Heart Of Steel

買ったアルバムの感想を語る場

ライブレポ

「メタルファンは、死ぬまでメタルファンなんだ。パーマネントに『あ~○○年の夏はSLAYERをよく聴いたよな~』みたいな聴き方をする奴は一人もいないよ」byロブ・ゾンビ

【ライブレポ】MOTLEY CRUE@Kアリーナ横浜 2023.11.4

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2015年に解散したはずのMOTLEY CRUEが2020年に復活(笑)と同時にDEF LEPPARDとのアメリカでのスタジアム公演が発表され、コロナ禍による延期があったが、アメリカ〜欧州と続いて、この日本でのこの2組によるライブが行われることとなった。

両バンドとも大好きなので、チケットは奮発してGOLD席を買ったが、今回のライブを観るまではMOTLEY CRUEには正直なところ期待をしていなかった。
2015年の来日公演で最後だったサヨナラツアーを観た後に自分の中で区切りが付いていたことと、サウンド面での肝であるミック・マーズが脱退してしまったので、彼等のウリである未だオリジナルメンバー!ということも無くなってしまったし・・。それより素晴らしい新譜を出してライブでも安定したパフォーマンスをしているDEF LEPPARDの前座という気持ちがあったかな〜と思う。


このカップリングによるライブは日毎に交互に順番を変えていくものだが、来日公演は横浜二日間のみ。そして、私が行ったのはDEF LEPPARDが最後を務める二日目を選択。

会場となるKアリーナ横浜は今年の9月にオープンしたばかりの新しい会場で最大キャパは2万人。
横浜駅から歩いていくと道に迷いそうな気がしたので、一番最寄り駅である新高島駅から行くことに。ここからだと道に迷わずに行くことができる。
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物販の先行販売は12時からということで、会場に着いたのは11:15頃。そして、実際にグッズを購入できたのは13時。やく2時間弱待っていたということに。Kアリーナ横浜は物販ブースが広いこともあったが、この手の長時間並ぶ物販はやはり友人と一緒に行けば、楽しく待つことができる。
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それにしてもTシャツの値段も年々上がって来ているが、それがここに極まり!という感じに。両バンドのコラボTシャツは6500円!!!ええ、それでも買いましたよwww 円安や戦争、コロナ禍のダメージが憎い・・・・。

開場まで時間があるので、近隣のレストランで食事をしようと思ったが、会場敷地内には数台のキッチンカーがあるのと椅子はないが、階段に腰掛けることができるので、会場敷地内で食事。値段は安くないが、この日は風も無く、気温も高かったので外で食べるにはちょうど良い天気。友人達といろいろお喋りしながら食べていたら・・・
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MOTLEY CRUEのダンサー二人がちょうど会場入りするところに見かけた。メンバーと一緒に車で会場入りじゃなくて、普通にスーツケースを引きながら徒歩で会場入りするのかー、とちょっと驚き。しかし、化粧していない姿でも十分過ぎるほど美人さんですね。ヴィンス・ニールの歌がダメ過ぎたら、このダンサーさんをずっと観ておくか・・と思ったり。
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さて!開場時間にもなったので、会場入り!席はアリーナだけど、なるほど確かにどこからでも見易い会場だと実感。伊藤政則のDJタイム中だったが、私が確認できたのはCHEAP TRICKGHOSTを流していたが、メンバーの好きなバンドで選曲していたのかな?
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このは川崎でKAMELOTのライブや、幕張でNEX FESTもあるなど複数の公演が被っていたので、さすがにこの強力な2組の組み合わせも今の日本だと集客はどうなんだろう・・?と不安に思っていたが、8〜9割ぐらいは埋まっていたので、まだまだ日本のHR/HMシーンの底力はあると実感。
客層は当然ながら40〜50代が中心だと思うが、それでも若いファンと思わしき人は結構目に付いたし、まだまだ開拓する余地もあると思ったけど、どうだろうか・・・??


MOTLEY CRUEにはほとんど期待していなかったが、初日を観た友人が見直した!と言っていたので、ちょっと期待も膨らんできたが、ライブがスタートすると、あの不穏で怪しい雰囲気で会場内の空気が一変。どんなことを見せてくれるんだろう?という期待感が出てくるところは流石!
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結論を先に言うと、あまり期待してなかった分、余計にMOTLEY CRUE・・・まだまだやれるじゃん!凄いし、感銘を受けた!ミックが脱退した時にあいつらはテープを使っている云々・・でゴタゴタがあったが、少なくとも私が聴いた限りでは演奏をちゃんとしていたと思うし、ヴィンスも今まで観たライブの中で一番身体を絞っていたし、声もよく出ていた。まあ、曲によって歌メロを完全に崩してフリーダムな感じで歌っているのはあったけど(笑)、それでも今までで一番歌えていたのは嬉しい驚きだった。
ヴィンスに対してどんだけハードルを低くしていたのか(笑)ということはあるけど、歳を重ねてもまだあれだけ歌えるのは良い意味での誤算。
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バンドのボスというべき、ニッキー・シックスは多少ふっくらしたとはいえ、その佇まいは非常に絵になる。2015年のフェアウェルツアーの時は明らかに弾いてない時があったが(笑)、今回はブリブリと凶暴なベースサウンドを奏でて演奏面も安定していたように思える。Kアリーナ横浜は音響の良さを感じる会場だったが、バンドのサウンドはそれ以上にダーティーでうるさい音になっていたように感じた。
ファンをステージに上げるのはこのツアー恒例の光景の模様だが、壇上に上げたファンと一緒に自撮りする時に「大丈夫?もう一回撮ろうか?」と気遣いするので、ファン想いという点では彼が一番ですね。
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すっかり盆栽おじさんとなったトミー・リー(笑)来日公演を一番楽しんでいたのは彼なんでは?というぐらい公演の2週間前から来日し、趣味の盆栽を始め、日本各地を旅行していたのは各種SNSで確認できたけど、その日本に対する想いは彼のMCタイムで十分過ぎるほど伝わっていた。
普段ならすぐ次の公演地へ移動しないといけないが、今回は2週間に及ぶ日本での滞在で文化、食事、人々、その全て魅了されたことを彼ならでは表現で嬉しそうに喋っていてご機嫌でしたねー。「ヤバーイ!」という日本語も覚えたようで(笑)
そのMCタイムから直前で亡くなってしまったロードクルーに捧げる"Home Sweet Home"に行く流れは、まだまだバンドのマジックがあることを感じさせてくれた。
それにしても、叩いている姿が非常に絵になる、正に魅せるドラミングは彼ならでは。結局ライブにおけるモトリーサウンドの要はトミーのドラムとギターがしっかりしていれば後はボロクソでもなんとかなると思っている・・・。
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そして、ミックの後任で加入したジョン5マリリン・マンソンロブ・ゾンビのギタリストとして活躍しているが、アクの強いアーティストと活動しているせいか、彼も非常に個性的なルックスで他の3人に負けず劣らずの存在感だった。
ミックのような豪快なギターサウンドよりは正確性を重視した印象を受けたが、テクニカルなプレイも得意なところは彼のギターソロコーナーで個性を発揮。それでも、プレイ自体に関してはミックのギターを完コピして彼へのリスペクトしているところが伝わった。
ニッキー同様、彼も衣装直ししていたし、身体的なハンドを抱えていたミックと比べると広いステージを縦横無尽に動き回ったり、この日はなんと!三味線を弾くシーン(さすがにバチではなくピックで弾いていたが)もあったりと、この辺の演出やアピアランス面で日本ファンの心を掴んだ気がする。
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あと、今回はなんといっても女性ダンサーの二人がとにかく可愛かった!
前はもう少しケバケバしい感じだったが、今回のツアーに参加している二人はセクシーなヒップラインもさることながら健康的でナチュラルな感じがあり、日本人的には好みだと思う(笑)衣装替えも頻繁に行っており、どうしても目が行ってしまうのは仕方ないですねー。
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セットリスト的には新曲らしい新曲は自伝映画Dirtの主題歌"Dirt"が入ったぐらいで後は王道のグレイテスト・ヒッツな内容。そんな中でもおおっ!と思ったのはカバー曲メドレー。モトリーのカバーといえば"Smokin' In The Boys Room"が毎回ライブで演っている定番曲だが、そこからカバー曲をメドレーで(しかも誰もが知っている有名曲)繰り出していくのは単純に盛り上がるし、効果的だったと思う。メドレーは個人的に好きじゃないけど、カバー曲のメドレーはアイディアとしてアリ。
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非常に個性豊かな4人がステージ上でそれぞれ個性を発揮させるのがモトリーのライブの醍醐味だと思うけれども、ミックからジョン5に変わってもそれは変わらず。
そんな中。演奏面においては今まで観た中で一番しっかりとしていたのが印象的だった。その上でのグレイテスト・ヒッツな選曲は盛り上がらないわけがない!こんなに盛り上がってしまって、次のDEF LEPPARDに体力を取っておかないと〜と思いつつも、目の前のモトリーならでは妖しさと混沌が渦巻いたそのロックンロールショウに身体を止める術は無い(笑)

