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上原ひろみがコロンビアのハープ奏者のエドマール・カスタネーダと組んで今年から世界中をツアーしているが、待望の日本でのライブデビューは毎年横浜赤レンガで開催されているBLUE NOTE JAZZ FESTIVAL!今年は9月23日と24日の両日ヘッドライナーとしてドナルド・フェイゲンが出演するし、上原ひろみとエドマール・カスタネーダのデュオもフェス二日目に出演するから二日目のチケットも買い、楽しみにしていたが、なんと、ドナルド・フェイゲンは体調悪化に伴いツアーもキャンセルし、このフェスも開催中止となってしまった。。

上原ひろみとエドマール・カスタネーダのスタジオアルバムは無いが、6月のモントルー・ジャズ・フェスティバルの模様を収録したライブアルバム"Live In Montreal"はBLUE NOTE JAZZ FESTIVAL開催の3日前にリリースされたので即日購入し、予習してきたんだけど〜〜〜〜。

ライヴ・イン・モントリオール(初回限定盤)(DVD付)
上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ
Universal Music =music=
2017-09-20


その"Live In Montreal"には初回限定特典として、上原ひろみとエドマール・カスタネーダの都内イベント応募券が付いていたので、深く考えず応募。そうしたら、見事当選!欲が無い時に当たるというのはこういうことかw応募期限はアルバムが発売されてから五日間しか無かったので、応募母数はそんなに多く無かったようです。イベント時に応募総数は1,000名強だったと話が出ていたけど、これって少ないよね???


イベントの場所は銀座にある王子ホールでキャパは300人ほどのコンパクトな会場。今までの国際フォーラム公演でしか上原ひろみのライブを観たことが無いので、こんなに間近に上原ひろみを観るのは初めて。
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トーク30分、ライブ50分という内容で、トーク時には今までのツアーでの裏話的な内容が中心。エドマールの底抜けに明るい性格のためか、上原ひろみは彼のことを「太陽の子エドマール」と呼んでいるとかwその中でもハイライトはエドマールによる独自にカスタマイズされたハープの説明がとっても為になった!コロンビアハープをベースにし、ベースとギターを合体させたかようなものに作り変えて一人でベースとギターサウンドを同時に出せるようにしたとか!ベースとギターのピックアップをそれぞれセッティングし、一つはベースアンプに繋げていると。なるほどねぇー。ハープのデザイン時代もスポーティーな感じでステレオタイプ的に想起するハープとは全く異なる。

ちなみにエドマールが解説している時にマイクを持っていたのは上原ひろみ。時折、マイクを持つ手が疲れてきた素振りを見せるところは笑った(笑)
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ライブ本編は上原ひろみのピアノをPA通さずに聴けるのって、やっぱり音の響きとかが違うし、雄叫びもバッチリ聴こえるwそして、エドマールのハープは衝撃だった!ハープの固定概念は正にCrush & Burn。ハープでも、こんなグルーヴィーでパワフルな音を出すとは!そして、凄まじい早弾きをするところはまるでハープ界のイングヴェイ・マルムスティーンだ!!wwコロンビアハープをベースにしているため、欧州的なハープとは違い、ラテンカウボーイ的な香りがするところも特徴的かな。とにかく、口をポカンと開けて観る人がステージ上からよく見えると二人がトークパートで言っていたが、意識してても思わず口をポカンと開けてしまう内容だった。

そして、お互い攻撃的な音を繰り出しても、見事に調和しているところはやっぱり凄い。それだけでなく、遊び心も満載。上原ひろみがピアノの側面をパーカッションのように叩き、エドマールもハープの側面を同じくパーカッションのように叩くパートがあり、そこは一気にトライバルな雰囲気になるといった音楽的自由さもある。なんとなく二人共似た者同志?鬼気迫る演奏の中にもとっても楽しそうな雰囲気があるのはThe Trio Projectも同様だったが、それ以上の楽しさを感じるライブだったように思う。

トークでエドマールが最初に上原ひろみのライブを観た時、いつか共演できたらいいなぁと思っていたら、2週間後には共演していた(笑)というエピソードが物語っているように、二人の相性はMCタイム中でも抜群。思わず熱くなってしまう演奏は圧巻の一言。本編最後の"
The Elements : Fire"は正にそれを象徴するような曲!(曲自体はいかにも上原ひろみ!ってな感じですよねー)
  

なお、エドマールが1曲毎にハープのチューニングを行っているため、その間は上原ひろみがMCで補うのがお約束らしいが、「こんにちは」と言っただけで笑いが起きるのは 日本だけでなく、万国共通らしい(笑)鬼気迫る演奏時と違って、ほんわかした雰囲気の彼女のMCというギャップにみんなヤラれちゃうんでしょうね。

ライブとしてはアンコール入れて5曲のみだったが、終了後は観客全員スタンディングオベーション。イベントとは思えない普段のライブと変わらないその熱い演奏はさすがプロだし、日本デビューライブをこうして観れたのはとってもラッキーだった!

いやー、、こりゃ、11月からに日本ツアーに行きたいなぁ。5曲だけじゃ物足りない。そして、PAを通さずに聴くピアノの音の迫力というか音のツヤというか、なるほど皆、Blue Noteで観ようとする気持ちもわかったような気がする。初Blue Noteにチャレンジしてみようかな。チケットが取れれば・・・の話だけど(笑)



Setlist

01.A Harp In New York
02.For Jaco
03.Moonlight Sunshine
04.The Elements : Fire
〜Encore〜
05.Cantina Band 


ユニバーサルミュージックのサイトにはライブ中の写真付きでレポが載っています