Heart Of Steel

買ったアルバムの感想を語る場

「メタルファンは、死ぬまでメタルファンなんだ。パーマネントに『あ~○○年の夏はSLAYERをよく聴いたよな~』みたいな聴き方をする奴は一人もいないよ」byロブ・ゾンビ

【レビュー】JUDAS PRIEST "Invincible Shield"

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今年でデビュー50周年を迎えたJUDAS PRIESTの19枚目のスタジオアルバム"Invincible Shield"がリリースされた。 

楽しみにしていたが、期待はそこまでしていなかった。1曲、いや2曲ぐらいライブでも映える曲があれば御の字。もしくは前作の"Firepower"と同等であればそれで十分と思っていた。 

全世界では3/8にリリースだが、日本盤は3/6に前倒しで発売。私はフラゲで到着して3/5の火曜日に聴くことができた。

1曲目の"Panic Attack"は80年代っぽい音が入ったイントロに今までとは違う何かを感じとり、そこから怒涛の勢いで突き進むこの曲に「 え、ちょっと待って、凄いー!」と感嘆し、次の2曲目の"The Serpent And The King"で更に畳み掛ける構成に平伏すこすことしかできず、そして3曲目の"Invicinble Shield"には白旗を上げて降参するしかなかった・・・!!





この3曲の流れは初めて"Defeneders Of The Faith"を聴いた時と同じ興奮度合いがあったように感じる。それだけ、インパクトがある楽曲がこうも勢いよく出てくるとは・・・。
特に"Invicinble Shield"はリフ、リフ、リフの怒涛の構成から華麗なツインギターハーモニーに入り、曲の終盤に更に盛り上がる内容で、そして少し凝った展開もあるところに今作は今まで以上に違う何かがあるところを強く表現していると思った。


アルバムの中盤はミッドテンポで、キャッチーな歌メロが堪能できる曲が多く配置され、終盤はダイナミックで英国メタルの妙が堪能できる。本編最後の"Giants In The Sky"は70年代のハードロック時代のプリーストを彷彿とさせるドラマ性のある楽曲で締めるアルバムとしての構成もお見事。


キラーな楽曲がとにかく多いが、作曲クレジットを見ると、グレン・ティプトンロブ・ハルフォードリッチー・フォークナーの3人の名前がありそこは前作と一緒だが、今作は総じて特に細部まで拘ったと思われるアレンジが際立っているように感じる。そこはプロデューサーでもあり、ツアーにはギタリストとしているアンディ・スニープの働きも大きいと思う。
バンドを客観的に見れると思われるリッチーアンディグレンロブの重鎮二人によるマジックが起き、リッチー加入以降で一番の内容・・・・いや、ロブ復帰後で一番の内容といえるかも。そのロブのボーカルも72際とは思えないパワーに円熟味があるから、今が全盛期といっても大げさじゃない。


アンディ・スニープらしいギターの音色に特に拘りつつも全体のサウンドプロダクションのバランスに気を使ったと思われるサウンドも非常に素晴らしく 、演奏にもキレを感じる。
グレンがパーキンソン病と戦っている関係上、ギターは基本的に全てリッチーによるものなのかなと思うが(ロブのインタビューによるとグレンが弾いたパートもあるらしいが、クレジット面ではどの曲が、というのは明記はなかった)、ギターソロ含めてリッチーにここまでかっこよいフレーズを奏でることができるとは嬉しい驚きでもあった。


そのリッチーが加入した最初のアルバム"Redeemer Of Souls"は70年代後期のJUDAS PRIESTのアルバムを想起させ、その次の"Firepower"は80年初期の"British Steel"から"Screaming For Vengeance"を想起させていたと思う。そして、この"Invincible Shield""Defenders Of The Faith"を想起させる!
つまり、JUDAS PRIESTの歴史をもう一度振り替えつつも現代に再定義していた結果だと思うが、その集大成がこの"Invincible Shield"なんだと思う。


私がプリーストのリアルタイム体験は"Jugulator"からだったけど、それから約30年弱・・・まさか2024年に"Defenders Of The Faith"がリリースされた時と同じような興奮が体験ができるなんて、こんなに嬉しい驚きはない。
そういえば、"Invincible Shield""Defenders Of The Faith"いうアルバムタイトルには共通するものがあるように思える。相手を攻撃するのではなく、何かを護る・・・それは互いにヘヴィメタルコミュニティの絆や繋がりを重視することをイメージするアルバムタイトルだからかな?


そんなことを思いつつ、アルバムを繰り返し聴いていて、次に思うことは新譜からの曲をライブで聴きたい!ということだ。1〜2曲だけと言わず、少なくとも3〜4曲は聴きたい。それだけの価値がある楽曲だし、やはりバンドと同じ現代を生きているからこそ、新曲をやって、再びバンド黄金時代をこの現代に体験したい。ノスタルジーに浸るのも悪くないが、まだまだバチバチとやり会えるならそれが観たいのだ。


JUDAS PRIESTから脱退して、その復讐心?に燃えるK.K.ダウニングが元メンバーのティム・リッパー・オーウェンズと結成したKK'S PRIESTも強力なアルバムを昨年リリースして、今年はツアーを本格化させる模様だし、異なるJUDAS PRIEST同士が同じ年に日本に来ることだって考えられるかもしれない。
メンバーの歳を考えると残された炎はもしかしたら短いかもしれないが、JUDAS PRIESTの新旧楽曲が結果的に2つに別れたバンドでそれぞれ見れる可能性があると考えると、こんなに面白い時代は無いのかしれない!!


"Invincible Shield"は通常版とDX盤の2種類があるが、購入したDX盤はハードカヴァーブック仕様となっておりボーナストラックとして3曲が追加収録されている。本編の流れを考えるとボーナストラック扱いも納得できるが、埋もれたままにするのは非常に惜しい楽曲ばかりなので、オススメはDX盤!

