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はじめまして。ここのブログで聴いたアルバムの感想などを書いていきます。よろしくお願いします。

まずは3月末にリリースされたMASTODON7枚目となるアルバム"Emperor Of Sand"

MASTODON4枚目の"Crack The Skye"で彼らのプログレ的感性が頂点に達し、以降はコンパクトかつキャッチーで、コンセプトは多少あったかもしれないが基本的には良い曲を集めたアルバムを続けてリリースし、この "Emperor Of Sand"もその流れに乗ったアルバムでキャッチーさは今までのアルバムの中で一番かもしれない。特に2曲目の"Show Yourself"は今までにないキャッチーさを持った楽曲。


そんな口当たりの良さもありつつも、時間と死に関するテーマの元にアルバムは進み、最後の11曲目は8分弱の"Jaguar God"でこの曲はかつての MASTODONのプログレ的感性を再び戻したような楽曲。アコギのイントロから徐々に激しさを増していく楽曲はアルバムのフィナーレを飾るに相応しくてスリリング。アルバム構成的にどんなにポップになっても長編曲は必ず1曲は入れていたフィル・コリンズ時代のGENESISを想起させるかな〜?他には "Roots Remain"はエモーショナルなギターソロとキーボードサウンドを入れて、今までの彼らになかった要素も入っているところもポイント。


そして、再び組んだブレンダン・オブライエンのプロデュースで音の分離の良さが目立つアルバムとなっているので、もう少しカオティックなミキシングが好きな人にとっては物足りなさがあるのかもしれないが、曲の入りやすさとしてはこのミキシングが正解かもしれない。個人的にはこれぐらいの音の分離の良さが気持ち良く聴けるので、非常に好みな音作りだと思うけど。


4枚目以降の流れを組みつつも、1st〜4thの要素をしっかりと入れ、そして取っ付き易い音作りと変化自在な楽曲、というわけで、MASTODONを初めて聴くにはどれがいい?と言われたらこの最新作"Emperor Of Sand"が丁度良いかもしれない。キャッチーになったからといっても、聴き込む度に良さが出て来る凝った展開や味わい深いギターソロも随所に入れているので、このバンドは聴く度に発見がある。

あと、前回のようなジャケじゃなくてホッとしている(笑)

"Show Yourself" 



"Roots Remain"


"Jaguar God"


エンペラー・オブ・サンド
マストドン
ワーナーミュージック・ジャパン
2017-03-31