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ANGRAのデビューアルバム"Angels Cry"が本国のレーベルから30 Years Special Collector's EditionとしてリイシューされたのでS.A. Musicから取り寄せて購入。(ビクターさんは国内盤出せないのかな〜?)

あれ?"Angels Cry"は1993年にリリースされたから30周年にはまだ早いのでは?と思ったら、よ〜く見るとバンド結成30周年ということでのリイシューらしい(笑)


"Angels Cry"はブラジルのメタルシーンでもエポックメイキングなアルバムだし、少なくとも90年代の日本のヘヴィメタルシーンでは避けては通れない名盤であることは敢えて言うまでもないでしょう。

HELLOWEENを始めとするジャーマンメタル流でありながら、クラシックへのアプローチを入れつつ、ところどころ自然と出てくるラテンの香り・・・それがANGRAの魅力でもあるが、まだラテンの色合いが濃くなる前のこのデビューアルバムは、新人バンドらしいフレッシュさとそれと相反する貫禄感が既にあり、未だに色褪せない内容である。


私もANGRAを聴き始めたのは2ndアルバム"Holy Land"がリアルタイムの時からだが、一緒にこの"Angels Cry"も買って、例に漏れず"Carry On"で衝撃を受けた。

構築美溢れるギターソロからのキーボードソロへの流れはいつ聴いてもかっこいい!
勇気を与えてくれる歌詞も含めて、まさにメロディックスピードメタルを代表する曲。

 他にもセンスの良さを感じるキャッチーな"Time"や、クラシックのアプローチが入った"Angels Cry""Evil Warning"等、魅力的な曲は一杯。彼らがブラジル人としてのアイデンティティを発揮するのは次の"Holy Land"からではあるが、1st時点でもその片鱗はあちこちで感じる。



 
そんなアルバムが本国ブラジルのレーベルからリマスター盤としてリイシューされたが、やはり最大のポイントは初となるリマスターでしょう!
元々、音質としては悪くはなかったものの、いかにも1993年らしい音質ではあったので、現代の水準からすると物足りない。しかし、リマスターが施され、よりメリハリが効き、立体的な音像となったので、これは満足できるリマスター盤と言える!

"Evil Warning"の別ボーカルテイク(歌メロがオリジナルと違う)、"Carry On""Angels Cry"のリミックス盤がボーナストラックとして収録され、当時の写真を掲載したポスター付きという内容。
ポスターに写っているカイ・ハンセンは今の姿とは全然違うなー(笑)さて、カイは下の写真のどこにいるでしょう!?w
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ブックレットを見ていたら、アー写であることに気づいた!初代ドラマーのマルコ・アントゥネスが写っておらず、その代わり2代目ドラマー、リカルド・コンフェソーリに変わっている!
まあ、マルコはレコーディング時に力量不足でクビになってしまったので、アー写に載るのもどうかと思うし、一人だけイモっぽいから、まあ仕方ないかなw
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あと、ブックレットの歌詞の掲載順に間違いがあって、おそらく作業工程ミスだと思うが、"Evil Warning"の歌詞が3ページ先にブツ切れで飛んでいるので、一瞬混乱するw 国内盤だとまずありないミスだが、その辺はご愛嬌!


その辺のリイシュー作品としてのツメの甘さはあるものの、やっとリマスターしてくれて、本当に嬉しい。久しぶりにじっくりと聴いている。しかし、30年も経てば人生色々ある。アンドレ・マトスANGRAから脱退し、その後亡くなってしまうし、キコ・ルーレイロMEGADETHに加入するなんて、当時は誰が想像できただろうか!?
ほぼリアルタイムで聴いていたバンドだけに、改めて30年・・・時が経っていることを強く感じてしまう。