インヴィンシブル・シールド (デラックス・エディション) (特典なし)
ジューダス・プリースト
ソニー・ミュージックレーベルズ
2024-03-06


 

【ライブレポ】QUEEN + ADAM LAMBERT@東京ドーム 2024.2.14

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4年振りとなるQUEEN + ADAM LAMBERTの来日公演の東京ドーム二日目へ行ってきた。
4年前は映画ボヘミアン・ラプソディを観て、ライブが観たくなった妻と一緒に観たが(その時のレポはこちら)、今回は小学校1年生の娘も観たいということで親子3人で行くことに。

娘がQUEENに興味を持ち、好きになった最初のキッカケは映画ボヘミアン・ラプソディの影響で久しぶりにLIVE AIDのDVDを観ていたら、当時2歳の娘がQUEENのパフォーマンスに反応したので、QUEENなら好きになってくれるかも?と思い、繰り返して見せていたら、フレディのマネをするようになった。
やっぱり幼児にとってもフレディのあのアピランスは惹きつけるものがあるんだな〜と感心していたが、幼児あるある的な一時的に気に入っただけかと思いきや、その後もQUEENの様々な映像等を観せても、引き続き興味を持ってくれて、曲も口ずさむようになったので、彼らの音楽も好きになってくれたんだと考えている。

娘は今まで、ザ・リーサルウェポンズPerfumeのライブに一緒に行ったことがあるが、外タレ&ロックバンドのライブは初めてだったので、どの席を取るべきかは熟考する必要があった。

*東京ドーム公演の座席図
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娘がステージを観れない席は一番避けたいところ。となると、普通はSS席にしたいところだが、アリーナ後方になってしまったら、彼女にとってステージが見えないというリスクがあり過ぎるし、S席は範囲が広過ぎるのでこれも微妙。1階スタンド席は終演後の規制退場で待たされてしまい、帰りが遅くなる可能性が高いので、残る選択肢としてはバルコニー席しかない!バルコニー席は専用のトイレや休憩スペースが席のすぐ近くにあり、もし不測の事態が起きたとしても周りに迷惑をかけることない。
QUEENは好きだが、2時間強のライブで娘がどんなリアクションをするのか読めないので、快適な椅子があり、横は4席単位で組まれているバルコニー席が親としても精神的に安定してライブと娘の様子も見ることができると判断。あとはバルコニー席は一度も行ったことがないので実際はどんな感じにステージが見えるのか・・というところぐらいかな。
海外のようにここの座席!と指定ができたら一番良いんですけどね・・・・。


当日は先に到着していた妻にグッズのTシャツとパンフレットを買ってもらい(開場前は約1時間半待ちだったが、開場後は30分ほどで買えたようだったw)、合流して先に早い夕飯を近場のファミレスで取り、いざバルコニー席へ・・・・
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バルコニー席の一番後方の席だったけど、懸念していた天井もそれほど気にならないし、席の段差があるので娘が座っても前が見えないこともなく思った以上によかった。

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あっ、花道の先端が見辛いかも・・・と思ったが、ライブが始まると致命的な座席位置だったことが後で判ることになるw

すぐ後ろにはこうした休憩スペースがあるし、トイレのすぐ目の前にあるので安心。QUEENのライブだと女性トイレの列が凄いですね・・・。
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バルコニー席のバーは通常とは違うメニューのようで酒類の種類の豊富ですね。ま、今回は飲まなかったけど・・・。
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開演予定時間から10〜15分ほど遅れてライブはスタート。
前回と同じRhapsody Tourという名前になっているが、演出面はまるで違う。
"Machines (Or 'Back To Humans') "をBGMにスクリーンにロボットが映しだされて、そこから"Radio Ga Ga"に繋がるという流れ。機械に支配された世界から人間らしさを取り戻すという意味も含めたこの曲の流れなのかな?
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娘が大好きな"Radio Ga Ga"から始まったので、彼女が興奮しているのかと思いきや、ドーム公演でも音のデカさはかなりあり、大きい音に敏感気味な娘はちょっと引いている^^;
やはり耳栓は必要ということで、この日のために買った耳栓を娘に装着!しかい、自分で付けてもらわないとキチンとフィットしないから、装着に悪戦苦闘し、そっちに気を取られてあまり集中できなかった(笑)
事前に耳栓の装着練習をしておくべきでした・・・・。

ブライアン・メイのギターが冴え渡る"Hammer To Fall"から、コーラスワークが印象的な"Fat Bottomed Girls"(前回の来日公演で聴けなかったので嬉しい!)でバンドの状態はすこぶる良い感じが見てとれた。今回も注目しないといけないアダム・ランバートは特撮の悪役キャラのような衣装で見事を歌声を響き渡らせている。今回の公演、スクリーンのクリアな映像も凄いが、音響がとってもよくバルコニー席でも音が籠もるとか、そういったことは無く、パワフルな音が楽しむことができた。
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そして、早くも"Another One Bites The Dust"が出てくるが、フレディポール・ロジャースだと即興的な歌い回しがあるが、アダムだとその辺の遊びは今回もなし。どっちが良い・悪いでなく、ボーカルスタイルの違いってところかな。
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娘も大好きな曲だが、特に曲に乗っているということはなく、ひたすら凝視!
持ってきた双眼鏡でステージ上のメンバーをひたすら凝視!キチンと観たかったようだったので、その姿勢はライブというかクラシックコンサートか?(笑)
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バルコニー席という性質からか、ほとんどが着席したままライブを観ている人ばかりだから、そういった雰囲気に影響されたのはゼロではないかな。そんなバルコニー席だけど、数人は立ってノリノリの人もいたし、「ブライアン〜〜〜!」「ロジャ〜〜〜〜!!」と大きな歓声を上げている人もいたので、、ある程度自由な雰囲気があったように見えた。

ますます貫禄が増したように見えるロジャー・テイラーが歌う"I'm Love With My Car"はライブの定番曲だが、ロジャーの歌声に衰えは感じず、ドラムの叩きっぷりもまだまだ健在!

