ANTHEMの約3年振りとなるニューアルバム"Engraved"。森川さん、田丸が加入してのラインナップとしてはこれは2作目。アルバム制作に入るものの、スケジュールを延期して改めて制作したと聞いていたので、今作は今までと作風が大きく変わったりするかな?と良い意味で期待していた。
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アルバムを聞いて1周目であれ?今までとはちょっと違うぞと。ANTHEMはAC/DCやIRON MAIDENのように金太郎飴的なアルバムを毎度作るようで、ちゃんと聞いてみると実は色々と変化があると思っている。今作も安定のANTHEM流メタルサウンドなんだけど、今までとは異なるカラーの曲が多いように思った!

ブックレットを確認すると半分は作曲に清水さんのクレジットはあるし、付属DVDで柴田さんのインタビューからも清水さんに作曲するよう脅し要望をしたと発言があったので、なるほど〜。
清水さんが手掛けた楽曲は柴田さんの楽曲とは違うキャッチーさがあって、なんだか、IRON MAIDENにおける"Somewhere In Time"的な位置付けのようなアルバムにも思えてきたぞ・・。終盤の"Don't Break Awasy"はそういった清水さんのキャッチーさが全開となったような曲で、清水さん作曲の中で私はこれが一番好きです。リフとギターソロはカッコイイとしか言いようが無いですなぁ。

そして、最も変化を感じたのはインスト曲"Sacred Trace"。まるでマイケル・アモット・・・いやこの正確なギターワークはクリストファー・アモット的といった方が良いかもしれない哀愁さ満載のインスト曲は新しい。おそらくお互いルーツとなるのはマイケル・シェンカーのように思えるので、アモット兄弟っぽいと思ったのはそのせいだなw なぜか、ブックレットのクレジットは柴田さん作曲となっていたので?????と思ったがライナーノーツとDVDで柴田さんが清水が作った曲と発言があったので、ブックレットの誤植だな!(笑)

柴田さんの手掛けた楽曲で、最初の1曲目"The Artery Song"はANTHEMならでは胸を掻きむしるかのような熱い曲でガツンと来るが、2曲目の"Far Away"はイントロが今までにないパターンでそこからのリフがかっこいいし、キャッチーなギターソロがこれまた素晴らしい。 まだまだ引き出しは沢山あるバンドだなぁ〜って思った。このアルバムで一番肝になる曲はこれかもしれない!

そして、ミキシングは再びクリス・タンガリーデイスが担当したせいなのか、詰め込み過ぎない音作りで森川さんがいるANTHEMにはこの音作りが一番合っていると思う。清水さんのギターサウンドはいつになく分厚くてキレの良さがあるので聴いていて非常に気持ちいい。ANTHEMのサウンドメイクは良質がナノが多いけど、今作は特に聴いていて気持ち良いと思う。
ちなみにDVDにはイギリスでのミキシングの様子も出ているけど、これは柴田さんの撮影なのねw(さすがに監督は来れないかw)

というわけで、色々変化を感じるANTHEMのアルバムという印象で、繰り返しになるけど、個人的に今作はIRON MAIDENにおける"Somewhere In Time"的な位置付けのようなアルバムだとやっぱり思います。



ENGRAVED(デラックスエディション)(初回限定盤)(DVD付)
アンセム
ユニバーサル ミュージック
2017-06-21