Heart Of Steel

買ったアルバムの感想を語る場

ARCHENEMY

「メタルファンは、死ぬまでメタルファンなんだ。パーマネントに『あ~○○年の夏はSLAYERをよく聴いたよな~』みたいな聴き方をする奴は一人もいないよ」byロブ・ゾンビ

【ライブレポ】DOWNLOAD JAPAN 2019 Part1@幕張メッセ 2019.3.21


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日本初開催となったDOWNLOAD FESに行ってきました。ヘッドライナーのOZZY OSBOURNEはオジーの体調不良に伴い、開催1ヶ月前にキャンセルとなるが、フェス同日の南アフリカ公演がキャンセルとなったJUDAS PRIESTが急遽ヘッドライナーで出演決定という開催前に劇的な展開が起きていた。
2018年はLOUD PARKが開催されなかったこともあり、いざ会場に行くと予想以上に多い人!やっぱりみんな大型メタルフェスに飢えていたんだな。長くなるので3回に分けて書きます。

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まずはオフィシャルバーでビールを注入してから、AMARANTHEから見ることに。DYNAZTYのリードシンガー、ニルス・モーリンが加入してからの初の来日公演、フォトジェニックかつ歌の上手さも際立つメンバーが入って更にパワーアップした印象を受けた。エリーゼ・リードは健康的なセクシーさもあって一番目立つ存在だが、バンド全体にも見せ場があるのでバランスも良い。
新譜"Helix"はキャッチーさに欠ける内容だと思うがライブだとゴリゴリ系の楽曲は良いアクセントだなと思った。それでも、やはり、3人のボーカルが交代交代で歌っていくこの切り替えの上手さのカタルシスがこのバンドの持ち味だけど、ライブだとそのゾクゾク感が更に増す。願わくばそのカタルシスが最も強い"1.000.000 Lightyears"が聴きたかったなー。
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AMARANTHE Setlist
01.Maximize
02.Digital World
03.Hunger
04.Amaranthe
05.GC6
06.Helix
07.Drop Dead Cynical
08.Call Out My Name
09.The Nexus



AMARANTHEが終わった後は早いランチタイムとして、次に新譜"Vicious"を引っさげて来日したHALESTORMを観ることに。客入れの導線がよくわからないが、通路側に人が集まりやすいこともあり、通路の反対側まで移動。これ以降はだいたいそんなポジションで観ていた。

新譜からのオープニングナンバー"Black Vultures"リジー・ヘイルの迫力あるボーカルが響き渡り一気に世界観に突入させてくれる。
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事前にゲストが出演するという話だったが3曲目の"Lovebite (So Do I)"LOVEBITESasamiが登場。リジーとボーカルを分け合い、サビはコーラスを担当。場内は大いに盛り上がったが、リジーasamiの声質がまるで違うので違和感ばかり残ってしまったような。asamiがコーラスに回ると良い感じだったけどね。

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リジーの迫力あるボーカルがグイグイとライブを引っ張っていくが弟のエアジョイも負けていない。トミー・リーばりの豪華なドラミングにドラムソロコーナーは箸で叩くがこれはすぐにやめて、CHEAP TRICKバン・E・カルロスを彷彿とさせる巨大スティックで叩くなどエンタメ性も十分。
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新譜のボーナストラックに収録されている"Tokyo"も披露。ここは東京でなく、幕張・・・ということは野暮だが(笑)、東京への憧れを彼ら目線で歌った内容の歌詞は良いもんだ!曲としては面白みに欠けるけど歌詞が重要な曲なのである。

メタルフェスらしく、ハードなナンバー中心のセットリストだったが、コンテポラリーな"Here To Us""Dear Daughter"も聴きたかったなー。リジーのボーカルの上手さをもっと堪能したかったので単独公演が見たい!

