしい!今まで食わず嫌いの方がいたら、こちらの盤をオススメします。ライブディスクもキチンとミックスされているのも高ポイント。
09.SANTANA "Abraxas"(SACD Multi Hybrid Edition)
SACD Hybridという規格はオワコンかもしれないが、日本ではソニーミュージックがロック系で唯一?気合が入っており、毎年過去の名盤で4ch盤をSACD Hybridでリイシューしている。今年はSANTANAの1stとこの"Abraxas"の4ch盤を7インチ紙ジャケのSACD Hybrdi盤としてリリースしてくれたのでありがたいという言葉しかない!このアルバムはロックを代表する超名盤で"Black Magic Woman / Gypsy Queen"は誰もが一度は聴いたことがあるに違いないし(?)、"Samba Pa Ti"はあの伊藤政則が一番好きな曲と言うほど(今年のLOVEBITESとのトークショウで言ってましたw)の内容。
この4chミックス盤は当然ながら四方から音が飛びかかって来るのだが、ステレオ盤にない音が入っており、その度にハッ!とさせられる。怒涛のパーカッションに絡み合うギターとノイズはある意味野性的であり、その空中戦が4方のスピーカーで行われるので、その肉食獣サウンドが更にパワーアップ。何を言っているのか自分でもよくわかっていないが、凄いのです!(笑)(語彙少きライフ)
10.PANTERA "Reinventing The Steel" (20th Anniversary Edition)
PANTERAのラストアルバムの20周年記念盤。CD3枚組で1枚目はテリー・デイトによる最新ミックス。2枚目はオリジナルミックスのリマスター、3枚目は未収録曲、カバー、インストバージョンなどを収録した内容。
なんといってもテリー・デイトによる最新ミックスが最大の聴きどころでしょう!テリー・デイトと言えばPANTERAの数々の名盤を手掛けたプロデューサーだが、その彼によるミックスは現代にも通じるヘヴィネスが備わって生まれ変わったと言っていいほど。テリー・デイトミックスを聴いた後に、オリジナルミックスを聴くと2000年の作品なのにパンチに欠ける感があると感じてしまうぐらい。ジャケもオリジナルよりこっちがカッコいいよね(笑)
以上、今年リイシューされた10作品をチョイスしてみた。
今年は20周年、30周年盤が多いような気がする。PANTERAのやつなんか、20年前って嘘でしょ!?とビックリするんだけど、こう思うのは歳を取った証拠だろうか・・。