IMG_0217

クラシックロックを現代に体現するバンドは日本だとウケがイマイチというか、人気が無いけど、そこに風穴を開けるかもしれないのが1月の来日公演が記憶に新しいGRETA VAN FLEET

その来日公演中に通算5枚目の新譜をリリースしたのが、カリフォルニア出身のRIVAL SONS
2011年にデビューした時に完成度の高さとLED ZEPPELINTHE DOORSをミックスしたかのようなサウンドは衝撃的で、その後は順調に活動を続け、人気もアルバムを出す度に広がってきた(日本以外ではw)。

そして、今作はEaracheから離れ、メジャーのAtlanticへ移籍!!更にステップアップする舞台は整い、そして待望のニューアルバム”Feral Roots”を発表!!期待していたけど、想像以上!!このアルバムでRIVAL SONSはこの手のクラシックロック体現バンドの中でも抜き出た存在と改めて証明してくれたのではないでしょうか〜。

今回はボトムが更に効いた音作りに変わっていたのがサウンド面での特徴だが、アルバム後半の楽曲は万華鏡の如きカラフル。そして更に音の深みが増して多様性溢れる音楽がこのバンドをまた一段高いステージに押し上げたと思う。

アルバム前半は従来のRIVAL SONS節満載!といったところだが、

アルバム1曲めの"Do Your Worst"



アルバム5曲目の"Feral Roots"から少し雰囲気が変わってくる。
LED ZEPPELINTHE ROLLING STONESの神秘性をミックスしたかのようなタイトル曲で、
スコット・ホリデーのタメの効いたギターソロも素晴らしい。
"Feral Roots"


8曲目の"Imperial Joy"は1曲の中に複数の曲が入っているかのような曲。そんな曲でも様々な歌い方ができるジェイ・ブキャナンはやはり凄いシンガーだ!日本ではもっと評価されるべきシンガーだと思う。

"Imperial Joy"



9曲目の"All Direction"はバラードタイプの曲で、LED ZEPPELIN"The Rain Song"を少し想起させる。それだけで終わらずに後半は激しく展開するなど、RIVAL SONS流パワーバラードといった感じ。
"All Direction"


そして、最後を締める"Shooting Star"はゴスペルの色合いを感じさせ、思わず大合唱したくなる曲。POISON"Stand"にも近いところがあるかな?ライブだときっと大合唱が起きて盛り上がるだろうなぁ〜。。
"Shooting Star"
 

早速、ライブで披露されて盛り上がっている!!
 


こうして聴いているとアルバム前半も素晴らしいが、更に素晴らしいの後半部分。今まであった、LED ZEPPELINPINK FLOYDのオマージュ的な曲から更に自分たちのカラーに染め上げた楽曲が多く締めるようになり、RIVLA SONSならでは音の今作で完全に出来上がったと思う。偉大な先人達と比べれることが多かったけど、その辺はこれでやっと卒業できるようになったかな!?

GRETA VAN FLEETと比べるのもナンセンスだが、彼らに足りないも味わい深さやロックの妖しさはRIVAL SONSが持っていると断言できる(笑)もちろん、彼らの方が先輩格でロック界の酸いも甘いも経験しているから、表現できる領域が広いのは当然だけどね。

要するにGRETA VAN FLEETを絶賛しているメディアはキチンとRIVAL SONSも取り上げた上で評論してほしい。日本盤がリリースされていないと日本の雑誌に取り上げ辛いのは知っているけど、そんな大人の事情はどうでもよくて良いバンドは多くの人に知ってほしいというファンの素直な欲求です。
世の中にはもっと凄いバンドがいるんですよ!!! 

さて、それでも日本での見通しは厳しい模様だけどフェスの出演などで、一発逆転をどこかで期待しています!


FERAL ROOTS
RIVAL SONS
ATLAN
2019-01-19