IMG_3450


Twitter上で、ギターソロをスキップする云々が話題になっている。

HR/HM好きでギターソロや、楽器のソロが何かしらあるのが普通の世界にドップリと浸かっている身からすると、けしからん!と言いたくなるが、そうでない世界(聴いている音楽に楽器ソロが出てこない)にいる人にとっては、逆になんでソロがあるのかワケワカンネーなんだろう。でも、これって、今に始まった話でないような気がするし、演奏者に興味がなくボーカルにしか興味が無い人は昔から多くいたと思う。今はサブスクで音楽は所有する必要がなくなり、以前のように3,000円払ったCDの元を取らないと!という意識が働きCDを何回も聴くという行為が少なくなってきたという話を読んで、その辺の背景もこの話題が盛り上がった一因かも!?と思っている。


でも、こんな話題が出てくること自体、みんなまだ興味があるという証拠だし、良いことなんでは。
え!?私ですか!?ギターソロなんかスキップなんかしませんよ!曲の一部なんだし、音楽は1から10まで全部楽しみたい人です。あっ、でも、AVはなんでスキップするんだ!?あれもお金を出して買っているのに、お目当てのシーンまでスキップしてしまう・・・


話が違う方向に行きそうなんで、この記事ではこんな良いソロがあるよね!と紹介したいだけなんです(笑)
2020年にFacebookで暇を持て余して個人的にそこまで有名どころでない曲で好きなギターソロについて語ったので、その時の内容を改めてブログでまとめてみました。


というわけで、本題の個人的にグッとくるギターソロが入った10曲を紹介。ただし、例えばJUDAS PRIEST"Painkiller"といった有名曲を敢えて外した上で選曲です。(なにが有名曲かは置いておいて)


1.GOTTHARD "Firedance"
スイスを代表するハードロックバンドの1stアルバムから。ギタリストのレオ・レオーニ、ドラマティックで非常にかっこいいギターソロ弾くじゃん!と思っていたが、あとになってこれはゲスト参加していた現DEF LEPPARDヴィヴィアン・キャンベルのギターソロとわかった(笑) 



2.METAL SAFARI “How To Die”
日本のエクストリームメタルバンドの2010年作で、2ndアルバムの最後を飾る曲。曲の終盤に出てくるHiroのギターソロはメタルのギターソロのかっこいい要素を全て詰め込んだ名演だと思う。スリリングかつドラマティックで、何度も聴いても飽きない!Hiroは今や、プロデューサー業が中心となってしまったけど、またギターで表舞台に立ってほしいなぁ〜 




3.THE DOOBIE BROTHERS “What A Fool Believes”(1996 Rockin’ Down The Highway : The Wildlife Concert)
後期THE DOOBIE BROTHERSの名曲でスタジオバージョンではギターソロは入っていないが、ライブだとパット・シモンズがギターソロを入れてくる。このギターソロがあるとないでは、私のこの曲の評価が大きく変わる(笑)ギターソロがあるからこそこの曲のドラマ性が増すので、スタジオバージョンは物足りないのですww
パットのギターソロは大枠のメロディは固めているものの、細かいフレーズなどは公演毎に変えている模様でアドリブ要素も多いソロではあるが、その中でも再結成後にリリースされた1996年のライブアルバム”Rockin’ Down The Highway : The Wildlife Concert”に収録されているバージョンはギターのタメが効いて最もドラマティックな仕上がりになっていると思う。その次に良いのは82年の解散直後のライブを収録した”Live At The Greek Theatre”のバージョン。スタジオアルバムよりテンポアップしている内容でこれも良し!
まあ、この曲にここまでギターソロに拘っているのは私ぐらいのものでしょうwwww 



4.EXTREME “Stop The World”
ここの曲でのヌーノ・ベッテンコートのソロは敢えてチープな音質にしている。どうやら、デモをそのまま収録しているらしいが、それが逆に良い!曲の場面転換的な効果を生み出し、ソロが終わったあとに少しの間があって、”Stop!”という掛け声が入り、夢のような世界から一気に現実世界に戻る一連の流れを見事に生み出していると思う。そんな効果は脇に置いても、ソロ自体のメロディも素晴らしく、短いながらも何度聴いて飽きない。あえてデモを使ったので、少し変わったトーンになっているのも逆に印象的。