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HALESTORM Setlist
01.Black Vultures
02.Mz. Hyde
03.Love Bites (So Do I) (with Asami from LOVEBITES)
04.Tokyo
05.Amen
06.Do Not Disturb
07.Drum Solo
08.Freak Like Me
09.Uncomfortable
10.I Miss The Misery



次は反対側のステージでARCH ENEMYを。彼らが日本のメタルフェスの13時台で登場するのは今となってはレアな光景。何度も観ているので休憩タイムにしてもよかったが、恐ろしく高いレベルで安定している彼らのパフォーマンスは気が付いたらずっと観てしまうほど。
4曲目の"Blood On Your Hands"は公演によってはやったりやらなかったりするが、他の曲はライブの鉄板というべきものなのでセットリスト的に面白みは無い(笑)ただし、初めて彼らのライブを観る人にとっては怒涛の内容だと思うけどファンとしては贅沢を要求しちゃうよねーw
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去年の来日と比べてアリッサは髪型は元に戻したかな?こっちの方が似合うと思う。

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セットリスト的には後半が少しイマイチかなぁ・・・。4曲目ぐらいでこの後に備えて離脱してしまったけど、個人的にはもう少しアッ!と驚く選曲があって、離脱しなければよかった!と思わせてほしかった(笑)

ARCH ENEMY Setlist
01.The World Is Yours
02.Ravenous
03.War Eternal
04.Blood On Your Hands
05.You Will Know My Name
06.Dead Eyes See No Future
07.The Eagle Flies Alone
08.As The Pages Burn
09.Dead Bury Their Dead
10.No Gods, No Master
11.Nemesis



そういえば、フェス前半はHR/HM界を代表する女性シンガーが集まっていたじゃないか!
と思ったら3人一緒に写真を撮っていた。うん?この金髪の美女は・・?アンジェラ・ゴソウじゃないか!今はAMARANTHEのマネージメントも手掛けているから来日していたんですねー。


いよいよ、次は今回のフェスの個人的大本命GHOSTが。
Part2に続く・・・

【ライブレポ】ARCH ENEMY@EXシアター六本木 2018.2.21

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新譜"Will To Power"を引っ提げてのARCH ENEMYの日本ツアー、東京二日目@EXシアター六本木に行ってきた。何回もライブを観ているバンドだが、新譜の出来の良さもあって、行かない選択肢は無かった!

EXシアター六本木初日の客入りは7割程度だったらしいが、この日はもう少し入っていたのかな。ARCH ENEMYがこの会場でライブを行うのは今ツアーが初めてということもあり、音響に定評がある会場な分だけ、更に期待が高まる。先に結論を言うと、今までの彼らのライブの中で最もカッコイイと思ったライブだった!!

新譜の日本盤ではアウトロ扱いだった"Set Flame To The Night"がオープニンSEとなり、そこから新譜のリーダートラックである"The World Is Yours"でライブはスタート。メジャー感が更に増した曲でもカッコイイ。そこから"Ravenous"で畳み掛け、サークルピットが発生。次にジェフ・ルーミズのソロがタップリとフィーチャーされた"Stolen Life"、突進力がある新譜からの"The Race"と怒涛の展開。
前半のトドメは前作の"War Eternal"で締め。最初の5曲だけでも、今まで見たARCH ENEMYの中で今回が一番カッコイイライブだと確信。マイケル・アモット、ジェフ・ルーミズのギターコンビのこのバンド史上最もステージが映える組み合わせと思っているが、二人が並んで弾く姿、今回は更にカッコイイと感じる。
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マイケル・アモットは髪の毛の色が黒っぽくなったなぁ。そしてジェフ・ルーミズは難しいソロでもを余裕持って弾く姿は華がある!くどいけど、曲作りでもお二人ちゃんとタッグを組んでくれ!(笑)

話を戻して、"My Apocalypse"で少しペースを変えて、この曲はライブだと良いアクセントになっているのだが、個人的にはそろそろ別の曲にしてほしいと思っている(笑)でも、ライブで聴くと雰囲気を変えるにはもってこいの曲なのでバンドが重宝するのも理解できるかな。