今回、MOTLEY CRUEが大好きな気持ちが再び湧いてくるなんて正直予想もしていなかった!


この日本〜オーストラリアツアーの前は休養期間があった分、メンバーも心身ともリフレッシュした上で来日していると思うし、このDEF LEPPARDとのジョイントツアーはお互い90分キッカリで終わることになっている分、内容も十分に詰め込んでいるのがバンドのパファーマンスにとって、良い影響だったのかな〜と考えている。
あと、演出面でもパイロ等はないから演奏に集中できた環境もよかったのかな。

ニッキーがMCで俺たちはあと10年はやるぞ!と言っていたが、この状態ならそれもあながちウソじゃないかも・・と思っている。70を過ぎたニッキートミーヴィンスの姿は中々想像できないが、ジョン5も加わってあとアルバム1枚とツアーなら十分あり得ると思うほど、バンドの状態は良いように感じた。
ミックがいないのは非常に寂しいが、バンドとして前進を続けることの意義については納得できた今回のライブだった!

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Setlist
1.Wild Side
2.Shout At The Devil
3.Too Fast For Love
4.Don't Go Away Mad (Just Go Away)
5.Live Wire
6.Looks That Kill
7.The Dirt (Est. 1981)
8.Guitar Solo
9.Rock And Roll, Part2 / Smokin' In The Boys Room / Helter Skelter /
   Anarchy In The U.K. / Blitzkrieg Bop / Fight For Your Right
10.Home Sweet Home
11.Dr. Feelgood
12.Same Ol' Situation (S.O.S.)
13.Girls, Girls, Girls
14.Primal Scream
15.Kickstart My Heart


次のDEF LEPPARDに続く・・・・ 

【ライブレポ】DIZZY MIZZ LIZZY@渋谷クラブクアトロ 2023.9.21

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DIZZY MIZZ LIZZY
は2020年に4枚目のスタジオアルバム"Alter Echo"をリリースした。このアルバム、DIZZY MIZZY LIZZYらしさはそのままだが、今までとはまるで異なるアプローチとなったその作品に大いに驚き、そして聴けば聴くほどその中毒的な魅力に魅了された。特にアルバム後半を丸っと使った"Amelia"組曲はかつて無いほど壮大かつ神秘的な内容でもあったので、ライブで完全再現とかアリなんでは・・・?と期待していたら、同じ年にアルバムを引っ提げての来日公演がアナウンスされた!
しかし、皆さんご存知の通り、この頃はコロナ禍初期ということもあり、来日は当然ながらキャンセルに。

それから3年が経過して、このアルバムをフィーチャーした来日公演はもうないんだろうか・・・と思ったら、日本ツアーが決定!
しかし、9月は多くの来日公演があり、クラブチッタ二日間のうち、土曜日の初日は既にチケットを購入していたHELLOWEENの日本武道館公演と被り、そして、二日目の日曜日は娘のピアノ発表会と被っていたので、こちらも無理だと判明。
さすがに今回は縁が無かったのか・・・と思ったら、東京の渋谷クラブクアトロで追加公演が決まり、よし!これなら、行ける!


ライブ当日は先行物販へ行ってきたが、Tシャツはそれまでの川崎〜大阪〜名古屋公演で全て完売してしまい、受注生産になるとアナウンスがあった。しかし、ここまで着たら送料900円かかるけど、買うしかないw 会場で申し込み用紙を記入&現金前払いで、到着は1ヶ月後ぐらいとのこと。
私にとって、物販の最大のお目当てはこの日本ツアー限定の帯が付いたアナログ盤だったりするので、こちらは量は十分あったのか無事に購入。
買ったのはまだ持っていなかった"Forward In Reverse"のアナログ盤で日本ツアーの日程が書かれた帯付きがニクイ!そして、"Alter Echo"をデザインした袋付き。この辺の重箱の隅を付きながらもファン目線のものを用意してくれるソニーミュージックの抜け目のなさを感じる(笑)
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ソニーミュージックといえば、担当ディクレターの中西さんが物販ブースにて、CD購入を悩んでいるお客さんに対して、このアルバムはね・・と熱心に解説をしていたので、なんて営業熱心なんだ!と思った。担当ディクレターが物販ブースでそんなことをするなんて、初めて見たような気がするし、やはりこの人は信頼できる!と思った。
ちなみに終演後、物販ブースで声をかけて、ソニーミュージックからBARONESSの国内盤をリリースしてくれたことについてお礼を述べたら凄く嬉しそうにして少しお話できてよかったな〜。ますます応援します!(笑)