次に前回の公演では自転車じゃなくてバイクじゃん!と観客から総ツッコミが来たと思われる"Bicylce Race"、今回もバイクだったが、もはやバイクではない何か別のものとしか言えないものになっていた(笑)
しかし、花道の先端でクルクル回っているので、座席からはちょうどそこが柱に隠れて肝心のバイクが見えない!w
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ならばスクリーンで・・と思ったらスクリーンにはアダムのお股がドアップのものしか映されないので、最後までどんなバイクだったのかこの目で見ることはできずww
アダムの腰のクネクネ具合は前回よりパワーアップしているような気がしたが、そんなところ含めて前回の時よりも自分らしさを更に出していたように思えた。フレディ的なものを求められてしまいがちなところがあるが、歌についても自分らしさとファンが求めてしまうところの折り合いが丁度良いという非常に難しいところを上手くこなしていると思う。一言で言うと、QUEENの曲を更に自分のものにしているというか・・・そんな印象を受けた。
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個人的にライブ中盤のハイライトは"I Want It All"から"Love Of My Life"、"Teo Torriatte"までの流れだったが、前回もこの3曲は固めて演奏されていた。日本だとこの3曲はセットなのかな!?
力強いボーカルと後半のブライアンのスリリングなギターソロが印象的な"I Want It All"アダムりポール・ロジャース向けと思っていたが、今回はアダムも迫力あるボーカルで、アダム凄いなー!と強く実感した瞬間だった。フレディ"The Miracle"以降のアルバムではライブで歌う場が結果的になかったわけで、自分の色を付けやすい曲だとは思うけど。

"Love Of My Life"ではそのフレディがスクリーンに出てきてブライアンとあたかもデュエットしているかのような演出は前回同様。いや、演出という言葉は適当でないかもしれない。フレディがライブにちょっと寄ってきた・・そんな感じかな。娘が大好きなフレディがスクリーンに出てきて感動しているのかと思いきや、ここでもずっと微動だにせず凝視!(笑)あとで本人に聞いたら真面目に観ていたとのことだった。

その次の"Teo Torriatte (Let Us Cling Together)"は日本語パートをドームの大勢の観客で歌うシーンは圧巻の一言でこのライブの中でも特に感動的な瞬間だった。個人的に後半のサビ直後の"When I'm Gone〜"と歌うパートが好きなんだけど、前回はこの曲で、どこかよそ行きな印象を受けたアダムも自分の歌にしている感があって、そこも印象的だった。日本限定の曲だから演奏する機会は限られているのに!!
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Rock Montrealと思われるロジャーのティンパニソロの映像が流れ、そこからロジャーのドラムソロに流れるという展開。「今はOld Man」というロジャーのお茶目なMCも。ちなみに、前回はドラムソロは無かったような気がする。

ドラムソロの後はライブ後半に入り、"Under Pressure""Tie Your Mother Down"、"Crazy Little Thing Called Love"にヒット曲連発。ヒット曲という表現が陳腐になるほど、ロカビリー、ハードロック、"Under Pressure"は一言では形容できないスタイルだが、そんなバラバラの音楽性なのにQUEENというフィルターが通ると不思議と統一感があるのがこのバンドの凄い所。改めてフレディの凄さを実感するが、それと同時にそれらの曲を違和感なく歌い上げるアダムも凄い。


"Who Wants To Live Forever"からブライアンのギターソロ、そして、"Is This The World We Created...?"はバンドのスケール感の大きさを感じる内容だが、"Is This The World We Created...?"はこのご時世だからこそ、よりメッセージ性が強く感じ、花が散っていく様がスクリーンに映され、更にこの曲の世界観を強烈に表現していたと思う。
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そして、"A Kind Of Magic"からライブは怒涛の展開に進んでいく。
"A Kind Of Magic"はスクリーンの演出含めて、PVのようなカラフルな雰囲気となり、この曲は個人的にアルバムだと微妙な気がするが、ライブだとそのハッピーな雰囲気に楽しさが倍増。娘はPVに出てくるアニメ化されたメンバーの風貌が嫌いなようで、このアルバムを出すと嫌がります(笑)
でも、ライブは私と同じように楽しいと思ってくれたらしくこの編から更にステージを食い入るように観ていたような。
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そして、キーボーディストのスパイク・エドニーの紹介から彼の奏でるピアノサウンドから必殺の"Don't Stop Me Now"が登場!
それまで凝視モードだった娘もさすがに一番好きな曲だと大きなリアクションが!
次に"Somebody To Love"と彼女の大好きな曲が連発でやっとライブ終盤で乗ってきた(笑)フレディの色合いが特に強いこれらの曲もアダムは見事に歌い上げており、自分のモノにしている。

フレディの強烈な意志が今の感じられる"The Show Must Go On"でライブ本編が終わったと思いきや、そうそう、まだこの曲は演っていなかった・・・"Bohemian Rhapsody"
オペラパートに差し掛かるとお馴染みの映像が出てくるが、娘が「アッ!あの映像が!」と大きくリアクションしていたのをパパは見逃しませんでした(笑)子供にもアピールできちゃうこの曲って、当たり前だけど凄くないですか。5分強の中にありとあらゆる音楽が詰まっている・・・。
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アンコールに再度フレディが登場し、例の掛け合いを。
前のなんだか感傷的になってしまっていたが、今は本当にフラッと寄ってきた感があって、そういえば今回は今までのQUEEN +〜名義のライブにあったフレディを称えるというのが本当に最小限だったような気がする。
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そして、例のロボットがスクリーンに登場して"We Will Rock You"
毎度、このロボットは立体的に見えるが、今回はスクリーンも更に美麗になり、迫力が増していたように思えた。
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再び"Radio Ga Ga"の後半から入り、最後の感動のフィナーレはもちろん、"We Are The Champions"で。
娘もこの2曲はさすがにドンピシャだったようで、親と一緒に歌っていた・・・!
おお〜、こんな日が来るとは〜〜〜!と親は無駄に感動状態(笑)
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ブライアンロジャーは今のところまだまだ健在!アダムは更にQUEENという名の冠が付くバンドで説得力を増し、演出も更に豪華になり、バンドとしての進化を感じることができたライブだったと思う。
"Killer Queen"は名古屋公演のみしか演奏されなかったが、今回は1st〜3rdからの選曲はなしで最もポピュラーな楽曲で占める構成だったのが大きな特徴の一つかな。初期の曲が聴きたいという想いもあるが、娘目線からすると、彼女が馴染みのある曲が多かったので、今回はこの構成で良かったのかなと思っている。