そして、久しぶりに来たこのサイレン音は・・・・・!?
そうだ!"Rise Of The Tyrant"からの名曲"Blood On Your Hands"だ!!!!
前日では出てこなかった曲で、この曲を演るのは久しぶりかもしれない。"Rise Of The Tyrant"はアンジェラ期を代表するアルバムだと思っているので、もっと沢山ライブで演ってほしいが、なぜかあまりセットリストに入る頻度が少ない気がする。”Remeber!"のパートはもちろん場内大合唱。ソロのハイライトであるハモリパートに入っていく流れはいつ聴いてもカタルシスを感じる。

すっかりARCH ENEMYの顔となったアリッサだが、ライブ後半では彼女の魅力が爆発。歌メロの良さが光る"The Eagle Flies Alone"、そして、アリッサのクリーンボーカルが入った"Reason To Believe"はライブだと更に魅力的!"Reason To Believe"は彼女のクリーンボーカルが入ってもARCH ENEMYらしさがあるので、違和感なく聴けるのって、何気に凄いことだと思う。途中でフードを被っての姿もカッコイイ。アリッサに関してはカワイイという言葉は似合わず、綺麗、カッコイイってところかな。男女の差を良い意味で感じさせない。
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本編は"Dead Bury Their Dead""We Will Rise""Anthems Of Rebellion"からの曲で終了。"Dead Bury Their Dead""My Apocalypse"と並んで、ライブで欠かさず演奏されている曲。この曲も良いんだけど、ちょっと食傷気味かな・・と思っている。きっと、シャーリー・ダンジェロのベースをフィーチャーするパートがあるのでライブでは外せないんだろうなぁ。

アンコールは前日と変わってなんと!"Heart Of Darkness"!!この曲を演るのはかなり久しぶりでは!?個人的に好きな曲だったので嬉しかったが、一緒に観た妻にとってはあまり魅力的で無かったらしいww"Avalanche"の方が良かったって!?そうか・・・w

そして、ジェフのフュージョンっぽいギターソロから、マイケル・アモットの見せ場であるインスト"Snow Bound"。泣きのギター満載なのに、なぜか観るライブはたいてい、マイケルがミスっているので、いつもハラハラドキドキしながら観ているが(笑)今回は特にミスもなく成功!曲の途中で煽りを入れてくるもんだから、オイオイ、大丈夫かよーって思ったのはご愛嬌w

ライブ最後は”Nemesis”、そして続けて"Field Of Desolation"のアウトロパートからマイケルとジェフのツインギタ―ハーモニーで締めというお約束の展開。"Field Of Desolation"のアウトロはともかく、日本では必ずヨハン期の曲が1曲は入っていたが、今回はとうとう1曲も出てこなかった!
きっと、BLACK EARTHと住み分けたことなんだろうか。BLACK EARTHではお腹一杯になるほど聴いたが、ARCH ENEMYでいざ無いのはなんだか寂しい気分に。

それにしてもツアーを重ねる度にカッコよさが増すバンドであり、初期の頃にはこんなバンドになるとは思いもしなかった(笑)今回は音響の良さもって、シャーリーのベースも良く聞こえたし、ダニエルを正面から観たこともあって、派手なフォームで叩くことはせず、姿勢は常にぶれず凄まじいドラミングも十分堪能。フロント4人は常に動き回り、視覚的にも目が離せないステージングもそうだし、曲もカッコイイ。そしてギターの二人は非常に華がある。メタルを知らない人にこれがヘヴィメタルだよ!って紹介するにもってこいのバンドだなぁと改めて思った。
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なお、ライブの途中でTrooperの宮本さんが登場。Burrn!の読者投票でベストアルバムに"Will To Power"が選ばれたため、そのトロフィー贈呈式が行われた。ライブの流れを邪魔したくなかった配慮なのか気がついたら贈呈式が終わっていたというぐらい、スピーディーに行われていたけど(笑)それにしても、宮本さん、せっかくのトロフィー贈呈式なのに着ているTシャツはBLACK EARTHかよ!!!wwwそんなマイペースな宮本さんが好きです(笑)

