Heart Of Steel

買ったアルバムの感想を語る場

2017年10月

「メタルファンは、死ぬまでメタルファンなんだ。パーマネントに『あ~○○年の夏はSLAYERをよく聴いたよな~』みたいな聴き方をする奴は一人もいないよ」byロブ・ゾンビ

【ライブレポ】LOUD PARK17初日 2017.10.14@さいたまスーパーアリーナ Part.1

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今年のLOUD PARK17は家庭の事情で初日のみの参戦だったので、その感想を。一足早い?おそらくLOUD PARKでインフルエンザをもらってしまい遅い掲載ですがw

今年は会場のさいたまスーパーアリーナにはスピーカーが沢山積まれたオブジェのようなものがあって、ちょっと外見的には新鮮だったけど、全体的には3ステージ制から2ステージ制に縮小し、スタッフ数の例年と比べて少ない印象を受けた。
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物販ブースは長蛇の列だったので早々と諦め、 その他の出展ブースを見て廻ることに。マーキーアヴァロンのTシャツセット福袋はお買い得感があって、魅力的だったが、トゥルーパーブースは毎度古いグッズをお安くセールしているので(在庫一掃セール?)、CARCASSのTシャツを1000円でゲット。最後の一枚だったがXSサイズだったけど、娘にはまだ大きいがいずれ着てもらうにはちょうどいいかな(笑)やたら、BLACK EARTHのTシャツを沢山売っていたので、この時は去年の在庫がまだこんなに残っていたんだなぁ・・としか思っていなかったが、翌日のSECRET ACTはBLACK EARTHだったという前触れだったんですねw 



BEYOND THE BLACK

結果的にちょっとしか見れませんでした汗 ボーカル含めクセのないシンフォニックメタルで聴きやすい。リードボーカルのジェニファー嬢はナチュラルな可愛さが魅力的でもっと早く知っておけばよかったなぁ〜。

Setlsit
01.Lost In Forever
02.Heaven In Hell
03.Songs Of Love And Death
04.Love Me Forever (Motorhead cover)
05.Shine And Shade
06.In The Shadows
07.Hallelujah
08.Running To The Edge

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L.A. GUNS

フィル・ルイスとトレイシー・ガンズが再び組んでの来日公演ということで、バンド自体は初めて観たけどカッコ良い!もっとスリージーなロックかと思ったら、思いの外メタリックな音像でバンド自体もカチッとした印象。トレイシーは髭モジャな風貌になっているけど、フィルは歳を感じさせることなく、他の若手組もバンドのイメージを踏まえた風貌でルックス面でもカッコよかった。

Setlist
01.Over The Edge
02.Speed
03.No Mercy
04.Don't Look At Me That Way
05.Killing Machine
06.Never Enough
07.Jelly Jam
08.The Ballad Of Jayne
09.Rip And Tear

 
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ANTHEM

新譜"Enslaved"がリリースされてから彼らのライブを観るのは今回が初。ということで個人的に新譜からの曲のライブでのハマり具合が気になっていたけど、ライブでも"The Atery Song""Far Away"は最高でしたね。柴田さんは髪の毛染めたような?


森川さんが戻ってからのANTHEMは何度か観ているけど、個人的に森川さんには森川さん時代の曲オンリーで行ってほしいなぁ。だいぶ坂本さん時代の曲もこなれてきた感があるけど、私は坂本さんへのこだわりが強過ぎるのかな?(笑)そういうことで"Hunting Time"はそうそう!これ!という感があって、この頃の曲をもっと多くセットリストに入れてほしい。全体的に良いライブだったけど、初日全体の中では少々インパクトに欠けた気がしたのは気のせいだろうか。。

Setlist
01.Bound To Break
02.The Artery Song
03.Far Away
04.Road To Nowhere
05.Hunting Time
06.Venom Strike
07.Headstrong
08.Onslaught

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WINGER

ポール・テイラーは参加せず、4人編成での来日。というわけで、"Headed For A Heartbreak"の時はキップ・ウィンガーがキーボード兼ボーカルでジョン・ロスがベースを弾くという構成だった。

去年のLOUD PARKのWHITESNAKEでは全く気にならなかったのに、レブの顎辺りが少々気になるのはどういうことか(笑)

先程のANTHEMと違って音量は抑えめだったが、クリアで良い音響で、パフォーマンス的にも、個人的な前半のNo1はWINGER!


