IMG_7418のコピー


IMG_7416D

日本のメタルフェスが戻ってきた!
DOWNLOAD JAPANが2019年以来の復活。
しかし、コロナがかつて無いほど日本で蔓延してしまい、なおかつ直前に台風が来るという逆境の中でも、キャンセルしたバンドは一つも出ず、特に大きな問題もなく終了できてよかった。まずはなんとか開催・無事に終わらせてとにかく次回以降に向けての実績を作りたい、そんな運営側も思惑もあったと推測しているが、日本の多くのメタル・ヘヴィミュージックファンにとって、こうして大きなメタルフェスがまた開催されたことは以前の日常が戻る第一歩と言えるのではないだろうか。


自分が観たバンドについて2回に分けて感想を書くが、今回は思い切ってVIPチケットを購入。前回はVIPでないと前方エリアに行けなかったことや、その他グッズなどの優先動線のこともあり、メリットが多いと判断。実際はどうだったかは2回目に書く予定。


さて、会場には10時過ぎについてグッズを買おうとしたが、VIP用動線も非常に長蛇の列で、実質のトップバッターであるTHE HALO EFFECTに間に合わないと判断して、グッズはパス。今回は何が何でも欲しい!というアイテムがなかったし、俺は何のため来たんだ!?と自問したら、答えは明確だった。
(今になって、MASTODONのは買っておけばよかったと思ったw)

そのTHE HALO EFFECTDARK TRANQUILLITYミカエル・スタンネと元IN FLAMESピーター・イワースダニエル・スヴェンソン、そしてイェスパー・ストロムブラードが結成した新しいバンド。音楽性は北欧メロデスの原点に立ち返るもの。と来たら、期待せずにはいられない。
しかし、デビューアルバムはリリースされたばっかりということもあり、前日にアルバムから5曲聴けただけだったので、私にとっては実質初めて聴くものばかり。

音楽的方向性が固まった頃のIN FLAMESDARK TRANQUILLITYを彷彿とさせる内容だが、
今ならではヘヴィネスもあり、古臭くならない絶妙なサジ加減。どちらかというと、少しDARK TRANQUILLITY寄りの音楽性かな?曲をもう少し聞いていれば、もっと楽しめたので、直前過ぎるリリースが悔やまれるような〜。
しかし、百戦錬磨のメンバーなので演奏面も非常にタイト。依存症の問題でツアーに参加できないイェスパーの代わりにTHE HAUNTEDAT THE GATESパトリック・ヤンセンが参加。実力含めて見栄えの良いギタリストでもあるので、ライブとしては特に問題なし!
そして、ミカエル・スタンネをライブで観るのは初めてだった。彼のデス・クリーンボーカル、そして地声、全てイケボでカッコよかった。

そういえばバックドロップではなく、スクリーンに投影するスタイルになっていることに気付いた。微妙に模様をユラユラと動かす処理をしていて、データで表現できるならこっち方が見栄えは良いのかも。
IMG_7444

IMG_7446

THE HALO EFFECT Setlist
1.Days Of The Lost
2.The Needless End
3.A Truth Worth Lying For
4.Conditional
5.Gateways
6.Feel What I Believe
7.I Broken Trust
8.Last Of Our Kind
9.The Most Alone
10.Shadowminds



今回は1ステージ制のため、バンドの演奏が終了すると場内に一箇所しかないオフィシャルバーに人が殺到するのでかなり並ぶ羽目に。バンド演奏中は並びが少なくなるので、その時が狙い目かな?
オフィシャルバーの目の前に大型スクリーンがあるので、そこはよかったけど、ぬるいビールには興醒めである・・・。
IMG_7424D

IMG_7421D


お昼ごはんタイムを優先するため、CODE ORANGEはパスしたが、終盤少しだけ観た感じではかなり強烈な音で低音のヒリヒリ具合は凄かった。好みの音では無いが、サポートのドラムはあのマイク・ポートノイの息子か〜。若い時のマイキーそっくりかも。。