物販を買い友人と合流したところ、まだ開場まで時間があるので渋谷クラブクアトロのすぐ近くにあるディスクユニオンでレコードを中心に適当に眺めて、そろそろ会場に戻るか・・というところでお店から出たらなんと、ティム・クリステンセンにばったり遭遇。レコードでも買いに行こうとしているんだろうか?すれ違う感じだったけど、思わず"Hi、Tim!"を声をかけてしまった(笑)
ティムの後を追ってもよかったが、なんか邪魔しちゃ悪いかなと思ったので特に何もせず。もう少しお店を出るタイミングが遅かったら店内で様子を伺って先程買ったレコードにサインしてもらえたかもしれなかったので惜しかったw


前置きが長くなったが、整理番号は早い方だったので、ライブは上手側の前から2列目辺りところで観ることができた。"Alter Echo"完全再現を行うというが、クラブチッタ公演等ではあったジャケのバックドロップは無い。それにしても今までクラブチッタかLOUD PARKでしか観たことが無かったので、このクラスの小さい箱で彼等を観るのは初めてだ。
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ティム・クリステンセンマーティン・ニールセンソレン・フリスとお馴染みの3人の他に今回はキーボーディストとして、アンダスというミュージシャンが参加。

ライブ1曲目から"Alter Echo"完全再現はスタート。"The Ricochet"のスペーシーなイントロはこれから起こるべきもの対してワクワク感が出てくる。
そして、続けて"In The Blood"の重量感あるサウンドは、今まで彼等の特徴であると思っている跳ねるリズムではなく、一音一音、リフの一つ一つに重みと熱を込めたサウンドのような気がして、聴いている感覚としてはドゥームやストーナーメタルを聴いている時と同じ。
しかし、ティムのボーカルが入るとそれは紛れもなくDIZZY MIZZ LIZZYサウンドになるから面白い。

それにしてもライブだとアルバムとはまるで違う重量感がある。耳だけじゃなくて、身体全体でビリビリとするサウンドを受け止めているかのように思えるのは、かなり前方で観ているせいもあるが、そんな場所でもサウンドは非常にクリアで聴き辛いことは何一つ無い!素晴らしいサウンドプロダクションだと思った。

次の"Boy Doom"はどうやら他の日本公演では演っていなかった曲のようだ。
マーティンソレンの重いグルーヴが特徴な曲で、歌メロは従来の彼等っぽいところがあるので、不思議と違和感は無い。トニー・アイオミばりの粘っこいティムのギターソロもライブだと更に粘り気があり、聴き応えがあった。

完全再現といっても少なくとも"Alter Echo"のA面にあたる曲は曲感途切れず演奏するわけじゃなくて、曲間にチューニングの時間があったりとそこは厳密にはしていなかった模様。どの曲でそんな時間があったからは覚えていないが、前の曲から"In The Middle"はそのまま続けるのかと思ったらそうでなかったと思う(違っていたらすみません)。"In The Middle"はジワジワと来るタイプの曲でその足元から頭まで曲に包まれる感じはライブならでは感覚があった。

そして、"Alter Echo"の前半を最後を飾るのは"California Rain"
アルバムの中でキャッチーな部類に入るが、この曲、他の日本公演では演っていない・・・!?って、マジか。
後で知ったけど、それは意外だった・・。
ティムの豪快なギターリフが特徴的で、中盤のリフ構成は思わずヘドバンしたくなる!
その後ろで叩きまくるソレンのドラムはライブだと更に迫力がある。



そして、いよいよ"Amelia"組曲の完全再現へ!
他の日本公演でも"Amelia"組曲は演奏していたので、これはこの日だけではないが、アルバム丸ごとだと、また感触も違うと思う。

サポートキーボーディストもここから本領発揮といったところで、"Amelia - Part1: Nothing They Do They Do For You"で優しくも重厚なサウンドを奏でながら、ダダン!と"Part2: The Path Of Least Existence"でこの物語に一気に引き込む流れはライブだと更にゾクゾクする。
リズム隊のソリッドなグルーヴの上にティムの歌と粘っこいギターソロ、その後ろで重厚さをカバーするキーボードサウンドの重なり合いが実にカッコいいし、後半のリフを繰り返していきながら曲のクライマックスへ持っていく様はなんとも言えない多幸感がある。

そして、"Part3: Lights Out"はそんな怒涛の展開から解放されたかのような暖かくて優しさがある曲に流れてこんでいく。サビも合唱が起きていたと思う。

"Part4: All Saints Are Sinners""Amelia"の最高潮を迎えるという展開へ。Part2、Part4の曲はライブで聴くと堪らないものがあるし、4人一体となっての演奏にただ、ただ圧倒。
最後の"Part5: Alter Echo"はアウトロのようなものだが、これは怒涛な展開を見せた組曲へのクールダウンタイムとしては効果的だと思うし、その余韻に浸る時間があるからこそ、ライブ後半に向けてまたスイッチを入れ直すことができたと思う。

それにしても、"Alter Echo"完全再現にはただ、ただ圧倒!この段階でうわー、凄いものを観てしまったー!という想いで一杯に。



さーて、これで帰るか!というわけにはならない(笑)
DIZZY MIZZ LIZZYのこれまでの素晴らしい楽曲をまだライブで聴いていない。

セットリストを見てもらうとわかるかもしれないが、この日は"Alter Echo"完全再現があったので、代表曲中の代表曲でギュッ!と絞り込んだライブ後半だった。

それにしても後半1曲目の"I Would If I Could But I Can't"が鳴り響いた瞬間、どこかホッとするような気持ちになった。バンドには変化・進化してほしい気持ちと元々好きだった音楽性はキープしてほしい気持ちのせめぎ合いが心の奥底にあったかもしれない・・・そして、その時は後者の気持ちが出たような気がした。

そして、次は畳み掛けるかように必殺の"Glory"
日本でも終盤でなく、この位置で出すのか!とちょっと驚き。勢いを重視するという意味では納得。
日本でDIZZY MIZZ LIZZYといったら未だこの曲だと思うが、ライブで何度聴いても良い曲は良い。
それはそれとして、この曲はEUROPE"Seven Doors Hotel"のような位置づけの曲になったのかな〜と思った。

"Rotator"と続けては"67 Seas In Your Eyes"では中盤を引き伸ばしてジャムパートへ他の公演ではIRON MAIDENDOKKENの曲を入れたりとしていたようだが、この日は特にそういったことはせず、即興的な演奏だったと思う。それにしてもジャムが上手いバンドはずぅ〜〜〜と聴いていられるよな〜。そのグルーヴが実に心地よい。

"Waterline"もそういば、冒頭にMOTLEY CRUE"Dr.Feelgood"を入れるお遊びも無かったが、今はこの曲、そういうことはしていないのかな??あのアレンジは結構好きだったんだけど。


ライブ本編の最後は"Forward In Reverse"の最後を飾る"Say It To Me Anyway"
今思うと、この曲は"Alter Echo"に通じる神秘性を感じ、静かに終わっていく展開はこの日、いつになくマッチしていていたように思う。