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Setlist

01.The World Is Yours
02.Ravenous
03.Stolen Life
04.The Race
05.War Eternal
06.My Apocalypse
07.Blood On Your Hands
08.You Will Know My Name
09.Bloodstained Cross
10.Intermezzo Liberte
11.Dead Eyes See No Future
12.The Eagle Flies Alone
13.Reason To Believe
14.As The Pages burn
15.Dead Bury Their Dead
16.We Will Rise

〜Encore〜

17.Heart Of Darkness
18.Jeff Loomis's Guitar Solo
19.Snow Bound
20.Nemesis
21.Field Of Desolation (Outro) 


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2017年ベストアルバム10枚+α


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2017年ももうすぐ終わるということで、今年リリースされたアルバムの中で個人的お気に入りな10枚+αをご紹介。掲載順はうろ覚えではあるが、リリース順で。あと、ライブアルバムは対象外とします。↑は候補のアルバム達。


01.KREATOR "Gods Of Violence"
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メロディックなギターソロの比重が増えた今作だが、アグレッション、ブルータリティ、リフワーク、どれもが高次元で昇華されている。少しARCH ENEMYと方向性が似ているかもしれないが、KREATORはもはや孤高の存在と言っていいかも。スケール感が増したサウンドは大きなステージが一番似合うと思うので次回の来日はせめてクラブチッタクラスでお願いしたい。
 



02.BLACK STAR RIDERS "Heavy Fire"
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THIN LIZZYの何ちゃら・・という言葉はもう適切でない、現THIN LIZZYメンバーを中心にオリジナル曲をやるということで結成したバンドの3枚目。現在のライブでもTHIN LIZZYナンバーは2曲程度ということが示しているように、THIN LIZZYの音楽性は継承しつつも、独自のエッセンスをまぶしながら、更に独自性が高くなった今作は楽曲の質が最も充実していると思う。



03.MASTODON "Emperor Of Sand"
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過去2作はそれまでの反動からかシンプルさに比重を置いた感があったが、今作は長編曲が復活したり、元々内包していたプログレッシブロックの要素が復活。でも、きちんと過去2作で目立った歌メロの充実っぷりも反映されているので、また一段と突き抜けた作品になったと思う。



04.ANATHEMA "The Optimist"
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前作のエレクトロニックな要素はスパイスとして残しつつ、ANATHEMAならでは空気感が満載で、更に進化した今作。コンセプトアルバムで、どの曲もストーリーの情景を思わず頭に描いてしまう。



05.STONE SOUR "Hydrograd"
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よりアリーナメタル・ロックな方向にシフトしている今作。コリィ・テイラーのボーカルワーク含めてバラエティ豊かな内容となっているのでボートラ含めて全17曲というボリュームでも一気に聴いてしまう力がある。新加入ギタリストも見た目とは裏腹に80年代的なギターソロを弾くので、その辺もアリーナメタルの要素を強く感じたのかも。



06.LINDSEY BUCKINGHAM & CHRISTINE McVIE "Lindsey Buckingham & Christine McVie"
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バックもFLEETWOOD MACのミック・フリートウッドとジョン・マカヴィーがいるので、スティーヴィー・ニックス抜きのFLEETWOOD MACと言っても差し支えない(笑)リンジーとクリスティンのデュオ名義作。二人の良い所が全開で、フレッシュな印象を与える楽曲の充実っぷりに、まだまだソングライターとして衰えは無し!