次に観たのはAT THE GATES。今までライブを観る機会がなかったので今回が初!そして、今回はあのSlaughter Of The Soul完全再現。世界中のエクストリームメタルに多大な影響を与えた北欧メロデスの名盤だが、冒頭の"Blinded By Fear""Slaughter Of The Soul"のGo!の掛け声でもうお腹一杯(笑)
アルバムと同様、ライブでも淡々と進むところは逆に威厳を感じたので、これが彼らのスタイルなのかな?
再結成後は新譜をコンスタントに出しているけど、時間の関係もあり、再結成後からの曲は最後の"The Night Eternal"のみだったが、雰囲気満載の曲で最後を締める姿にカッコよかった・・・・。

IMG_7449

IMG_7451

IMG_7452


AT THE GATES Setlist
1.Blinded By Fear
2.Slaughter Of The Soul
3.Cold
4.Under A Serpent Sun
5.Into The Dead Sky
6.Suicide Nation
7.World Of Lies
8.Unto Others
9.Nausea
10.Need
11.The Flames Of The End
12.The Night Eternal


そして、個人的前半戦ハイライトはSOULFLY
なんと、SOULFLYとしては20年振りの来日。前回は2002年のBeast Feast以来って、ほんと長い間来ていなかったんだな・・・・。
私は"Dark Ages"のスラッシュメタルに回帰した感がある頃からに聴くようになったのだが、1〜4枚目は妻が持っているCDを聴いて、遅まきながらその魅力に気付いた次第。ということで、かなり楽しみにしていた。

しかし、20年も経てば色々変わる。バンドも長年リードギタリストを努めていたマーク・リゾが脱退し、今ツアーはFEAR FACTORディーノ・カザレスが努めている。そしてドラムにはマックス・カヴァレラの息子、ザイオン・カヴァレラがメンバーとして加わっている。

こちらも新譜をリリースしたばかりということもあって、新譜からの曲もいれつつ、マーク・リゾがいないせいか、初期ナンバーを中心とした内容。個人的にマーク・リゾのあのメロディアスでキレのあるギターソロは聴きたかったが、ノリという意味では初期ナンバーは強烈。

2曲目の"Prophecy"から場内も温度も一段上がったかのような感じになり、そこからは怒涛の展開。
ザイオンは一見、線が細そうに見ても大きなフォームで叩く姿は絵になるし、このバンドに10年も在籍しているのは伊達じゃない。父親のマックスはなんだかカワイイ感じになっており、スター・ウォーズに出てくるイウォークに見えた(笑)

そのマックスは「もっと声出せー!」「一緒に騒げー!」と観客を煽る、煽る。一緒に叫びたいけど、レギュレーションで声出し禁止と言われているので、自分含めてもどかしい観客達。煽る時、マックスがニヤッ!と笑っていたので、そういった日本人の事情も織り込み済みで煽っていたと思う。まるで、「本当にそれで楽しいのか!?もっと自分を解放しろ!」と言っているのかよう。声を出している観客もいたが、それでも普段の半分以下の声量のように思える。(まあ、叫ぶ人は叫んでいたが・・)
とにかく、早くこの異常な日常がなくなってほしい・・・・!
そんな悶々としたシチュエーションの中で聴く"No Hoep = No Fear""Back To The Primitive""Eye For An Eye"はいろんな意味で効いた〜〜〜〜。。

最後はジャパニーズスタイルだ!と言って、観客全員をしゃがませてジャンプさせた"Jump Da Fuckup"で大盛りあがりで締めてSOULFLYのライブは終了。
アルバムも毎度国内盤が出ていたにも関わらず、20年も来日がなかったのは痛手だったが、自分含めてSOULFLYのライブは理屈抜きで楽しい!と発見した人が多いと思うので今後はコンスタントに来日してほしいな。その時は思い切り叫んで120%楽しみたい。

IMG_7455

IMG_7456


SOULFLY Setlist
1.Superstition
2.Prophecy
3.Fire
4.Bleed
5.Refuse/Resist (SEPULTURA cover)
6.No Hope = No Fear
7.Back To The Primitive
8.Filth Upon Filth
9.Body Hammer (FEAR FACTORY cover)
10.Replica (FEAR FACTORY cover)
11.Eye For An Eye
12.Jump Da Fuckup


Part2に続く・・・・