ライブ中はライブも観つつ、娘がどんな様子で観ているのかも確認していたので、脳みそを2倍回転させて観ていたような気がしてなんどかライブ後は非常に疲れた(笑)
そんな娘が楽しんでいるのか不安だったが、帰り道をQUEENの曲を口ずさみながら歩いていたし、ライブ後は口ずさんでいることが以前より増えた気がするから彼女の中でも楽しかったようだ。娘の中に貴重な思い出としか残ってくくれば親としてこれほど嬉しいことはない!

QUEEN、また観たいな〜」という娘に言葉に「そうだね、次も来てくれるといいね〜」としか返せなかったが、ブライアンロジャーの年齢を考えると次の来日公演はどうかな・・・??
一年中ツアーしているわけでなく、かなり期間を絞ってツアーをしているように見えるので、アダムのソロ活動も踏まえてその辺はバランスを取っていると思っているし、サヨナラする時はキチンとサヨナラをファンに言ってからライブはすると思っているので、その時はそんなに遠くない未来にありそうな気はするが、とにかくブライアンロジャーは健康でいてほしいですねぇ。
その次の機会がもし来たら、娘もよりQUEENの音楽を更に楽しんでくれるだろうと思っている。娘と一緒にQUEENのライブに行くという夢はかなったので、またQUEENのライブに行く!が次の夢かな。


Setlist
1.Machines (Or 'Back To Humans') / Radio Ga Ga
2.Hammer To Fall
3.Fat Bottomed Girls
4.Another One Bites The Dust
5.I'm Love With My Car
6.Bicycle Race
7.I Was Born To Love You
8.I Want It All
9.Love Of My Life
10.Teo Torriatte (Let Us Cling Together)
〜Timpani Solo〜
11.Drum Solo
12.Under Pressure
13.Tie Your Mother Down
14.Crazy Little Thing Called Love
〜You Take My Breath Away (intro only)〜
15.Who Wants To Live Forever
16.Guitar Solo
17.Is This The World We Created...?
18.A Kind Of Magic
19.Don't Stop Me Now
20.Somebody To Love
21.The Show Must Go On
22.Bohemian Rhapsody
〜Encore〜
〜Ay-Oh〜
23.We Will Rock You
24.Raido Ga Ga
25.We Are The Champions 

【ライブレポ】EUROPE@東京ドームシティホール 2024.2.2

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EUROPE
の結成40周年を祝うThe Time Capsule 40 Yearsライブへ行ってきた。
私が行ったのは東京公演二日目。

今回は各アルバムから必ず1曲はやるという正にバンドの歴史を総括したツアー!
前回の2019年の来日公演は公演毎にフィーチャーするアルバムを変える内容で、これもある意味過去を振り返る内容だったが、今回は初期から昨年リリースした新曲まで含めた内容でなんと2部制。

座席は前から2列目だったがステージ下手の一番端っこだった(笑)
左側は大きなスペースがあるので、周りを気にせずに好き勝手はっちゃけることができる分には良さそうだ。
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まずはバンドの歴史を振り返る映像が上映され、バンド結成から"The Final Countdown"での成功をメンバーの最新インタビューを交えながら振り返る内容。
ジョーイ・テンペスト:「バンド名はEUROPEにしようと思うんだけど・・・」
ジョン・ノーラム:「こいつはクスリをやっているのかと思った」
ジョン・レヴィン:「EUROPEって、大陸じゃん!」
と、バンド名をFORCEからEUROPEに変える時のことを回想してくれるシーンは面白かった(笑)

ちなみに第二部が始まる前も映像が流れるがこちらは再結成後の話だった。

ライブは意表を付く"On Broken Wings"から始まった!The Final CountdownのEP B面曲でCDだとベスト盤にしか収録されていない曲だったかな?そこから1stからの"Seven Doors Hotel"から"Rock The Night"へ行く流れはもう完璧でしたわ。これで盛り上がらなかったらいつ盛り上がるのというだろうか(笑)

次に"Start From The Dark"、"Walk The Earth"と再結成後のナンバーが続くが、80年代の曲と違和感を感じないところが、このバンドの良さを感じるところだと思う。それは再結成後もコンスタントにアルバムをリリースして、そのアルバムも彼等のルーツである70年代ロックとよりヘヴィにした音像に焦点を当てており、確かに音楽性は変わったがキチンと聴けば、根底は何も変わっていない。安易に過去を焼き直さない姿勢があるからこそ、常にバンドもフレッシュな状態なんだろうね。
日本のファンもさすがに再結成後から20年以上も経っているので、現在の音楽スタイルにも慣れていると思うので、再結成後の曲だからといって、盛り下がったりすることはもう無かったと思う(笑)

そして、去年リリースした新曲"Hold Your Head Up"がここで披露新旧のバランスを上手く取った感じの曲で、今後の新譜が出るとしたら期待できそうな予感を感じさせてくれる。


第一部の後半は新旧入れ乱れての選曲で、最後の"Stormwind"はメインメロディをインストで弾いてから曲に突入するというアレンジが最高だった!曲の劇的なところが更に盛り上がるようになって、これには興奮しましたねー!