メンバー達はすぐに戻ってきてアンコール1曲目の曲・・・・あれ?なんだっけ!?思い出せない〜〜!
となったが、少し進んだところで"Forward In Reverse"と思い出した(笑)
この曲をライブで聴いたのは初めてのような気がするが、記憶に無いだけかもしれない。この曲を日本ツアーで演ったのはこの日だけのようだったので、レアな曲に当たったというわけだ。
ちなみにサポートキーボーディストのアンダース、自分の出番が無い時は引っ込んでいたりするが、アンコール等ではフロア煽り担当だったりするので、なんだか微笑ましかった。


ライブの最後は"Silverflame"
この曲で締めくくるのライブを観るのは初めての気がする。
バラードという言葉には括れないほど、単純な曲ではないが、繊細さ、パワーもあり、正に彼等ならではの曲。今回はキーボードも入っているので、中盤のインストパートの重厚さがパワーアップして更に雰囲気満点。そこから、ティムのメロディアスなギターソロはいつ聴いても絶品である。

盛り上がるアッパーな曲で終わるのも良いが、一つの作品を見終わったかのような今回のライブではこの曲で終わるのがドラマ性があり、非常にマッチしていたと思う。


今回は"Alter Echo"完全再現ということだったが、特に視覚的にわかりやすい演出は何もなく、ひたすら鍛えられた演奏でアルバムのドラマ性を再現していた。狭い箱ということもあるが、逆に彼等のRAWな部分を剥き出しになり、本当に観たかったものが観れたという気がする。
ビッグな演出も良いけど、やっぱり曲と彼等の演奏に惹かれたから、そこが120%堪能できたので、いつになくDIZZY MIZZ LIZZYライブの中でも特段の充実感があった!
前半と後半で違うバンドを2つ観たかのような感触と、"Amelia"組曲の情報量に脳がその凄さを処理し切れず、たまに今頃思い出してくるといった感じで余韻がまだ続いている時がある。

ライブ前には"Alter Echo"を十分聴いてきたつもりだったが、ライブ後はまたアルバムの良さや聴き所が更に増えるので、新曲はライブでやってこそ進化する!は断言できますね。


彼等の今回の一連のツアーはこの日本公演のこの日で終了らしいので、次観る機会があるのは新たなアルバムをリリースしてくれた時だろうか?
次はいつになるかわからないが、今度はあまり長い時間を空けてほしくないなー。

また来日公演がある時、今度は街中でティムを見かけたらサインもらえるようにしよっとw
(もちろん、常識の範囲で)


Setlist

"Alter Echo完全再現"
1.The Ricochet
2.In The Blood
3.Boy Doom
4.The Middle
5.California Rain
6.Amelia - Part1: Nothing They Do They Do For You
7.Amelia - Part2: The Path Of Least Existence
8.Amelia - Part3: Lights Out
9.Amelia - Part4: All Saints Are Sinners
10.Amelia - Part5: Alter Echo

11.I Would If I Could But I Can't
12.Glory
13.Rotator
14.67 Seas In Your Eyes
15.Waterline
16.Say It To Me Anyway
〜Encore〜
17.Forward In Reverse
18.Silverflame



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2023-09-06


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ソニー・ミュージックレーベルズ
2023-09-06

 

【ライブレポ】HELLOWEEN@日本武道館 2023.9.16

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HELLOWEEN
の初となる日本武道館公演へ行ってきた。

実は彼等の単独公演を観るのは今回が初めて。それまではLOUD PARKで出演していた際に、隣のステージから観ていたという程度だったので。
もちろん、HR/HMを聴き始めた当初は彼等の音楽は結構聴いていたけど、(アンディ・デリス時代の"Time Of The Oath"がリアルタイム)なぜか"Better Than Raw"以降はアルバムを買わなくなってしまった。
おそらく彼等のあのコミカルなノリよりもシリアスなメタルの方が自分の趣向に近くなってきた中二病的なことが原因の一つだと思うが、今思うと、なんとも下らない理由だなと思う(笑)


しかし、マイケル・キスクカイ・ハンセンが戻ってきてツアーを行い、その後はコロナ禍になってしまったが、そんな情勢の中でもセルフタイトルとなる"Helloween"は本当に素晴らしい出来だったこともあり、今回のライブは絶対に観ないといけないやつだと思った。
そして、バンドとして初めての日本武道館!これ以上ない舞台が揃った。
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Helloween
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2023-09-13




ライブ当日は14時から先行物販が始まるというので、13時頃に会場に着いたが、既にかなりの長蛇の列・・・。
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結局、グッズを購入できたのはそれから3時間後の16時頃だった(笑)9月中旬なのに夏のように蒸し暑い中(概ね、曇だったがのまだ救いだったが)、なかなか進まない列はしんどかったが、みんな文句を言わず並んでいるのは"Perfect Gentleman"と言っていいでしょう(笑)
思うに、グッズのラインナップ数も多く、欲しいと思わせるグッズが多かったこともあり、完全に買う側の購買欲が売り手側のキャパシティを超えてしまった結果だと思う。

せめて、売り場がもう少し広ければ客を捌くスピードも上がると思うだが、武道館だとあれ以上広げるのは難しい模様。武道館限定Tシャツや人気の湯呑やお守りも買う時はまだ在庫が潤沢にあったように見えたので、その点はビクターが結構、頑張っていたと思う。東京が複数公演あれば事前通販という手も出てきたかもしれないが、洋楽アーティストの来日公演だと超えないといけないハードルは多そうである。


座席はアリーナのAブロック。一般の指定席の割には良い席がゲットできたと思う。
それにしても、ジャーマンメタルに武道館が埋まる様は圧巻というか、感慨深いものがある。日本もやっとここまで来たか〜!?
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定刻から5分ほど過ぎてライブはスタート。映像で盛り上げておいて、巨大なかぼちゃのオブジェの上にドラムが設置しているという視覚的にも刺激的な光景がそこに。期待感が高まらないわけがない!
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ライブ1曲目は新譜の最後を飾る"Skyfall"でスタート。13分もある長編曲がいきなり来るわけだが、これほど開始に相応しい曲も無い気がする。マイケル・キスクアンディ・デリスカイ・ハンセンがボーカルでそれぞれ見せ場がある曲なだけに、UNITED FORCEと銘打っている新たなスタートをファンに見せる上でも理に適った選曲だと思う。

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ボーカル陣の声の調子も良い感じだ。特にマイケル・キスクの伸びやかなハイトーンボーカルには衰えという文字が似合わない。

続けてはこれまたいきなり"Eagle Fly Free"
スピーディーな展開にポジティブ感溢れる歌詞、そして、ギターソロ、ベースソロ、ドラムソロとこれでもか!というぐらいに詰め込んだ名曲はライブだと高揚感が半端ない。それを支えるのはやはりマイケル・キスクの衰え知らずのボーカル。彼をライブで最初に観たのはUNISONICの時だったが、あの時より体型はムチムチでも歌唱力をキープしている。


