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2020年にWIG WAMが再結成というニュースを聞いた時、最初に頭に浮かんだ言葉は「懐かしいー!」だった。WIG WAMは好きなバンドだったが、2012年にリリースされた4thアルバム"Wall Street"はどこか中途半端な内容だったし、バンドもこの辺りから急速に活動がトーンダウンし、気がついたら2014年に解散していた。
そして、2009年頃からWIG WAMに取って代わるように出てきたSTEEL PANTHERWIG WAMと同じく80'sメタルを2000年代に復活させた音楽をやっていたが、彼らの方が本場アメリカの匂いとサウンドを持ち、どぎついエログロな歌詞、卓越した演奏力、際立ったキャラクター等、インパクトは絶大だった。そんなバンドの存在もあり、いつしか、私の中でWIG WAMの存在は薄くなってしまったのかもしれない。

ちなみに解散の詳しい経緯はBurrn!の2021年2月号に掲載されているので、そちらをどうぞ(笑)
ざっくり要約するとメンバー皆、同じ方向を向いて活動ができなくなって、最後は感情面でも上手く行かなくなったということかな。
BURRN! (バーン) 2021年 2月号
シンコーミュージック
2021-01-07

 
しかし、彼らは2020年に復活し、今年2021年にニューアルバムをリリースした。その名も"Never Say Die"。アー写からして、昔のようなコミカルさはないし、メンバーの名前もステージネームだけでなく本名も記載されている。曲も今までのようなパーティーソング的な雰囲気のものは皆無で、良い意味での能天気さもない。真っ当なシリアスなバンドに変わったが、メロディの豊富さ、ノリの良い楽曲というWIG WAMならではの楽曲面の良さが復活している!
彼らの底抜けの明るさに一番の魅力を感じていた人にとっては、違和感を感じるかもしれないが、 新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっているこのご時世では、とてもパーティーする気分でもないから、そこはリアルな感情に沿った内容にしたのだろう。

新たなアンセムとなりそうなタイトル曲"Never Say Die"


以前のWIG WAMの様子が懐かしくも感じるPV"Kilimanjaro"



グラムこと、オーゲ・ステン・ニールセンのボーカルも以前と変わりないし、ティーニーこと、トロン・ホルテルのギタープレイもキレが抜群。ギターソロのスリリングさは過去一番かも?勇気付けられるアッパーな曲から、スケールのあるバラードまで幅広い内容で全て曲もハイライトがある!個人的にはリフ、サビのメロデイ、かっこいいギターソロが堪能できる"Shadows Of Eternity"は名曲だと思う。

パーティーモードではなくなり、シリアスにはなったけど、以前と変わらぬメロディの良さが復活して、彼らは見事にカムバックした!おかえりなさい!

リリースパーティーをオンライン配信していたので、その様子もどうぞ



ただ、平べったく立体感が薄いサウンドプロダクションは迫力がイマイチでそこが勿体ない!早くもリミックスを希望(笑)



ネヴァー・セイ・ダイ
ウィグ・ワム
マーキー・インコーポレイティドビクター
2021-01-22