07.THE NIGHT FLIGHT ORCHESTRA "Amber Galctic"
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SOILWORK、ARCH ENEMYといった北欧エクストリームメタル勢のメンバーが集まってAORをやるという異色バンドの3作目。前作はまだ70年代ハードロックの要素が強かったが今作はもっとTOTOを中心としたAORの作風が前面に。北欧勢にありがちなボーカルの発音の甘さや、R&Bの要素が皆無なところが無いのがポイント。ミック・ジャガーの"Just Another Night"のカバーは原曲の雰囲気を再現しているところが、象徴的かもしれない。



08.STEVEN WILSON "To The Bone"
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K-SCOPEレーベルから移籍したので、サウンドに大きな変化があると思ったら、意外とそうでもなかった。しかし、よくよく聴いてみるとコンテンポラリーな要素を前面に出しつつ、従来のSTEVEN WILSON流プログレッシブロックは健在!サウンドの刺々しさは減ってマイルドな口当たりとなった分、更にファン層が拡大してくれたかな・・・?



09.ARCH ENEMY "Will To Power"
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ジェフ・ルーミズ加入後初のアルバム。と言ってもWining team never changeの方針からなのかマイケル・アモットとダニエル・アーランドソンが中心となって曲作り。それが正しかったことを証明するかの如く、楽曲の充実差は傑作だった前作War Eternalに負けず劣らず。今作は例えばアリッサのクリーンボーカルをこのバンドでも入れたりと、より多様な音楽アプローチが目立っている。次作はジェフ・ルーミズも作曲作りに入ってもらい、更に高みを目指してほしい。NEVERMOREが復活することはもう無いだから、余計にそんな想いが。


10.TRIVIUM "The Sin And The Sentence"
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前作の"Silence In The Snow"で遠回り感があったが、今作はそこで培った歌メロの充実っぷりを昇華しつつ、TRIVIUMらしいアグレッションが復活。更にブラックメタルな音楽アプローチも入れつつ、非常に凝った曲展開が特徴。凝っているけど、耳に残るフックが沢山あり、前作は決して無駄ではなかった。新加入ドラマーの叩きっぷりと細かいテクニックにスパパッ!と抜けが良いサウンドも相まって聴いていて非常に気持ちいい。


というわけで、以上10枚でしたが、更に2作も入れたいのでご紹介。今年の後半はベテラン勢のアルバムが沢山リリースされたけど、どれも良い内容で安定している。しかし、何か物足りない・・・そんな中、アルバムを聴いて応援したい!、繰り返し聴きたい!と思ったアルバムが日本から登場。


11.LOVEBITES "Awakening From Abyss"
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女性オンリーの正統派メタルバンドで歌詞は全て英語歌詞。敢えて日本的な要素と言えるアニソン系、アイドル系、和風系、J-POP系の要素は無く、メタル直球勝負!そして、何よりも楽曲が良い!女性云々というは抜きにしてもタフでスリリングな曲は素晴らしい。歌詞と歌メロが練り過ぎ感があるけど、今後の活動は期待大ですねー。


12.SILEX "Arise"
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日本の実力派プレイヤー達にカナダのピート・クラッセンが加入してのこちらも正統派メタルバンドのデビューアルバム。ネオクラシカル系のギターだが、曲によってはメロハーだったり、メロディに趣きを置き、そこにピートのハイトーンボーカルが映える。こちらも楽曲の良さが素晴らしく、緩急入った展開とアレンジ力は既に経験豊かなメンバーならでは。



というわけで今年の後半は新しくデビューした日本のバンドで2枚強力なものがリリースされ、今後の活動が楽しみ。今年はベテランばっかり聴いていると・・・と思っただけにしかも日本のバンドでこういったインターナショナルな活動が期待できそうなバンドが出て来るのは嬉しいところ。

あと、10枚+αには入れてないけど、ROGER WATERS"Is This The Life We Really Want?"は歌詞だったりロジャーの言いたいことを読み解こうとして、かなり聞き込みした想い出が。最後は疲れてしまったのでその反動で、今は全く聴いていませんが(笑)また聴いてみようかなー。来日はやっぱり無しなんですかねー。。。