20〜30分の休憩タイムがあり、第二部は再結成後の2名目となる"Secret Society"からの"Always The Pretenders"でスタート!私、このアルバムは本当に大好きで、再結成後の中ではピカイチだと思っているし、80年代のアルバムに負けず劣らずの内容だと思っているので、久しぶりに聴くことができて、休憩中に飲んでいたアルコールはあっという間に消えましたわ(笑)


もっと、このアルバムから演ってくれ〜〜!と思いつつも、今回のツアーは再結成後からのアルバムからは1曲ずつ、それ以前のアルバムから複数曲演るという構成になっているので、それは次のツアーで期待したい。
まあ、第二部は大好きな"Out Of This World""Prisoners In Paradise"からの曲が中心だったので文句は言いません(笑)

ジョーイがMCでジョン・ノーラムとは幼い頃から知り合いで、当時からお互い好きなアーティストの曲を演るよ・・ということで演奏されたのはDAVID BOWIEのカバーの"Space Oddity"
ジョン・ノーラム
がメインボーカルを努め、デイヴィッド・ボウイっぽく歌い、ジョーイが10、9、8・・・とカウントするところとサビを歌うのだが、途中でカウントがおかしくなってしまい、トチる場面も。
ジョン・ノーラムは指を怪我してしまったので、演奏がどこまでできるかわからないがとりあえず頑張るよ!的なことをMCでも言っていたが、素人目からしたら、怪我の影響は全く感じさせない内容だったと思う。


今回のツアーはバンドの歴史を振り返る内容だが、ジョーイジョン・ノーラム以外のメンバーもMCをするという内容だった。ミック・ミカエリはキーボードを弾きながら長々と喋っていたが、ジョーイと初めて一緒に作った曲がこれということでそこから"Carrie"へ続く内容だった。
イケメンだけど、ステージ上の存在感は非常に地味なジョン・レヴィンもMCをするというのはビックリ!見た目と違って、とっても低音ボイスでこれまたMCも地味な感じなので、もうこれはこれで個性的かもしれない(笑)1stからの"Memories"の途中で珍しく彼のベースソロパートがあったが、これも地味だったw でもいないと本当に寂しいので、この辺の感覚はバンドならではですね。

実は印象的なドラムフィルが多いイアン・ホーグランドもMCを取っていて、陽気なキャラが垣間見えたのは嬉しかったですね。そんなイアンのドラムソロは特に凝ったことはしなかったが、そこからの"Ready Or Not"は曲の持つ勢いを更に加速させる役割があったかのように見えて、これはライブの中でも特に良い流れだったと思う。

その"Ready Or Not"は後半のハイライトの1つだったと思っているけど、ジョーイがギターを下げながら熱唱する様は実にカッコよかった!マイススタンドをぶんぶん振り回しながら絵になるのはジョーイデイヴィッド・カヴァーデールぐらいですな。


同じ"Out Of This World"からの"More Than Meets The Eye"はライブで初めて聴くことができた曲だったと思うけど、ジョン・ノーラムは他の曲もそうだがキー・マルセロ時代の曲はどれも忠実にソロを弾いていて、この辺はあえて自分の色は出さない所が良いですね。この曲の印象的なギターソロがライブで聴けて嬉しかった!


アンコールは"Cherokee""The Final Countdown"という定番中の定番。
この曲が演奏されたら最後と決まっている曲といったら、"The Final Countdown"だが、2013年のLOUD PARKにEUROPEが出演した際は当然ながらこの曲で締めるものだから、フェスもこれで終了という感覚が凄かった・・・(実際は次のSTONE TEMPLE PILOTSがトリだったのだが)。

まあ、それぐらい最後を締めるのにこれほど相応しい曲は無いけど、この曲は曲に合わせて一緒にジャンプするのが定番?なので、めっちゃ盛り上がりますよね。
HR/HMを知らない人でも一度はどこかで聴いたことがある曲を持っているバンドはこれだけでもライブの核というもののが出来上がるから、それが世界レベルに及ぶEUROPEはやっぱり強いなぁ。

結成40年を迎えて、全盛期のメンバーのままでいるバンドは非常に限られているわけだが、EUROPEは途中で解散していた時期があるにせよ、再結成後もコンスタントにアルバムをリリースして、ツアー活動も元気にやっているので、どんなバンドでも継続は力なりですね。
そして、そのバンド活動を継続し続けることはファンが考えている以上に本当に大変だと思うけど、それを乗り越えてきているEUROPEはバンド名通りのスケールを持っているバンドと言えるでしょう!!

3連チャンライブの最後ということもあって、ジョーイのMC時の声は枯れ気味だったが、歌っている時は違和感なかったし、長年同じメンバーで活動していることもあって、演奏もタイト。ライブだと、ジョーイジョン・ノーラムにどうしても目が行ってしまうけど、ジョン・レヴィンイアンミックがいないと、きっと駄目なんだと思う。論理的に説明できないバンドとしてのマジックがそこにあると思うけど、そのマジックはまだまだ健在だと思うライブだった。

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Setlist
1.On Broken Wings
2.Seven Doors Hotel
3.Rock The Night
4.Start From The Dark
5.Walk The Earth
6.Hold Your Head Up
7.Dreamer
8.War Of Kings
9.Vasastan
10.Girl From Lebanon
11.Carrie
12.Stormwind
〜〜Intermission〜〜
13.Always The Pretenders
14.Ninja
15.Prisoners In Paradise
16.Sign Of The Times
17.Space Oddity (DAVID BOWIE cover)
18.Last Look At Eden
19.Open Your Heart
20.Memories (with Bass Solo)
21.More Than Meets The Eye
22.Drum Solo
23.Ready Of Not
24.Supersitious
〜〜Encore〜〜
25.Cherokee
26.The Final Countdown 

【ライブレポ】BILLY JOEL@東京ドーム 2024.1.24


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人生初となるBILLY JOELライブへ行ってきた。

そして、ライブを観終わった後の余韻は今でも続いている。
ど派手な演出があったわけでもなく、かといって、鬼気迫る演奏力で見るものを圧倒というわけでなく(演奏は後述するがめっちゃタイトだった!)、曲の良さがライブというフィルターを通して更に情感豊かになり、見るものの琴線に触れるというか・・
先日のY&Tのライブも同じだったけど、音楽を生で観る本来の楽しさと魅力がこれでもかっ!と詰まった内容だったんだなぁと思っている。

