2月にLOVEBITESの単独ライブを観たにも関わらず、半年も経たずにに彼女達の単独ライブにまたもや参戦。今回、場所はTSUTAYA O-EAST、そして最新EP"Battle Against Damnation"を引っさげての公演。
前回の公演はバンド自体に問題があったわけでなく、ライブを観る環境があまり良くなく不完全燃焼なところがあったので、今回はキチンと全体を観たいな、と思ったので参戦した次第。
平日にも関わらず、O-EAST公演はソールドアウトということで、相変わらずこのバンドに対する人気の高さを感じる。お客の大半はオッサン(私も含めて)なんですけどね(笑)会場の後方の見易い場所をゲットしたので、ここならじっくりとライブが見れる。
今回のライブの開場BGMは2000年代初頭の曲を中心にした内容。ベースのmihoの拘りはファン目線であるため、音楽ファンのミュージシャンにはやっぱりシンパシーを感じてしまうなぁ〜。
改めまして、昨晩はLOVEBITES Battle Against Damnation Tour初日TSUTAYA O-EAST単独公演ありがとうございました。満員で感動😭これからも上を目指してメンバー一同頑張ります‼️次はHEADSTRONG FES.18‼️こちらも宜しくお願いします✨
— Rosana:miho@LOVEBITES (@miho_dotdotdot) 2018年6月29日
セトリと開場BGMの載せておきますね✨2000年代メタル縛り😎 pic.twitter.com/Fv9oNQHzUO
おなじみのオープニングSEが鳴り響き、ステージを覆う幕にはメンバーのシルエットが投影されるという演出でライブがスタート。幕が降りてステージの全貌が明らかになったが、O-EASTということもあり、立体的なステージセットとなっている。
ライブはリリースされたEPからのリーダートラック"The Crusade"でスタート。ブリティッシュメタルなファストチューンで会場は一気にフルスロットル状態。ただし、音が潰れた感じでそこはなんとも残念。しかし、曲が進む度に音は改善されていったので、ライブ全編通しては良い音響状態となっていた。
というわけで、2曲目の"Warning Shot"ではほぼ音響は改善され、続いての曲は新EPからの"Break The Wall"。スラッシュメタルなリフを主軸としたLOVEBITESの曲の中でもエクストリームな部類に入り、asamiのボーカルも低音に趣を置いた迫力ある声を聞かせる。ハイトーンだけが彼女の魅力じゃないということはファンなら既に承知済みだが、この曲は更にまた幅を広げてくれる曲だったんじゃないかなぁ。ヘヴィな曲調の中間はムーディーでメロディアスなインストパートが入ってこのあたりはARCH ENEMYっぽい。
続いての"Scream For Me"はmihoのベースから入り、midori、miyakoのギターが順に入っていく構成は相変わらず格好良い。asamiのリズミカルなボーカルも少しR&Bの香りが感じられ、終盤のギターソロの掛け合いもあるなど、ライブでは非常に盛り上がる曲。ニコニコ顔でフラッシーなソロを弾くmidoriと対照的にクールな佇まいだが、奏でるのはメロディアスなソロが多いmiyakoとこのギターコンビも良い感じになってきた。miyakoはライブだとポニーテールとなっていた。それ以上に歓声が上がったのは"Shadowmaker"だったけど、個人的には"Scream For Me"がもっといい曲だと思うなぁ。
最新EPからは"Above The Black Sea"も披露し、これは最新EPからは全曲演るということか?(最新EPは4曲のみだが)"Above The Black Sea"以降はライブ後半戦といった趣きで1stアルバムからの曲で怒涛に攻めていく。ここからは前回観た時よりも演奏面・パフォーマンス面でも説得力が増したように思える。どの曲もギラリとした魅力があるが、音数が詰まった曲よりもやっぱり、ある程度の間がある曲、"Inspire"や"Liar"といった曲の方がより魅力的だなぁーと改めて思った次第。"Liar"はmiyakoのキーボードから入るが、アルバムと違ってシンプルなアレンジもまた良い。話を戻して、その辺のバランスがしっかりと取れているのが"Burden Of Time"や"Don't Bite The Dust"といった曲だが、このあたりが最後に来ると本当にライブは盛り上がる!盛り上がるといえば、一人絶え間なくクラウドサーフしている客がいたなぁ(笑)他はあまり定位置から動かない客がほとんどだったので余計に目立つ。
そして、てっきり、"Don't Bite The Dust"が本編最後だと思ったらもう1曲あった。それは最新EPの最後を飾る"Under The Red Sky"!エピック的でスケール感あるナンバーでギターメロディに合わせて観客のシンガロングも発生する曲で確かにこれは最後に相応しい曲かもしれない。LOVEBITESは客が一緒に歌えるシーンはそれほど多くないので、もっとこうした曲があるといいかもしれない。
アンコールでマーチャンのTシャツに着替えると思いきや、特に今回はそういったものは無しで、バラードナンバーの"Edge Of The World"でアンコールがスタート。この曲もasamiの表現力が特に映える曲で、前回観た時よりもボーカルに説得力が増したように思える。最後は"Bravehearted"で締め、ライブは終了。
今回の公演でまた、不完全燃焼な感じのライブだったらもう、このバンドのライブを観るのはやめようかな、、と思っていたが、前回2月の公演より遥かに良いライブだったので、これなら人に勧めるに値するバンドだと思った。音響の良さもあって、各人のパートにおける個性も堪能できたし、前回はかなりイマイチに思えたharunaのドラムもよかったと思う。彼女にはSAXONのナイジェル・グロックラー的なポジションを目指してほしいw
前回も書いたと思うが、良い曲を沢山持っているバンドのため、今後はライブで楽曲をいかに映えるかがポイントだと思う。各メンバーのキャラに注目を浴びがちなこの手のバンドだが、何よりも肝となるのは楽曲!あとはアンサンブルで物足りない点やステージアクションもまだまだなところがあるので、そこは今後に期待。大人の事情か各メンバーの他の活動などいろいろあると思うが、ライブの回数をもっと増やして、バンドとしてタイトになってほしいな。8月にはWackenといった大きな舞台が待ち受けているが、そういった舞台でブレイクスルーが起きるのか?それとも「まあ、こんなもんでしょう」となるのかわからないが、前者であることを望みたい!
Setlist
01.The Crusade
02.Warning Shot
03.Break The Wall
04.Scream For Me
05.Shadowmaker
06.Above The Black Sea
07.Inspire
08.The Apocalypse
09.The Hammer Of Wrath
10.Liar
11.Burden Of Time
12.Don't Bite The Dust
13.Under The Red Sky
〜Encore〜
14.Edge Of The World
15.Bravehearted