【レビュー】ARCH ENEMY "Will To Power"

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ARCH ENEMY
の通算10作目となるアルバム"Will To Power"アリッサ・ホワイト・グルーズが加入しての2作目であり、前作"War Eternal"ツアー中に元NEVERMOREジェフ・ルーミズが加入しての1作目に当たる。

ARCH ENEMYは基本的にマイケル・アモットクリストフォー・アモットの兄弟コンビが作曲の中心だったが、前作"War Eternal"製作前にはクリスが脱退したため、マイケルと当時の新ギタリストだったニック・コーデルがソングライティングの中心だった。ということは、新作"Will To Power"NEVERMOREの中心人物でもあったジェフ・ルーミズが加入したから、もしや・・・マイケルとジェフの豪華ギタリストコンビのコラボレーションが出るのでは!?と思ったら、ジェフはソングライティングには一切関わっていないという。。
Burrn!最新号のインタビューを読むと、ジェフはマイケルと一緒にじっくり腰を落ち着けて曲を書く機会がほとんどなく、マイケルはドラムのダニエル・アーランドソンとサッサッと作ってしまっていたので、ソロを弾くだけとなってしまった模様。次作は音楽面のインプットをしたいという発言もあったので、その辺は次作に期待!(しばらくツアー三昧になるから、次作は数年後かな?w)
BURRN! (バーン) 2017年 10月号
シンコーミュージック
2017-09-05



よくよく考えると、SLAYERゲイリー・ホルトが加入しても作曲の中心はケリー・キングのままだったから、他のバンドのメインソングライターが加入しても、そう簡単に共作まで行くのは色々とハードルがあるのかもしれない。

"Will To Power"のクレジットを眺めていたら、2曲ほどクリスの名前が載っていたので、クリスがスウェーデンに帰ってきた時に(彼は現在アメリカ在住)、マイケルと一緒に曲を作ったということで、新加入ギタリストとの共作は無いけど、脱退した弟との共作はあるという内容(笑)アモット兄弟あるあるな感じですねww

さて!肝心の内容だけど、全体を通して、前作"War Eternal"が縦方向への突進力に優れたアルバムとすると、"Will To Power""War Eternal"から更にスケール感をアップさせ、水平方向に広ったイメージがある。メロディの充実度、プログレ的展開、ストリングスの利用に関しては前作にあった要素を更に発展させた内容。

それでも、エクストリームメタルバンドらしい、極端なまでにアグレッシヴな"The Race"で始まり、今まではイントロSEから曲本編に入る展開が多かったので、この始まり方はちょっと新鮮。どうやら、この曲が1曲目なのは日本盤のみでそれ以外はイントロSEの"Set Flame To The Night"から"The Race"に繋がる構成のよう。日本盤だと"Set Flame To The Night"は本編アウトロSEとなっている。個人的には新鮮味を感じる日本盤の曲順が好みかな。

"Blood In The Water"はジェフのスリリングなソロもあれば、マイケルらしい哀愁メロディたっぷりかつノリの良い展開がある曲なので、もっとも安心して聴ける曲かもしれない。同じタイプの曲は6曲目の"Murder Scene"もそうで、ファンなら嫌いになる要素は見当たらないと思う(笑)哀愁のメロディを奏でながら疾走するナンバーは何度聴いても燃えちゃうなぁー。

"Blood In The Water"


最初のPVとなった"The World Is Yours"はメインリフがヨハン・リーヴァ在籍時のARCH ENEMYを彷彿とさせる内容で、サビに繋がる部分は現在のARCH ENEMYらしい展開。中間部分でスローダウンするところは形は違えども、1stアルバムからの"Bury Me An Angel"をちょっと思い出し、ヘドバンできそうなブレイクするパートは"Nemesis"を彷彿とさせる。ARCH ENEMYの美味しいところをギュッと詰め込んだ1曲。ただし、サビのメロディは明るさを感じさせるところが今までとチョット違うし、歌詞もポジティブな内容。ツインギターハーモニーの裏でメロディアスなベースラインを聴かせるシャーリーのベースがカッコイイ!