仕事を終えて東京ドームに着いたのは18:20頃だったが、グッズはパンフレットぐらい買えたらいいな・・・と思っていたら、既に物販は全て終了していた(笑)
16年振りとなる日本公演はこの東京ドーム公演1日のみのため、それだけ観客の熱量が凄いってことかな。


BILLY JOELをキチンと聴き始めたのはソニーから"52nd Street""The Stranger"の7インチ紙ジャケSACD Hybrid盤をリリースしたことがキッカケだったから、その時は2018年。聴いてから6年しか経っていないが、ライブは一度観てみたいと思いチケットを購入。
そこから"Glass Houses""The Nylon Curtain""An Innocent Man"をオススメされて聴いていたら、「あっ、この曲、BILLY JOELのだったのか!」と気付くことが多く、いかに意識していなくても、どこかしら流れている曲を作るぐらい凄い人なんだな!と実感。

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席は1階スタンド席のやや前方。ステージからは遠いが、ステージ正面で視界を遮るものはないので全体が見易い。
1曲目は"My Life"からスタート。去年のセットリストは事前に調べていたものの、曲順までは確認していなかったので、最初はどんな曲から始まるのかと思ったら、そう来たか。徐々に盛り上がっていく様は確かに最初に持ってくるのは良いかも。
1階スタンド席だったので、周りは座ってみる人しかいないと思ったら、多くの方が立ち上がっていたので、これは嬉しかった。このタイトで心地よい演奏は立って、音楽に合わせて楽しみたいじゃないですか!

続いての"Movin' Out (Anthony Song)""The Enterteiner"とロックとしてのエキサイトメントもありながら心地よいサウンドはキーは少し下げているのかもしれないけど、違和感を感じさせないビリーの見事な歌声とバックのタイトな演奏のおかげだと思う。ビリーのピアノは360度に回転するので、様々な角度が見れるのが嬉しいところ。
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そのバックバンド、個人的に注目していたのはなんといっても、元RAINBOWチャック・バーギ(ドラム)とデイヴ・ローゼンタール(キーボード)!
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やはりHR/HMファンとしては注目しないといけない二人だ(笑)
どちらも見せ場は結構あったし、その辺はキチンとスクリーンに映るので、バックの演奏にも自然と注目してしまう。バックバンドの他のメンツも長年ビリーのライブに参加しているので、アンサンブルのお見事。このメンバーの中で比較的新しいのは2013年から参加しているギター・ボーカルのマイク・デルジュデイスらしい。なんでもビリーのトリビュートバンド上がりだとか!
"Zanziber"の後半のジャズっぽい展開でも、バンドの演奏力が発揮されていて、さすがにライブに主軸を置いているだけのことはある。

そして、4曲目で早くも"Honesty"が演奏された!
ライブで演奏するのは稀らしいが、そこは1日だけの日本公演、日本のファン向けにきっちりと入れてきましたね。日本人で40歳より上なら誰もが一度は耳にしたことがあるナンバーだと思うが、その哀愁あふれるバラードは正に日本人好み。会場に広がるスマホの光は絵になっていたと思う。


ビリーは74歳だけど、ここまでは歌声もピアノの演奏もお見事!
そうしたら「僕はミック・ジャガーじゃないよと言って、THE ROLLING STONESのカバー、"Start Me Up"が出てきたが、ビリーの動きはキレがないミック・ジャガーという感じで微笑ましい(笑)
そして、次の"Innocent Man"では「髪がまだあった頃の曲で、高いキーを出すには髪の毛がいるんだ」とかそんな話(話の内容はうろ覚えです)をして、曲をスタートするわけだが、ハイトーンも見事に出してきて歌いきっており、お茶目な演出する人だなと思った(笑)
"The Longest Time"はスタジオアルバムと同じくバックの面々含めての重厚なコーラスワークをライブでも見事に再現して、前半のハイライトは実はここだったのでは!?と思うぐらい感銘を受けた。ビリーの歌声、ここまで違和感無いのは本当に凄い!
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ここからは少し落ち着いた感じのムードになり、牧歌的な"Don't Ask Why"
そして、"Vienna""Keeping The Faith"となる。特に"Vienna"は曲の歌詞が理解できると、欧米でこの曲が一番親しみがあると言われるのも納得。アメリカの卒業ソングの定番という話もあるぐらい。
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そのどこかゆっくりとした雰囲気を一変させるかのように工場の音がSEとして鳴り響き、ドン!という感じで"Allentown"となり、会場の空気も一変。私だけだと思うけど、この曲のドン!という出だしがたまらなく好きなんですが、ライブだと更に場内の空気を変える効果があったように思う。歌詞も今の日本に通じるところがあるような・・・
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そして、ビリー・ジョエルといったらニューヨーク。ニューヨークといったらビリー・ジョエル
彼の代名詞のような"New York State Of Mind"はスクリーンにニューヨークの夜景が映され、曲の世界観を見事に表現しており雰囲気が最高で、メンバーの中で一番の古株で1982年から参加しているマーク・リヴェラのサックスが特に光っていた曲だった
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そして例の口笛イントロが流れ"The Stranger"が来たー!海外ではほとんど演奏されないと言われているが、"Honesty"に続きこの曲を日本でやらなくていつやるんだよ!ってな感じですわ(笑)
本当に名曲だと思うんだけど、なぜ海外ではやらないんでしょうね・・・?