このバンドはレブ・ビーチとジョン・ロスのギターコンビがとにかく最高で、ジョン・ロスはもっと評価されて良いギタリストだと思う。タッピング重視のレブと違って、ブルージーなサウンドが彼の肝であり、そのブルージーなギターソロはメタルフェスの中ではちょっとホッとする瞬間。その半面、この日のキップのボーカルはちょっとイマイチな出来だった気もするが・・・


初期2枚だけのファンには少々辛い選曲だったかもしれないが、WINGERは"Pull"以降も素晴らしい曲が沢山あるんです!と私は強く言いたい。"Pull"以降の曲はギターの比重がグッと上がって、レブとジョンの見せ場も沢山。そして、ロッド・モーゲスタインの非常にタイトなドラムはこのバンドのドラマ性を語る上では欠かせない要素。ドラムソロも圧巻だった。

Setlist
01.Midnight Driver Of A Love Machine
02.Easy Come Easy Go
03.Pull Me Under
04.Down Incognito
05.Rat Race
06.Drum Solo
07.Headed For A Heartbrek
08.Can't Get Enuff
09.Madalaine
10.Guitar Solo
11.Seventeen
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OPETH

LOUD PARKには2006年以来の出演となるOPETH。LOUD PARK06出演以降はアルバムを出す度に来日単独公演があったけど、去年リリースされたSorceressに伴う来日公演は今回のLOUD PARKのみ!ということで、観終わった後はフェスだけじゃ物足りなかった。


それはともかく、ミカエル・オーカーフェル
の曲毎にチューニングをいじっている間に客とのやりとりはフェスでも定番(笑)「フェスだから普段より時間がないからね」と言いながら客の煽りにいちいちテキトーに応えるミカエルは素敵だw

デス声を封印した最近の曲はライブだとアルバム以上にヘヴィに聴こえるので、デス声がある古い曲と混ぜても個人的に違和感は無かった。
ちょうどOPETHはフェスの中盤辺りでの登場だったので、疲れが溜まったこともあり、ファンの私でも立ちながら時折意識が飛びそうになったことが何度かあったけど(苦笑)、その独特の世界観に一気に会場を塗り替える音像はやはり素晴らしい。最後は「ちょうど14分残っているから」、言って最もヘヴィな
"Deliverance"を持ってきてLOUD PARKらしく終わらせていった。この曲はちょうど14分ある曲だったのだ。


Setlist
01.Sorceress
02.Ghost Of Perdition
03.The Wilde Flowers
04.In My Time Of Need
05.Deliverance 

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Part2に続く・・・・ 

【ライブレポ】HIROMI & EDMAR CASTANEDA@王子ホール 2017.9.28

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上原ひろみがコロンビアのハープ奏者のエドマール・カスタネーダと組んで今年から世界中をツアーしているが、待望の日本でのライブデビューは毎年横浜赤レンガで開催されているBLUE NOTE JAZZ FESTIVAL!今年は9月23日と24日の両日ヘッドライナーとしてドナルド・フェイゲンが出演するし、上原ひろみとエドマール・カスタネーダのデュオもフェス二日目に出演するから二日目のチケットも買い、楽しみにしていたが、なんと、ドナルド・フェイゲンは体調悪化に伴いツアーもキャンセルし、このフェスも開催中止となってしまった。。

上原ひろみとエドマール・カスタネーダのスタジオアルバムは無いが、6月のモントルー・ジャズ・フェスティバルの模様を収録したライブアルバム"Live In Montreal"はBLUE NOTE JAZZ FESTIVAL開催の3日前にリリースされたので即日購入し、予習してきたんだけど〜〜〜〜。

ライヴ・イン・モントリオール(初回限定盤)(DVD付)
上原ひろみ×エドマール・カスタネーダ
Universal Music =music=
2017-09-20


その"Live In Montreal"には初回限定特典として、上原ひろみとエドマール・カスタネーダの都内イベント応募券が付いていたので、深く考えず応募。そうしたら、見事当選!欲が無い時に当たるというのはこういうことかw応募期限はアルバムが発売されてから五日間しか無かったので、応募母数はそんなに多く無かったようです。イベント時に応募総数は1,000名強だったと話が出ていたけど、これって少ないよね???