"The World Is Yours"
 

もう1曲、PVが作られた"The Eagle Flies Alone"はこのバンドのミッドテンポ曲にしても少々弱いかなー。といっても、"Revolution Begins"などと比べたらの話なので、並のバンドだったら素晴らしい!内容になると思う。

"The Eagle Flies Alone"


今作の新機軸と言えば"Reason To Believe"はバンド初となるパワーバラードソングで、アリッサがクリーンボーカルで歌っている!ARCH ENEMY自体にしてもクリーンボーカルを主軸とした曲はこれが初めて!THE AGONISTKAMELOTでもアリッサは普通に歌っても素晴らしいシンガーであることは証明済みだけど、個人的にARCH ENEMYはボーカルはブルータルなままにしてほしいと思っていたので、最初は不満を感じていたが、この曲はサビがデスボイスという普通とは逆の展開なため、曲を聴き終えた印象としては違和感をあまり感じない。この辺のバランス感覚の妙はさすがだなー。

"Reason To Believe"


プログレ的な色合いが強い曲としては、前作"War Eternal"から"Time Is Black"(これは名曲だと思う)があるが、それを更に発展させたのが"Dream Of Retribution"。今作はキーボードを結構入れているパートが多く、よりシンフォニック度合いが高まったところが印象的で、この曲はまさしく、そう。なんだかクリスが作りそうな曲だなーと思ったら、やっぱりマイケルとクリスとのアモット兄弟の共作でしたw
ちなみにこの曲のキーボードはあのイェンス・ヨハンソン

"Dream Of Retribution"


他にはストリングスを大胆に入れている"A Fight I Must Win"といった曲もあるので、全体的にストリングスやキーボードの比重が今までで一番多い。

日本盤ボーナストラックはPRETTY MAIDSのカバーで"Back To Back"G.B.H.のカバーで"City Baby Attacked By Rats"が収録。アリッサが加入してからパンク系のカバーが増えましたね。アリッサの声質ともマッチするし、マイケルのルーツの一つでもあるので、違和感は感じないカバー。"Back To Back"のサビはアリッサのクリーンボーカルも重ねて撮っているので、こちらもオリジナルとそれほど違和感ないかもしれない。アリッサのボーカルの幅は本当に素晴らしいし、彼女はデスボイスでも様々な歌い方ができるから、多様性がタップリある今作とのピッタリなシンガーですな。

アルバム全編通してみて、今作も素晴らしいし、愛聴盤なるでしょう。ARCH ENEMYはエクストリームメタルバンドだけど、ハードロックの要素を抑えているので引き出しが豊富であることが、他のエクストリームメタル系バンドとは違うところで、その要素は毎度のことではあるが、今作は音の隙間を敢えて作った印象を受け、シャーリー・ダンジェロのベースが際立つパートもいくつかある。
その反面、アグレッシヴな側面を強く求めるファンにとってはちょっと物足りない印象があるかもしれない。前述通り、ストリングスやキーボードが入るパートが増えたからだと思うが、個人的には、それよりも気になったのはクリスが抜けた後のARCH ENEMYは、ギターソロの掛け合いパートやソロを繋げてスリリングさを強調するところが減ってしまった印象がある。"War Eternal"はアグレッシヴな側面が強いアルバムだったのであまり気にならなかった。今作はとっても良い内容なんだけど、何か足りない気がする・・と思って考えていたら、そういうことなのかな??