チャック・バーギのタイトなドラムのビートが印象的な"Say Goodbye To Hollywood"は個人的にとってもELTON JOHNっぽいと思っているんですが、どうやら、直前まで違う曲をやる予定だったようですね。この曲を日本でやるのは1970年代の時以来のようで・・・!貴重なタイミングでライブに行けてよかったかも。

電話のSEが流れたら次は"Sometimes A Fantasy"。ロックしている"Glass Houses"からの曲だが、サビのWowow〜〜!を一緒に歌うのが楽しい。デイヴ・ローゼンタールのキーボードも大活躍。

"Only The Good Die Young"デイヴチャックを除くメンバー全員がステージ前方で横並びになり大盛りあがり!跳ねるようなリズムがその演出を更に盛り上げてくれる。
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現時点で一番新しいアルバム"The River Of Dreams"はそれでも1993年の作品になるが、そこからの唯一のナンバーであるタイトル曲はライブの定番となっている。中盤で演奏がブレイクし、パーカッション、サックス、フルート、ハーモニカ、ボーカルとなんでもこなすクリスタル・タリエフェロが前に出てきてTINA TURNER"River Deep Mountain High"を歌うというシーンも。これは昨年亡くなったTINA TURNERへのトリビュートという意味もあるのですね。
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オペラチックなボーカルが響き渡り、次の曲はなんだ!!??と思ったら、ギター・ボーカルのマイク・デルジュデイス"Nessun Dorma"を歌っている!ここはビリーのお休みタイムなのかな?ビリーはこの曲でもピアノは弾いていたので、完全なるお休みタイムというわけではないが、それにしてもマイクのボーカルは凄い!

ライブも終盤に差し掛かっており、7分にも及ぶ組曲風になっているのが面白いと思っている"Scenes From An Italian Restaurant"へ。スクリーンの映像とアメリカ郊外のことを歌っている歌詞とリンクしていて、個人的に昔にアメリカに住んでいた時の風景が蘇った、そんな気分にさせてくれる瞬間を生んでくれた曲になった。ビリー・ジョエルの曲はそんな人の歴史と曲がリンクする瞬間が多いと思っているけど、個人的にそんなところが彼の曲の魅力の一つだと思っている。
センチメンタルなイントロからノリのよい本編、最後はまたセンチメンタルな感じに終わる、この流れは一つのストーリーのようになっていて、ライブだと更にたまらない。
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そして、ビリーにハーモニカホルダーが渡されたら、そう・・・"Piano Man"・・・!
さすがに欧米のように冒頭から観客が大合唱することは無いが、ビリーが観客に歌う場面で振った時はサビの大合唱が起きて、感動的な場面がそこに。
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事前にセットリストの予習はしていたが、曲順まではチェックしていなかったので、てっきりここでライブは終了だと思っていたw

と思ったらアンコールが行われたので個人的に良い意味で興奮した!
アンコール1曲目は"We Didn't Start The Fire"でスクリーンには歌詞に出てくる人物達や事件が映るが、スマホのスクリーンでワイプされて次々と切り替わっていく中で、OZZY OSBOURNE"Diary Of A Mad Man"のジャケが映されて「オオオ!?」となった。歌詞の"Heavy Metal Suicide"ってあるから、あ〜そういうことね。
ちなみにこの曲は昔から知っていたが、このライブの予習をするまではビリーの曲とは思っていなかった・・・(笑)私の中のビリーのイメージとは違っていたので、結びつかなかったのだと思う。

"Uptown Girl"で更に盛り上がりを見せた中で、次の"It's Still Rock And Roll To Me"そのCHEAP TRICKにも通じるパワー・ポップというか、ロックンロールな曲をこのアンコールに持ってきているところにまだまだロックし続けるぜ!という宣言でもあるのかな・・と勝手に解釈している。
スクリーンにこの曲のPVが映されたので昔と今のビリーの両方が楽しめるという構図でとってもエモかった。
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このPVとか昔のビリーのライブ映像を見るとソロアーティストというよりバンドだよな〜って思う。
特にドラムのリバティ・デヴィートの豪快なフォームで叩く姿はかっこいい。昔のメンバーがなぜ今いないのか?と思ってググッたら、解雇されていたのか・・・。

話を戻して、続けての"Big Shot""You May Be Right"のロックナンバーを更に連発で叩き込みライブは大盛りあがりで終了。マイクをゆっくりではあるがぶん回しながら歌う様はやっぱり根はロッカーということなんでしょうね。
約2時間半弱のライブだったが、ほぼ出ずっぱりで歌声も最後までキープしていたから、74歳でこれは驚異的過ぎる。やはり彼は凄い・・・!!

マジソン・スクエア・ガーデンのレジデンシー公演は今年で終了するから、ツアーも引退、よって、これが最後の日本公演という話も聞くけど、このライブを観た限りではいやいやいや、まだまだ行けるという思いしかなかった。特にセンチメンタルなMCもなく、ごくごく普通にライブが終わったので、また日本でライブが観れるのでは?という希望が出てきた。今回のライブでBILLY JOELの曲の良さとライブでの楽しさが本当の意味で実感できたので、次のライブがあれば、120%楽しめると思う。そんな日が来ますように・・・・!!

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Setlist

1.My Life
2.Movin' Out (Anthony's Song)
3.The Entertainer
4.Honesty
5.Zanzibar
6.Start Me Up (THE ROLLING STONES cover)
7.An Innocent Man
8.The Lion Sleeps Tonight (SOLOMON LINDA'S ORIGINAL EVENING BIRDS cover)
9.The Longest Time
10.Don't Ask Me Why
11.Vienna
12.Keeping The Faith
13.Allentown
14.New York State Of Mind
15.The Stranger
16.Say Goodbye To Hollywood
17.Sometimes A Fantasy
18.Only The Good Die Young
19.The River Of Dreams
20.Nessun Dorma
21.Scenes From An Italian Restaurant
22.Piano Man
〜Encore〜
23.We Didn't Start The Fire
24.Uptown Girl
25.It's Still Rock And Roll To Me
26.Big Shot
27.You May Be Right 

【ライブレポ】Y&T@クラブチッタ川崎 2024.1.20

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Y&T
の5年振りとなる来日公演の初日へ行ってきた。
私自身にとっては10年振りのY&Tライブとなるが、その10年前ははKAWSAKI ROCK CITYというイベントでWINGERFIREHOUSEも出演しており、Y&Tはその時、結成40周年を祝う内容だった。
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↑40周年の時の模様