続けては新譜からアンディがメインボーカルの"Mass Pollution"
非常にキャッチーで、サビに入る前の"Go! Go! Go!”の掛け合いとサビの"Mass Pollution!"はライブだと更に盛り上がる。この曲のギターソロは3人のギタリスト入れ替わりで行い、これぞUNITED FORCE!
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再び、マイケル・キスク時代の曲に戻り"Future World"
この曲もマイケル・キスクが歌ってからこそだと思う。
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次はアンディがボーカルを取り、"Power"だ!
HELLOWEENのリアルタイムはこの曲からなので、自然と力が入る。サビは当然大合唱。
中盤のメロディに合わせて観客による「オー!オー!」の掛け声からギターソロに入る展開はライブだと更にカッコいい。なお、サビの"Guts!"のところではアンディが股間を掴むポーズをするが、WOWOWの中継をチェックしたら、そのシーンは見事に映っていなかった(笑)

再び、キスクのボーカルで次はなんと"Save Us"
この曲は好きな人は多いと思うが、私もこの曲は大好きなのでライブで聴けてよかった!
キスクの天まで届かんとばかりの驚異的なハイトーンボイスが響き渡る曲で、マイケル・ヴァイカートカイ・ハンセンのハモリギターソロもドラマティック。終盤でキスクの更なるハイトーンボイスを響き渡す所が個人的に大好きなのだが、ライブで見事やってのけるので、彼は本当に凄い。


スクリーンにコミカルな日本を意識した映像が流れ、最後はゴジラのようなキャラクターが武道館を思わしき建物に立ち、デカデカとLive In Japanの文字が出てきて、ここからはカイ・ハンセンがリードボーカルで"Walls Of Jericho"メドレーとなる。
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カイはメドレーの途中までギターを持たずリードボーカルに専念。お馴染みの「アーライ!」も出た(笑)"Metal Invaders""Victim Of Fate"と続き、"Gorgar"はレアな選曲?メドレーの最後は"Ride The Sky"で締める構成だが、この時代の曲はスラッシュメタルのようなアグレッションとスピードがあり、やはり特別感がある。
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"Walls Of Jericho"パートの最後は"Heavy Metal (Is The Law)"をフルで演奏。
"Heavy Metal!"と合唱するメタル愛溢れるナンバーは燃える!HELLOWEENは日本のバンドに多くの影響を与えたと思うけど、この辺のメタル愛をアピールする所は意外と受け継がれていないような気がする・・・(個人の感想です)。

ここまでは最初の"Skyfall"以外はボーカリストが交代交代で登場してきたが、次のバラード、"Forever And One (Neverland)"アンディ時代の曲だが、キスクアンディのデュエット。
曲を始める前のMCでは二人で夫婦漫才・・じゃないが、仲の良さが感じられるやり取りをしてホッコリ。
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お互い、得意な声の領域でカバーし合うように歌い、それが見事なボーカルハーモニーとなって感動的な瞬間がそこに。会場内も無数のスマホの光が曲の雰囲気を高めて非常に美しい光景がそこにあった。二人が座っていた椅子を片付けるキスクの行動にはシュールさを感じて思わず笑ってしまったけどww
(ローディーじゃなくてお前が片付けるんかい!w)


ライブはここからが後半戦。サシャ・ゲルストナーのギターソロコーナーを挟み、そこから新譜からの"Best Time"という流れはカッコよかった!
清涼感があって非常にキャッチーだし、キスクアンディのダブルボーカルも最高な曲で、新譜の中では特に好きである。
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ダブルボーカルのまま、次の"Dr. Stein"も非常に盛り上がる。昔はコミカル過ぎたように思えたので、そこまで好きな曲では無かったが、ライブを観てこんなにも聴いていて楽しい曲なんだな!と改めて実感。

そして、ライブ本編の締めは"How Many Tears"
Walls Of Jerichoからの曲ということもあり、カイを含めたトリプルボーカルで哀愁溢れるメロディを奏でながらスピーディーに突き進み、中間の泣きギターソロのトリプルハーモニーがカッコいい。この裏でのマーカル・グロスコフのベースラインが結構好きだったりする。
起伏の激しい曲は終盤を飾るに相応しい内容でもっと前からちゃんとこのバンドを観ておけばよかったな〜と思ったり(笑)


アンコールはアンディ加入後の1枚目"Masters Of The Rings"から"Perfect Gentleman"
シルクハットを被り、手にステッキを持ち、赤いラメの入った衣装で紳士?を演じながら歌うアンディ
"Masters Of The Rings"からはせめてもう1曲ぐらい演ってほしかったな〜。"Sole Survivor"か、"Where The Rain Grows"とか。
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アンコールの最後はこの曲は演ってくれなかったら暴動が起きるだろう、"Keeper Of The Seven Keys"
彼等を代表する長編エピック曲だが、キスクアンディのダブルボーカルによって、オリジナルとは異なるカラフルさがあり、7つの鍵を巡るストーリーテラーとしての曲のダイナミズムが増したような感じがした。それにしても、ライブだとこうも盛り上がる曲なのかと思い知った。普通にアルバムを聴いていてもゾクゾクするが、ライブだと更にパワフルで彼等の底力を思い知った。

再度、アンコールが入り、ダニ・ルブレによるドラムソロへ。インパクト抜群なドラムライザーの上で安定したドラミングはさすが!マーカスとバンドの屋台骨を支えて安定さをもたらしていたと思う。
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最後の"I Want Out"はカボチャバルーンが多数投げ込まれてアリーナはお祭り状態に。
正直、バルーンを押し返すことに精一杯になってしまって、曲はあまり堪能できなかったような気がする(笑)
大盛り上がりの中でバントとしては初となる武道館は終了。
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HELLOWEENは最初に書いた通り、熱心なファンかというと、そうじゃない方かもしれないが、今回は行って本当に良かった。メインボーカルのキスクアンディの二人が交互に出演したり、一緒に歌ったりと負担が減っていた分、1曲1曲に込めるパワーが違うと思った。
それにしても、バンドとしてはこのままUNITED FORCEとして、続けていくのだろうか。異なるボーカリストが在籍していたバンドでこうしてまたツアー、アルバム製作、ツアーと継続的に活動しているのはHELLOWEENぐらいでは?
この体制はアルバム製作でも良い効果を生み出していることが証明されたので、この体制で行けるところまで行ってほしい!また、来日公演があれば駆けつける所存です。

その時は物販のやり方は改善してほしい・・・なw


Setlist

1.Skyfall
2.Eagle Fly Free
3.Mass Pollution
4.Future World
5.Power
6.Save Us
7.Walls Of Jericho Medley
   Metal Invaders / Vicitim Of Fate / Gorgar / Ride The Sky
8.Heavy Metal (Is The Law)
9.Forever And One (Neverland)
10.Sascha Gerstner's Guitar Solo
11.Best Time
12.Dr. Stein
13.How Many Tears
〜1st Encore〜
14.Perfect Gentleman
15.Keeper Of The Seven Keys
〜2nd Encore〜 
16.Drum Solo
17.I Want Out