やっぱりマイケル・アモットジェフ・ルーミズと一度腰を落ち着けて共作すべき!と強く思った次第(笑)
しつこいですが、大事なことなので二度言いますww

ウィル・トゥ・パワー
アーチ・エネミー
(株)トゥルーパー・エンタテインメント
2017-09-01


 

【レビュー】ARCH ENEMY "As The Stages Burn!"(Blu-ray+CD盤)

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今回は
ARCH ENEMYが2016年のWACKEN公演を収録したライブブルーレイ作品とライブCDがセットとなった"As The Stages Burn!"


ARCH ENEMYの最近のライブブルーレイ作品といえば、ギターがジェフ・ルーミズに交代してから初めての東京公演(正確には東京公演二日目)を収録した"Tokyo Sacrifice"があるので、また映像作品を出すのか!という思いが強かったし、このWACKEN公演の生中継配信を観ていたこともあり、買うかどうか悩んだのが正直なところ。ただ、アリッサとジェフ・ルーミズが加入してのライブCD作品としては初めてだったこともあり、少々勿体無いかな?と思いつつも結局は購入。


まずは映像を観てビックリ!ブルーレイ盤はフルHD収録のため、映像は本当に綺麗で、映像面の充実度は彼らの映像作品の中ではダントツ!綺麗な映像だと、巨大なステージセット(トリのIRON MAIDENより大きかった模様)やカッコいいメンバーの動きはフルHDだと更に映える!カメラも13台使い、非常にお金をかけたことが伺える気合いの入った作品なので、これは買って正解かもしれない。ブルーレイじゃないと真価を発揮しないと思うでブルーレイ盤がオススメ。この日のセットリスト的には、日本公演とは大きく異なる内容なため、その点は人によっては物足りないかもしれない。個人的には"Rise Of The Tyrant"から1曲でもいいから選曲して欲しかったですね。

それはともかく、ライブに限っていえばアリッサの加入はもちろん、ジェフ・ルーミズが加入したことで今まで地味なイメージが強かったマイケル・アモットの相棒役が、見違えるほどの存在感!そりゃ、ジェル・ルーミズですから〜(でも、このバンドでマイケルの相棒役として一番適任なのは弟のクリストファー・アモットだと思う)。ライブ面のことを考えるとこのラインナップが今のところ、最強でしょう。その充実っぷりに相応しい大きな舞台でのライブ映像作品のため、"Tokyo Sacrifice"とは異なる魅力がありますね。


CDARCH ENEMYのライブCDの中では一番の音質。ブルーレイと違い、曲間のMCは短くカットしているのでCD1枚に抑えた内容。

オマケ映像としてはバックステージとステージセット組み立ての模様が少しと、"Tokyo Sacrifice"から8曲ほど抜粋して収録。WACKEN公演では披露されなかった曲を中心に収録されているのは日本だけズルイ!という声があったと予想(笑)"Tokyo Sacrifice"は持っている身としては、お得感は無いけどね。


以下は余談↓

日本だとヘヴィメタルはコミカルでイロモノなものがよくメディアの表に取り上げられることが多いが、それをメタルの一面であることになんら違和感は無いが、ARCH ENEMYのような真面目でカッコいいバンドもメタルの一面だと思っている。

ARCH ENEMYと同ベクトルなカッコ良さを持つ日本のバンドもいるが、結局メディアで取り上げられるのは、コミカルでイロモノがばかり。日本の主要メディアでもヘヴィメタルが持つ多様性はしっかりと紹介してほしいと、"As The Stages Burn!"を観ていたらフッとそんな想いが出た次第。

 作品のトレイラー

 

アズ・ザ・ステージズ・バーン ヴァッケン・ライヴ 2016 【Blu-ray+CD】
ARCH ENEMY
トゥルーパー・エンタテインメント
2017-03-31

 
プロフィール

sekibow

熱苦しいハードロック、ヘヴィメタル、スラッシュメタル、ドゥーム・ストーナー系メタル、プログレ、そして70年代〜80年代のウエストコースト系ロックを愛するパフュメタラー。Sign of the Hammer Be My Guide

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