そして、今回は結成50周年(!)を祝う内容に。
結成50年というと70年代前半から活動していたことになるわけで、改めて歴史があるバンドなんだなぁ・・と実感。


しかし、そんなY&Tの顔というべきデイヴ・メニケッテイは一昨年、ガンにかかってしまい、その後の活動が大いに心配されていたが、ガンを克服し昨年度後半からライブ活動も再開していた模様。
それでも、先月、70歳になったこともあり、さすがに以前のような2時間ライブは難しいのでは~、
きっとよくある90分程度の内容なんじゃないかな~と勝手に思っていたが・・・・

結論から言うと、そんな懸念はライブが始まってあっという間に消し飛んだ。


さすがにデイヴは白髪だらけになっていたが、以前より少しスリムになっており、何よりあの熱い歌唱と正に感情をギターに込めたというべきギタープレイはちっとも変わっていなかった。
前回観た時も60歳なのに驚異的!!!と思っていたが、今回は70歳ですよ、70歳!
いや、年齢云々じゃなくてもあのパフォーマンスは驚異的だと思う。2時間におよぶライブで終始あの熱い歌声を聴かせ、豪快さと繊細な両極端なギターの極上の音色を聴かせ、そしてハードロックって、やっぱり楽しくてカッコイイと思う名曲の数々を往年と変わらぬクォリティで演奏するその姿・・・人間国宝という日本でのあだ名があるが、個人的にはもう世界遺産レベルだと思う(笑)


ライブは結成50周年を祝う内容のため、序盤にYESTERDAY & TODAY時代の曲も2曲披露。
恥ずかしながら初めてこの時代の曲を聴いたが、よりブルーズ寄りな印象を受けて、デイヴのルーツに近いのかと思った。ゴリゴリなブルーズ色が強くはこれはこれで魅力的かも。

基本は"Earthshaker""Black Tiger""Mean Streak""In Rock We Trust"の80年代を代表するアルバムからの選曲が中心となるが、それ以外でも"Ten""Contageious""Endangered Species"、そして今のところ最新作といっても2010年のアルバムとなる"Facemelter"と各アルバムから万遍なくピックアップされている。
聴きたい曲はだいたい網羅されていたと思うが、二日目では"Winds Of Change"に代わって、"I Believe In You"となっていたので後者は聴きたかったな~と思いつつも、マイクを持ってデイヴが熱唱していた"Winds Of Change"はやはり捨てがたい。
ようするに、両日観た人が裏山だ!(笑)


デイヴ・メニケッテイ以外のメンバーはギター:ジョン・ナイマン、ドラム:マイク・ヴァンダーヒュールと不変だが、ベースはアーロン・レイなる人物が務めており、調べたら2016年からメンバーとなっていた。
他のメンバーより少し若い感じがするが、古風なワイルドロッカー風でベースを弾くポジションが低くて指弾き。そして、結構激しいアクションでステージ向かって右端で観ていたから自然とその姿が目に入る。
ベースの音が出ないトラブルが何度か発生しており、デイヴ含めて他のメンバーはその光景を見ながらあいつ、かわいそうにな~(笑)という感じで微笑ましく見ているところに百戦錬磨バンドの余裕を見た気がする。ベースの復旧作業中の間にデイヴジョン"Don't Wanna Lose"をチョロっと弾いて場を繋ぐ場面も("Don't Wanna Lose"はこの後、キチンと演奏されたが)。
 

ライブ本編は"Rescue Me"で劇的に終わり、アンコールは"Lipstick And Leather"、観客との掛け合いが楽しい"Hell Of High Water"、そして泣く子も黙る必殺の"Forever"!で終了。
客電が付き、会場アナウンスが流れても多くの観客は居残り、Y&Tコールを続けている。
しまい、会場アナウンスが再度流れ、スタッフの語尾が強い口調になっており「いい加減帰りなさい!」という気持ちが伝わるが(笑)、それでもコールを続ける観客達。


そしたら、メンバーが再度出てきたー!
まさかの追加アンコール!!
最前列の席はほぼスタンディング会場かのようになし崩し的にその席でない人も入り乱れ(笑)
曲は"Hurricane""Eyes Of A Stranger"となんと2曲も!

会場は写真撮影禁止だったが、この追加アンコールはなし崩し的に写真撮っても大丈夫そうな雰囲気があったけどまさかの"Hurricane"にそんな余裕もなく、ひたすらエアギターでメンバーの心意気に応えていた(笑)いやー、この日一番興奮した時だったのかも。

最後の"Eyes Of A Stranger"はとりあえず弾いてみればなんとかなるだろう的なことをデイヴが言っていたが、特に問題なく弾いていたので元々準備はしていたが、その時の雰囲気や体調でやるかどうかは決めていたのかな?

なんにせよ、思わぬサプライズもありつつもデイヴ・メニケッテイの歌とギタープレイは本当に生で見る価値があるとライブ観る度にそう思うけど、またしてもその感動が更新されて、脳内に素晴らしい思い出が上書きされた。
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Setlist

1.Open Fire
2.Rock & Roll's Gonna Save The World
3.25 Hours A Day
4.Struck Down
5.Don't Stop Runnin'
6.How Long
7.Mean Streak
8.Long Way Down
9.Midnight In Tokyo
10.Contagious
11.Winds Of Change
12.Gimme The Beat
13.Summertime Girls
14.Don't Be Afraid Of The Dark
15.Black Tiger
16.Dirty Girl
17.I'm Coming Home 
18.Don't Wanna Lose
19.Rescue Me
〜Encore〜
20.Lipstick And Leather
21.Hell Of High Water
22.Forever
〜2nd Encore〜
23.Hurricane
24.Eyes Of A Stranger 

プロフィール

sekibow

熱苦しいハードロック、ヘヴィメタル、スラッシュメタル、ドゥーム・ストーナー系メタル、プログレ、そして70年代〜80年代のウエストコースト系ロックを愛するパフュメタラー。Sign of the Hammer Be My Guide

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