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【ライブレポ】WINGER@EXシアター六本木 2023.9.6


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WINGER
の2017年以来(この時はLOUD PARKに出演)の来日公演の東京二日目に行ってきた。

今まで、クラブチッタで開催されたKAWASAKI ROCK CITYというイベントで2回、LOUD PARK17で彼らを観ているが、純粋な単独公演は今回初めて観る!しかも、7年振りとなる新作"Seven"を引っ提げての来日から、そりゃ〜気分も高まるわけです。

セヴン [CD]
ウインガー
マーキー・インコーポレイティドビクター
2023-05-05



しかし、夏のアメリカツアーからはギタリストのジョン・ロスがもう一つ所属しているSTARSHIPとのツアーとバッティングしているため参加できず、代わりにJEFF SCOTT SOTOバンドや、TALISMANALCATRAZZ等で活躍していたハウイー・サイモンが参加。
彼はコーラスも上手いし、ギターもYNGWIE MALMSTEENなスタイルから、BRAIN MAYっぽいスタイルまで幅広く&器用にこなすことができるギタリストのため、助っ人としては申し分ないかと。WINGERでギタリスト陣がツアーに参加できない時はちょくちょく助っ人として出ていたようなので、もはや準メンバーか!?(笑)


会場のEXシアター六本木は基本、スタンディングの会場だが、今回は指定席エリアの面積が広く、スタンディングは本当に前方エリアのみという状況だった。何度も来ている会場だけど、こういう複合型のセッティングもできるんですねー。指定席でもステージとの距離感は短いから、ゆっくりと会場入りしたい人にとってもよい選択肢だと思う。
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さて、ライブはサイレンが鳴り、メンバーがバラバラと出てきて新譜からの"Stick The Knife In And Twist"でスタート。レブ・ビーチポール・テイラーハウイーのトリプルギターでの演奏だが、各楽器の音の分離がよくクリアな音像で不快感が全くない!私は前方エリアの前から3列目辺りで観ていたので耳栓を付けていたが、耳栓をしているとそのクリアな音像が堪能できないので、耳栓はすぐに外した。
この会場はいつだって音響が素晴らしいが、WINGERのような細かいアレンジの妙が魅力のバンドにとっては非常に適した会場だと思う。
"Stick The Knife In And Twist"はノリがよく観客も一緒に歌えるパートもあるのでオープニングにはピッタリ。
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2曲目に早くもここで"Seventeen"が登場。以前なら終盤で盛り上がる代表曲だが、今回は惜しげなく冒頭に持ってきた。
それにしても非常にキャッチーで明るい曲なのに、後半のブレイクするパートや、その複雑なリズムパターンはWINGERのならでは魅力があり、ハードロックファンだけでなく、プログ系が好きな人も多く観に 来ていたことが特徴的だったかも。

そんな演奏を支えるバンドのパフォーマンスも非常にタイトだし、各楽器が一体となって迫ってくるかのようなアンサンブルも最高。バンドの活動にブランクがあったりするが、コンスタントに活動を続けて、スパンは長かったりするがアルバムをリリースし続けるその現在進行形バンドとしての姿勢がそういったパフォーマンスに表れていると思う。


それにしても、キップ・ウィンガーのイケオジ具合はかっこいい。ヘッドセットマイクを使用しているのでベースを弾きながらステージを広く使用し、観客の目線に合わせながら歌い・弾く姿、そしてあの華麗なターン!そりゃ、女性ファンはたまらんわけです(笑)60歳過ぎてもその野太い声が魅力のボーカルの衰えなし!
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※ライブの途中からグラサン外していた

3曲目の"Can't Get Enuff"はWINGERのキラキラとした魅力がある曲で観客もたくさん歌えるパートがあるので場内も大盛り上がり。

そして、次は1stからの"Hungry"。イントロのオーケストラっぽいキーボードパートはテープでなく、ポールがちゃんと弾いてくれるのが嬉しいところ。WINGERはテープを使わないし、他のバンドならテープで済ましてしまいそうなコーラスワークもメンバーが歌ってアルバム通りに再現してくれるのが本当に良いところですよねー。
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3rdアルバム"Pull"はそれまでのキラキラとしたサウンドと変わって、バンドのRAWな部分を出したアルバムで、その後のバンドのサウンドの方向性を決めたものと言えるが、このアルバムも今年で30周年。
そこからの"Down Incognito"はライブで欠かせない曲となっている。ヘヴィで少しグランジ風味を感じる曲だが、一緒に歌いたくなるサビといい、レブのハーモニカを吹くパートといい、見どころは盛り沢山。

ここで助っ人のハウイーのギターソロコーナーへ。
ちょっと、イングヴェイっぽいフレーズを入れてきたのは期待通り!(笑)
彼はギターワークは安定しているし、JEFF SCOTT SOTOバンド等でもコーラスワークはしっかりしないといけないので、コーラスワークもバッチリ。個人的にJEFF SCOTT SOTOバンドがQUEENのトリビュートライブでハウイーブライアン・メイ役を担っていたが、あのコーラスワークも上手くこなしているから、良いギタリストですよね。個性的って、いうほどではないんだけど。
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新譜からは"Stick The Knife In And Twist""Proud Desperado"の2曲のみだったのが少し残念なところだが、後者は日本のSAISEIGAのベーシストがゲストで参加して、キップはマイクのみという非常にレアな光景が!マイクだけでも不自然な感じがしないのはさすがフロントマン! 
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それにしてもこの曲はライブだと更によかったように思う。アルバムと同等に再現するけど、ライブだと曲が進化したように感じられ、それは掛け合いのコーラス含め全体のグルーヴがより躍動しているところだと思った。ライブでは曲が進化する、ってこういうことかな?それだけに新譜から多くの曲をやってほしかった。じゃあ、どの曲を削るのかというとそれは悩ましいところだが(笑)

 

というわけで、セットリストの基本は1st、2ndとなるが、それと同じくらい3rdの"Pull"からの比重が多いのはリリース30周年を迎えたことの影響があるのかな?
個人的にそのアルバムからの"Junkyard Dog"は嬉しい選曲だった。WINGERの中でも特にメタル度が高いナンバーだが、キレのある演奏でアルバム以上に格好良かった。

かたや、"Miles Away"のようなビッグなバラードナンバーから、プログレッシブな"Rainbow In The Rose"といい、曲の振り幅の広さもこのバンドの魅力ですね。それを支えるロッド・モーゲスタインの縦横無尽なドラムはとにかく最高でした!"Rainbow In The Rose"の終盤の怒涛のドラミングは分かり易いところだけど、迫力満点でこの時はロッドしか観ていませんでした(笑)
ちなみにこの曲で前方にいた某女史からバラが投げ込まれた粋なことが!どうやらポール目掛けて投げたらしいが、キップに拾われ、以後はロッドのドラムに飾られていたw
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続いてはレブ・ブーチのギターソロ。観ている位置からレブは一番遠かったけど、華麗なタッピングを始め、キレのあるギターワークと表情豊かな音で楽しませてくれたけど、レブは顔で弾くタイプのギタリストですね。何度も顔で表情を作るけど、なぜか変顔のようなことになるのは笑ってしまった(笑)
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なんか顔が怖いよーw

そこから、レブのインスト曲である"Black Magic"は圧巻!
ベースはハウイーが担当という構成。スリリングなインストナンバーでしかもレブのソロからの選曲は意外性もあり、盛り上がった!