イベントの場所は銀座にある王子ホールでキャパは300人ほどのコンパクトな会場。今までの国際フォーラム公演でしか上原ひろみのライブを観たことが無いので、こんなに間近に上原ひろみを観るのは初めて。
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トーク30分、ライブ50分という内容で、トーク時には今までのツアーでの裏話的な内容が中心。エドマールの底抜けに明るい性格のためか、上原ひろみは彼のことを「太陽の子エドマール」と呼んでいるとかwその中でもハイライトはエドマールによる独自にカスタマイズされたハープの説明がとっても為になった!コロンビアハープをベースにし、ベースとギターを合体させたかようなものに作り変えて一人でベースとギターサウンドを同時に出せるようにしたとか!ベースとギターのピックアップをそれぞれセッティングし、一つはベースアンプに繋げていると。なるほどねぇー。ハープのデザイン時代もスポーティーな感じでステレオタイプ的に想起するハープとは全く異なる。

ちなみにエドマールが解説している時にマイクを持っていたのは上原ひろみ。時折、マイクを持つ手が疲れてきた素振りを見せるところは笑った(笑)
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ライブ本編は上原ひろみのピアノをPA通さずに聴けるのって、やっぱり音の響きとかが違うし、雄叫びもバッチリ聴こえるwそして、エドマールのハープは衝撃だった!ハープの固定概念は正にCrush & Burn。ハープでも、こんなグルーヴィーでパワフルな音を出すとは!そして、凄まじい早弾きをするところはまるでハープ界のイングヴェイ・マルムスティーンだ!!wwコロンビアハープをベースにしているため、欧州的なハープとは違い、ラテンカウボーイ的な香りがするところも特徴的かな。とにかく、口をポカンと開けて観る人がステージ上からよく見えると二人がトークパートで言っていたが、意識してても思わず口をポカンと開けてしまう内容だった。

そして、お互い攻撃的な音を繰り出しても、見事に調和しているところはやっぱり凄い。それだけでなく、遊び心も満載。上原ひろみがピアノの側面をパーカッションのように叩き、エドマールもハープの側面を同じくパーカッションのように叩くパートがあり、そこは一気にトライバルな雰囲気になるといった音楽的自由さもある。なんとなく二人共似た者同志?鬼気迫る演奏の中にもとっても楽しそうな雰囲気があるのはThe Trio Projectも同様だったが、それ以上の楽しさを感じるライブだったように思う。

トークでエドマールが最初に上原ひろみのライブを観た時、いつか共演できたらいいなぁと思っていたら、2週間後には共演していた(笑)というエピソードが物語っているように、二人の相性はMCタイム中でも抜群。思わず熱くなってしまう演奏は圧巻の一言。本編最後の"
The Elements : Fire"は正にそれを象徴するような曲!(曲自体はいかにも上原ひろみ!ってな感じですよねー)
  

なお、エドマールが1曲毎にハープのチューニングを行っているため、その間は上原ひろみがMCで補うのがお約束らしいが、「こんにちは」と言っただけで笑いが起きるのは 日本だけでなく、万国共通らしい(笑)鬼気迫る演奏時と違って、ほんわかした雰囲気の彼女のMCというギャップにみんなヤラれちゃうんでしょうね。

ライブとしてはアンコール入れて5曲のみだったが、終了後は観客全員スタンディングオベーション。イベントとは思えない普段のライブと変わらないその熱い演奏はさすがプロだし、日本デビューライブをこうして観れたのはとってもラッキーだった!

いやー、、こりゃ、11月からに日本ツアーに行きたいなぁ。5曲だけじゃ物足りない。そして、PAを通さずに聴くピアノの音の迫力というか音のツヤというか、なるほど皆、Blue Noteで観ようとする気持ちもわかったような気がする。初Blue Noteにチャレンジしてみようかな。チケットが取れれば・・・の話だけど(笑)



Setlist

01.A Harp In New York
02.For Jaco
03.Moonlight Sunshine
04.The Elements : Fire
〜Encore〜
05.Cantina Band 


ユニバーサルミュージックのサイトにはライブ中の写真付きでレポが載っています

プロフィール

sekibow

熱苦しいハードロック、ヘヴィメタル、スラッシュメタル、ドゥーム・ストーナー系メタル、プログレ、そして70年代〜80年代のウエストコースト系ロックを愛するパフュメタラー。Sign of the Hammer Be My Guide

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