今回はアメリカ・コロラド出身のスラッシュメタルバンドHAVOKの新譜で4枚目となる"Conformicide"
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アメリカ産若手スラッシュメタルバンドの中で特にお気に入りがこのHAVOK2ndアルバム"Time Is Up"は名盤だと思うし、彼らを知ったのもこのアルバムから。他の若手スラッシュメタルバンドと比べてメンバーチェンジも激しくなく(2ndアルバムでほぼメンバーが固まり、ベースがチョコチョコ変わるぐらい)、活動も軌道に乗っているかな?


新譜は全体的な印象としてそう大きく変わっていないけど、1曲目の"F.P.C."はエピック的なイントロから入り、次にベースのスラッピングが曲をグイグイと引っ張り、そしてギター兼ボーカルのデイヴィッド・サンチェスの歌い方もなんだかMEGADETHのデイヴ・ムステインっぽい(笑)この時点で今回はいつもと違う!という印象を受ける。しかし、曲の後半からはテンポが上がっていかにもスラッシュメタルな展開に。
そう!今回のアルバムは基本的にスラッシュメタルで軸は変わっていないけど、凝った展開が今まで以上に多くなっている。そして、ベースが交代した影響なのか、ベースが目立つ曲も多い。そういう意味では1曲目の"F.P.C."はこのアルバムを代表するような曲かもしれない。


HAVOKの元々の魅力であるカラッとした音楽性にリフのザクザク具合は切れ味よく、リフもエアギターしたくなるキャッチーさは相変わらず。各楽器ともバランスの取れた音作りで、聴いていて気持ちいい。今作は今までのようなスピード感は若干抑えめで、例えるとMEGADETHの"Rust In Peace"と"Countdown To Extinction"の中間辺りかな?(あくまでもイメージです)"F.P.C."もそうだけど、 3曲目の"Dogmaniacal"のボーカルはとってもデイヴ・ムステインっぽいし、曲展開もMEGADETHでもありそうな印象を受けるので、MEGADETHというキーワードが頭を過ぎったかも。


ただ、少々凝り過ぎた感があるので、全12曲という曲数も含めて少しダレるかもしれない。ここは思い切って10曲だけにするとまた印象が変わったかもしれないけど、今作も聴き込む度に好きになることに変わりは無いアルバム!

"F.P.C."


"Intetion To Deceive"


"Dogmaniacal"


Conformicide
Havok
Century Media
2017-03-10