ハウイーがベースのまま、キップはアコギを持ち出してとなると、"Pull"からの"Who's The One"
WINGERのこうしたアコースティックナンバーは安っぽいところがなく、思わず背筋を伸ばして聴いてしまう・・そんな雰囲気があると思っている。
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ライブも後半戦に入り、再びアリーナロックな"Time To Surrender"
ここでのギターソロはポール
派手なプレイヤーではないけど、リズムギターのキレもよく、キーボード、ギター、コーラスと欠かせないメンバーなので、これからずっとメンバーの一員でいてほしい。
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次は再び"Pull"の1曲目を飾る"Blind Revolution Mad"だったが、アコースティックのイントロパートを省いた構成。前曲の勢いのまま突っ走りたいという意図があったのかな?


初めてアルバム"Pull"を聴いた時はそれまでのサウンドとガラリと変わって非常にビックリしたが、曲に慣れて以降はずっと愛聴盤。2024年のPROG POWER USAでWINGERが出演して"Pull"から全曲、演奏するの〜!?これは観てみたい・・・。日本では1st、2ndの完全再現をやっているから、"Pull"完全再現ライブも是非日本で!!!

ロッド以外のメンバーがステージから引っ込んだということはロッドのドラムソロタイム!
プログレ〜フュージョンっぽいBGMに合わせてのドラムに釘付け。
彼がいないWINGERなんて想像が付かないほど、バンドにとって欠かせないメンバーだと思うし、現在70歳でこの演奏は驚異的過ぎる・・・。前に観た時はこれで60過ぎては凄い〜〜!!と思ったが、今回のライブでそれを更新した感がある。締まった身体に70歳には見えないよなぁ・・。

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怒涛のドラムソロの次は"Headed For A Heartbreak"
初めてWINGERの1stアルバムを聴いた時、これほどまでスケールがあるバラードは聴いたことがなかった。これは果たしてバラードなのか!?とずっと違和感のようなものがあったけど、UKっぽいところがあるかもという知り合いの話を聞いて、そうかプログレだと思うと納得!と思ったり。WINGERでしかできないこの壮大さは新譜のナンバーにも通じるところがありますね。キップの身体全体を使った熱唱も光ったし、曲の終盤のロッドのドラムの叩きっぷりも相変わらず格好良くてやっぱりこの曲は大大大好きだー!!
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ライブ本編は"Easy Come Easy Go"、"Madalaine"でこの日、一番のフィーバーを迎えた。
"Madalaine"は観客との声の掛け合いから、曲に入っていく瞬間が最高に気持ちよい。

あっ、私も客席に映っていた(笑)

曲ではないけど、ライブ本編はトリプルギターによるソロの掛け合いで締め!
WINGERは弦楽器帯がよく並んで演奏するので、このシーンはいつも格好良い。写真撮影タイムですよ!と言っているかのように見える(笑)
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本編終わって、曲良し、演奏良し、ステージング良し、音響良しとこの多幸感溢れるライブに大満足!!!
でも、何か足りないぞ・・・・・!?



そう!4thアルバム"IV"〜6thアルバム"Better Days Comin"からは1曲もやっていないじゃないかー!!
1st、2nd、3rdは大名盤だが、それに負けないぐらい4th〜6thも素晴らしい。そこから1曲も聴けないなんてあんまりだー!という想いが通じたのかは知らんけど、アンコールの2曲は5thアルバム"Karma"から"Pull Me Under""Deal With The Devil"といったスリリングなナンバー2連発。
うーん、いつ聴いてもカッコいい!"Pull Me Under"のギターソロハモリはたまらん〜〜〜!!


これで4th〜6thからの曲が聴きたい欲はいくらか満足した(笑)
でも、4th〜6thから、本当はもっと聴きたい曲は沢山あるので、それはまた別の機会で。
4th以降に焦点を当てるライブがあっても良いと思うし、少なくとも日本のファンで喜ぶ人は結構いるはず。
その別の機会はそう遠くない未来にあるよね!?ということを感じさせるほど、盛り上がったライブだったし、メンバーの満足そうに見えたから、また来日にしてほしい。


キップがMCで"Please support live music!"と言っていたが、「ライブ」で演ることの意義・意味合いを正に体現してくれるライブだったように思う。ロックバンドのライブはやっぱりアルバム以上にカッコいいところをライブで観たいし、それを音とステージングで魅せてくれるWINGERは最高のライブバンド!!!デビュー35周年おめでとう!!!!
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Setlist
1.Stick The Knife In And Twist
2.Seventeen
3.Can't Get Enuff
4.Hungry
5.Down Incognito
6.Howie Simon's Guitar Solo
7.Proud Desperado
8.Junkyard Dog (Tears On Stone)
9.Miles Away
10.Rainbow In The Rose
11.Reb Beach's Guitar Solo
12.Black Magic
13.Who's The One
14.Time To Surrender
15.Blind Revolution Mad
16.Drum Solo
17.Headed For A Heartbreak
18.Easy Come Easy Go
19.Madalaine
20.Saints Solos
〜Encore〜
21.Pull Me Under
22.Deal With The Devil

【ライブレポ】明日の叙景@代官山UNIT 2023.8.27

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日本のポストブラックメタルバンド、明日の叙景が2022年にリリースした2ndアルバム"アイランド"は傑作だった。ブラックメタルの音楽的手法と日本人ならでの世界観とエモいメロディが高次元に融合して彼らにとってエポックメイキングな一枚になったと思う。それまで良いバンドだな〜ぐらいに思っていたが、初めてこのアルバムを聴いた時は衝撃的だった。あらゆる面でパワーアップしており、2曲目の"キメラ"には非常に感銘を受け、何度もこの曲をリピートしてしまい、なかなかアルバムが先まで聴けなかった(笑)
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アイランド [AJCD-005]
明日の叙景
2022-08-17



それまでライブ活動が多いバンドは言えなかったと思うが、BORISとの欧州ツアーを経て、どのように鍛えられてきたのか、そして、"アイランド"から全曲演奏するというこの"Island In Full"ライブは非常に楽しみにしていた!!

