ここ数年、ソニーがかつて、アナログ4ch(クアドラフォニック)盤が発売されていたジェフ・ベック関連のアルバムをマルチチャンネル収録のSACD Hybrid盤としてリイシューに力を入れていた時に、「あの」アルバムも同じようにリイシューされたら最高だなぁ~と思っていたのが、737月のSANTANA初来日公演でもある73年7月の大阪公演を収録したライブアルバム"Lotus"(邦題:ロータスの伝説)


この"Lotus"は単なるライブアルバムではなく、22面体ジャケという非常にクレイジーな(笑)仕様のアルバムで、2006年には紙ジャケ盤Cリマスター盤としてリイシューされ、22面ジャケも完全再現。私も発売時に購入し、また、その年は伝説となった(笑)Udo Music Festivalで霧が立ち込める中、初めてSANTANAのライブを見て大いに感動したことも併せて覚えている。


リマスターされた紙ジャケ盤でも恐ろしいほどの臨場感がある内容なので、これでも十分なんだが、紙ジャケ盤に掲載されていた解説・当事者の振り返りを読むと、16chのマルチテープはまだどこにあるらしい・・とあったので、いつの日かマルチチャンネル収録のSACD Hybrid盤を拝める日が来るかなぁ・・と思ったが、2017年にとうとうその日は来た!!
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7インチ紙ジャケ盤、SACD Hybrid3枚組、当時のツアーパンフ・チケットのレプリカ版、60ページにもおよぶブックレット、そしてオリジナル・アナログ・マスターテープより発掘された未公開音源7曲を追加し、当時のライブとほぼ同じ流れとなった完全版がここに登場。
まあ、パッケージに貼ってあるシールを見た方が早い(笑)
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前置きが長くなりましたw

まずはパッケージから見てみよう。紙ジャケ盤CD(右)と比べてみる。

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そして、中身を広げてみると、当然だが、7インチ紙ジャケ盤はデカい!

横尾忠則氏のアートワークはなんと言えばいいのだろうか、何かパワーを感じるぐらい迫力がありますね。それがデカいサイズになると更に迫力が増す。オリジナルのアナログ盤はもっと迫力があるだろうな。
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今時こんなパッケージは作れないだろうし、当時のなんでもあり感、日本でも独自企画が通せる時代は羨ましい気もする。

(カルロス・サンタナは出来上がった盤を見て、思わず合掌したらしいw)



今回、追加されたオマケを見ていくと、これは当時のツアーパンフをミニチュア化させたもの。

表紙はCaravanseraiのジャケだけど、ツアーメンバーは一新されているので、ニール・ショーンやグレッグ・ローリーは脱退した後。
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当時のチケットも再現。今と違って、昔はデザインがあるチケットだったから、こっちが記念にもなるよなぁ。
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60ページに増えたブックレットはカルロス・サンタナによる寄稿文、今回の盤の作成に関するサウンド・エンジニア氏らの解説が追加。2006年紙ジャケでオリジナルのアナログ盤に関わった関係者の秘話話も掲載。元々この内容で十分だったから、そこは手を加えなかったと思う。改めて読んでみたら、オイルショックの時代によくこんなパッケージが発売できたのか不思議!
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パッケージだけでも、今まで数多くリイシューされたアルバムの中で最高峰なのは間違いないでしょう!

ディスクを取り出すのに、手間がかかるのはご愛敬(笑)
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ふぅ・・もの凄い物量だw
 長くなったので、4chのマルチチャンネルを聴いた感想はまた後日に。