5.MEGADETH “She-Wolf”(Rude Awakening)
MEGADETHのベストギターソロは”Tornado Of Souls”なんだけど、それは敢えて外した上でこっちに。”She-Wolf”はライブだとデイヴ・ムステインマーティ・フリードマンのギターソロ掛け合いからツインハーモニーに入る流れが主流だったと思うが、いつの間にかスタジオバージョンと同じ内容になっていたので、公式ライブ音源として、ギターソロ掛け合いからツインハーモニーの流れが収録されているのは2002年のライブアルバム”Rude Awakening”のみで、この時のギタリストはアル・ピトレリ。鋭角的なムス大佐のソロと情熱的なアルのソロの掛け合いの対比は熱量を感じられ、そこからのハモリ〜ドラムソロ(ドラムソロは別になくてもいいと思うけどw)〜メインのツインハーモニーという流れはやっぱりこれが本流であるべき!今はキコ・ルーレイロがいるから、”She-Wolf”はこの流れでやったらきっとライブでももっと映えるだろうと思うんだけどな〜。 



6.EUROPE "Forever Travelling"
リアルタイムのEUROPE体験は再結成後の"Start From The Dark"からなので、初期からのファンと比べたら再結成後の音楽スタイルへ違和感はそこまでなかったが、次の"Secret Society"は彼らが選んだ道は間違っていなかった!と確信するほど、歌メロが充実してヘヴィさ加減もバランスが取れた名盤だと思う。その中でもこの曲は歌メロの美しさとジョン・ノーラムの深い感動を呼び起こすギターソロが本当に素晴らしい。"Secret Society"ツアーの時しかこの曲はやっていないと思うけど、またいつかライブで聴きたいなぁ・・・ 



7.STEELY DAN "Night By Night"
ロックバンドらしさが残っていた最後のアルバムと言っていいかもしれないアルバム"Pretzel Logic"ジェフ・バクスターのギターが多くの曲で強い印象を残している。その中で、"Night By Night"はストレートな曲調ではあるものの、不安を与えるコードで始まり、やっぱり彼らは変なグループだ、と印象を与える中で、ジェフ・バスクターのドライブの効いた骨太ギターソロが非常に映える。
ジェフ・バスクターは同アルバムの"Any Major Dude Will Tell You"では打って変わって繊細でメロディックなソロを披露し、個人的にはこれも外せないのでここに書いてしまおうwこのアルバムの真の主役をはジェフ・バスクターだと思っている! 



8.ARCH ENEMY "In The Shallow Grave"
ARCH ENEMYのギターソロといったら、マイケルクリスアモット兄弟によるソロの掛け合い〜ツインハモリで最高のカタルシスを迎える"Fields Of Desolation '99"でしょ!なんだけど、個人的にはメジャー過ぎる選曲と思ったので(笑)"Rise Of The Tyrant"からのこの曲のソロを。ザクザクと刻むリフからドラマティックなアモット兄弟のソロの掛け合いは、このバンドならでは。
この曲、記憶が確かならライブでは1回だけしかやっていないよね?日本ツアーの次の韓国公演が急遽キャンセルとなってしまい、緊急で追加された今は亡き原宿アストロホールでのスペシャルライブの1回だけだったような。ファン投票でこの曲は選ばれてたので、今でもライブで聴きたいと思っている人は一定数いるはず・・・。またライブでやってほしい。
ちなみにこの原宿アストロホール公演は終演後、観客全員に対してのサイン会も行われて、本当にスペシャルな公演だったなぁ。



9.NEVERMORE "Enemies Of Reality"
基本的にはメロディがあるギターソロが好きだけど、スリリングさを感じるソロも好きということで、そんなソロでパッと思いつくのはやっぱりこれかなぁ。ジェフ・ルーミズはリフワークもユニークで好きだけど、テクニカルかつ鬼神の如き"氣"を感じるツインハモリソロにKO。
NEVERMOREライブを体験できたのは最後の来日となった2010年のTHRASH DOMINATION二日間だったが、二日目はSANCTUARYで出演予定が急遽、二日間ともNEVERMOREとしての出演に変わりましたよねー。後にバンドは活動停止となって、その後ボーカルのウォーレルも死んでしまったことを考えると、二日間ともNEVERMOREとして出演して良かったと思っている。ジェフ・ルーミズはそろそろARCH ENEMYでも本気見せてください(笑) 




10.RORY GALLAGHER "Follow Me" (Live from "Stage Struck")
最後の10曲目。ヤベ!あれもこれも取り上げていない、どうしよう〜〜〜と悩むところだが、ハードロックのギターソロのかっちょいいところが凝縮されたロリー・ギャラガーのこの曲のライブ盤(ライブ盤じゃないと駄目!)で締めます。
理屈はいらねぇ!と言わんばかりの暑さを感じる迫力あるソロは痺れる〜〜!!特に曲の終盤にかけての展開は最高っす。ロリー・ギャラガーはブルーズギタリストだけど、70年代後半はハードロック的な曲も多くなって、ソロもハードロックなアプローチに変化していっている。個人的にこの頃のロリー・ギャラガーが一番好きだなぁ〜。 
 


これらの曲からソロが無くなると物足りないよなぁ〜。つまり、そういうことなんです。