入場すると女性ジャズシンガーの曲が流れてライブ会場というよりサロンのような雰囲気。代官山UNITは初めて来た会場だけど、天井も高く、少なくとも前にいけば見易い会場だなと感じた。冷房がガンガンに効いていて寒かったぐらい。
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開場から10分ばかり経過して、印象的なメロディを醸し出すインストが流れて(坂本龍一"A Flower Is Not A Flower"という曲)ライブがスタート。



アルバムの1曲目"臨界"でこの"Island In Full"が幕開け。
スケール感があり、幻想的でもあるナンバーで始まるのはライブのオープニングにとってもちょうど良い。激しく展開するところと幻想的なパートが交互に入り乱れるダイナミズムもある。


2曲目は"キメラ"でなく、アルバム後半に出てくる"ビオトープの底から"
この辺までは観客もどこか様子見的な感じがあり、バンドも固い印象を受けた。


インストナンバーの"見つめていたい"はアルバムのアートワークを想起させる夏の海を感じさせるナンバーで音楽的に例えるならSPIRITUAL BEGGARS"Superbossanova"という感じ?(笑)


この曲はテープだったので演奏せずそこは意外だった。まあ、キーボードも入っているし、演奏で再現するとなるとちょっと大変のような気がするから仕方ないかな。


次の"土踏まず"もスピーディーな曲ではないがガツン!と来るヘヴィネスが特徴な曲でこの辺からバンド側もエンジンがかかってきたと思う。特にボーカルのの動きは狂気を感じさせ、曲のアグレッシブな面を視覚的にも表現していた。動きの見せ方はしっかりと考えているんだろうな〜と感じさせる内容で、魅せ方という点でもしっかりとしているフロントマンだと思った。


そして、"歌姫とそこにあれ"が前半のハイライトだったと思う。清涼感があって疾走感があるナンバーはアルバムの中でも特にキャッチーだが、この曲のノリの良さに観客側も火が付き、バンドの演奏も相まって大きな盛り上がりを見せたと思う。個人的にも「あっ、もっと楽しんでいいんだな!」とスイッチが入った。
後半のメタルっぽいブレイクが入る所が特にツボなんだけど、ライブでは更にかっこよく聴こえて、正にライブで曲が進化した瞬間に立ち会えたと思う。
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"忘却過ぎし"はいかにもブラックメタルなリフで始まるが、思いっきりスローダウンして儚い美しさを醸し出すメロディとの交互が非常に魅力的な曲。
ボーカルの以外のメンバーはライブ中、あまり動かないのだが(ギターの等力は時折前に出てくるが、顔で弾くタイプなのかな?)、サポートギタリストは激しいヘッドバンギングとアグレッシブな動きをして、弦楽器隊の中でもパフォーマンスの面では目立っていた。


演奏面でもアンサンブル含めてしっかりしていることが"美しい名前"、"甘き渦の微笑"とこのアルバムの中でも特にヘヴィな曲でも証明してくれたと思う。メロディックでフックがあるパートと、ブラックメタルの流儀に乗った激烈なパートの対比がドラマ性を高めて、ライブだと更にかっこよく感じた。"甘き渦の微笑"は最後にビシッ!と終わるのだが、ライブだと思わず拳を上げてしまうほどその瞬間は痺れたな〜。


ライブも終盤に入り、"子守唄は潮騒"はインストナンバー。"見つめていたい"はテープだったが、この曲はしっかりと演奏。"見つめていたい"が陽なら、"子守唄は潮騒"は陰というイメージがあるけど、"アイラインド"というアルバム通して聴くと終盤にこの曲があることに意味があるような気がする。


次の"遠雷と君"はライブ終盤に向かって雪崩込んでいくその様がカタルシスを感じる。フルサークル的な展開に曲が変わっていくところもドラマティックで、曲の盛り上がりに合わせて観客も盛り上がっていくところはライブならでは魅力がそこにある。


そして、最後の曲はみんな待っていた!"キメラ"でここで登場!!
最後を飾るのにこれほど相応しい曲があるだろうか。この日、一番観客達が正しく燃えた瞬間がそこにあったと思う。例えるならTM NETWORK"Get Wild"的な位置という感じかな。




四つ打ちリズムの曲でノリの良いギターリフには思わずエアギターしてしまう魅力があるし、等力のギターソロは曲に正しくピッタリなエモーショナルなメロディを奏で、更に曲を盛り上げてくれる。
布もカメラピットに降りてその溢れんばかりの勢いを最前列付近の客達にぶつけていきながら、バンドにとっておそらく絶対的なキーとなる曲を歌い上げている。
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どんなバンドでもバンドを代表する曲を作ろうとしていると思うが、この"キメラ"明日の叙景を多くの人に知ってもらうための曲であり、正にキラーソングという表現が相応しいと思う。

アルバムだとフェードアウトして終わっていくが、ライブでエンディングがあるところがこれまた良い。この曲は動画を撮りたいと思ったが、曲に対して思わず動いてしまう衝動性の方を重視したかった。何度聴いても最高だな〜!と思う曲に出会う瞬間って、言葉に上手く表せないほど感情的に高ぶるけど、日本のバンドでそういった曲に出会えたのは本当によかった!


ライブでは一切MCがなかったが、最後にから、"アイランド"がいかに多くの人に愛されているのか実感できたという感謝の言葉がありライブは終了。観客の誰一人してすぐに帰る人はいなかったと思うが、ライブが終了という場内アナウンスが流れるまでは拍手は鳴り止まなかった。

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"アイランド"からの曲のみで構成されたライブで、時間にしても1時間弱での内容だったが、2時間ほどのライブだったかのような満足感があった。曲はもちろんだが、精神と時の部屋から出てきたかのように(笑)欧州ツアーで鍛えられたことがわかるほど、演奏やパフォーマンス面でしっかりとしており、またライブが見たい!と強く思った。
ライブの楽しみ方は人それぞれだけど、個人的には曲がどうライブだと変化・成長していくのかを観るのが楽しみなので、そういった意味でもライブならではの相乗効果も含めて"アイランド"のことがまた一段と好きになったし、明日の叙景について、益々好きになったライブだったと思う。バンドのこれからの活動が非常に楽しみ!


ライブ終了後、外を出たら夏の終わりを感じさせるような空色が先ほどのライブ・"アイランド"というアルバムとシンクロしているような気がした。開始が17時、終わりが18時過ぎというのはこのことも計算していたのかな?(笑)
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Setlist

1.臨界
2.ビオトープの底から
3.見つめていたい
4.土踏まず
5.歌姫とそこにあれ
6.忘却過ぎし
7.美しい名前
8.甘き渦の微笑
9.子守唄は潮騒
10.遠雷と君
11.キメラ



あっ!写真に写っている!(笑)



バンドのことをもっと知りたくなった人がいたら、インタビューものとしてこちらの2つがオススメ!

Borisと明日の叙景が語る、ヨーロッパ・ツアーの舞台裏、ファンの熱狂


【インタビュー】明日の叙景、ヘヴィー・ミュージックとの多面的な折衷──活動初期から『アイランド』まで

 
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熱苦しいハードロック、ヘヴィメタル、スラッシュメタル、ドゥーム・ストーナー系メタル、プログレ、そして70年代〜80年代のウエストコースト系ロックを愛するパフュメタラー。Sign of the Hammer Be My Guide

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