Heart Of Steel

買ったアルバムの感想を語る場

「メタルファンは、死ぬまでメタルファンなんだ。パーマネントに『あ~○○年の夏はSLAYERをよく聴いたよな~』みたいな聴き方をする奴は一人もいないよ」byロブ・ゾンビ

【レビュー】WHITESNAKE "The Rock Album"

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全く期待していない分、意外とよかったりすると、そのギャップにやられることがあるが、今回久しぶりに取り上げるアルバムはまさにそれ。


WHITESNAKEの新しいアルバム"The Rock Album""Slide It In"以降のアルバムの中でロックソングばかりを集めたものだが、このアルバムを聴く前には、このアルバムの立ち位置をキチンと把握しておく必要がある。ちなみに、バラードソング、ブルーズ系ソングを集めたアルバムの発売も今後予定されているらしい。。

これはベストアルバムではない。選曲を見ると、それが一目瞭然だが、まず音について言うと、新曲1曲以外は全て新しくリミックスされている。つまり、オリジナルに無い音を足したりしている。リミックス加減がいい加減だとオリジナル聴いた方がいいよね、となるのだが、このアルバムはそのさじ加減が絶妙。オリジナルを何度も聴いたことがある人なら、そのちょっとした違いが楽しめる。だからといって、オリジナルに慣れた耳に対する違和感も最小限。もしかしたら初めてこのアルバムでWHITESNAKEに触れる人がいたら、今時な音作りに少しアップグレードされているので、古臭い音とも思われない。リミックスの好例とも言うべき内容に仕上がっていると思う。

ちなみにリミックスの好例で個人的に気に入っているのはスコット・ゴーハムDEF LEPPARDジョー・エリオットによるTHIN LIZZYのリミックス。ライブバージョンをスタジオアルバムで再現したような出来上がり。スコット・ゴーハムがギターを付け足している模様ですが。



ベストアルバムではないと先ほど、選曲を見るとそれがよくわかる。 
最も人気のある"Slide It In""Serpens Albus""Slip Of The Tongue"が占める比重は高くなく、"Slide It In"以降のアルバムからバランスよく選曲されている点だ(去年リリースされた最新オリジナルアルバム"Flesh & Blood"は直近過ぎるので選曲対象外と思われる)。
海外だとソロ名義にされた"Restless Heart"や、デイヴィッド・カヴァデールのソロアルバム"Into The Light"からも選曲されている。特に後者はWHITESNAKE名義でも無いのになんで入っているの!?と思っていたら、 デイヴィッド・カヴァデールのインタビューがその疑問に対して回答している。要するに「俺がこれは、WHITESNAKEといったらそうなの!」ということらしい(笑)

選曲からデイヴィッド・カヴァデールの意図を読み解くと、影が薄かった"Restless Heart"へ再び焦点を当てることや、ファンの間ではおそらく存在が少し軽くなりがちなバンド再始動後の"Good To Be Bad""Forevermore"への再評価を狙っていたと思われる。"Restless Heart"からは3曲!も選曲されているし。その"Restless Heart"のギターはエイドリアン・ヴァンデンバーグだが、リミックスでは現WHITESNAKEのジョエル・ホークストラのバッキングギターに取り替えられていて、エイドリアンのギターはソロパートしか残っていないのは少し悲しいかもしれない(笑)

とにかく、"Restless Heart"以降のアルバムは久しぶりに聴いた曲が多いので(個人的に例外はソロアルバム"Into The Light""Forevermore"をちょくちょく聴くほど好き)、新鮮に聴こえて、こんなに良い曲だったっけ?と思うほど、リミックスとしては成功した部類に思うはそんな側面があるからだと思う。


"Always The Same"は現メンバーによる新曲(正確には"Flesh & Bloodからの未発表曲)



"Restless Heart"
アルバムのデビカバ自身のライナーノーツによると"Restless Heart"のボックスセットプロジェクト(!)も進行しているらしい・・・



"Restless Heart"からの"Anything You Want"も公式Youtubeチャネルで公開されている。ボックスセットも予定しているから力を入れて公開しているのかしらん?(笑)WHITESNAKEをリアルタイムで聴き始めたのはこのアルバムからだったりするので思い入れはちょっと強い。



"Give Me All Your Love"
ギターが少し後ろに下がって、キーボードとボーカルより前に出した感じかな?曲全体のバランスとしては2020年リミックスが正解と思うが、ギターの音量が下がったのは少し不満(笑)
ギターソロはアルバムバージョンとシングルバージョンをミックスさせたような出来上がり。



"Still Of The Night"
特にエンディングが一番変わったところ。フェードアウトして終わるオリジナルと比べて2020年リミックスはキチンと終える。


とまあ、オリジナルとの違いを楽しみつつ、新たなバージョンとして素直に聴ける出来のアルバムだと思うので、WHITESNAKEファンとしては聴いて損は無いと思う!


ザ・ロック・アルバム
ホワイトスネイク
ワーナーミュージック・ジャパン
2020-06-19


 

【ライブレポ】QUEEN + ADAM LAMBERT@さいたまスーパーアリーナ 2020.1.25

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QUEEN名義のライブはなんと、15年振りだった・・・。前回観たのはQUEEN + PAUL RODGERSの時。これが初のQUEEN体験だった。フレディ・マーキュリーとはまるで異なる特徴を持ったポール・ロジャースだが、蓋を開けてみれば、その力強くパワフルなボーカルは強引にも俺流に染める力があり、敢えてフレディと違うことを強みに生かした内容だったと思う。個人的にはフレディは当然ながらこの世にいないが、QUEENライブが追体験できる機会が来るとは思っていなかったので、最高に楽しかった。しかもFREEBAD COMPANYの名曲もオリジナルボーカルで聴けるなんて、なんて美味しいんでしょう!!と思っていたら、日本だとそれは少数派であることを思い知らされたが・・・(笑)
その時のツアーパンフを改めて見返すと、当時は歳を取ったなーと思ったブライアン・メイロジャー・テイラーが若くみえる!ww
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その後のQUEEN + ADAM LAMBERTの2回ほどの来日はタイミングが合わず、今回が初。今回の来日公演は映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大ヒットを受けて会場のさいたまスーパーアリーナは超満員。一番広いスタジアムモードで最上階まで人がビッシリ。そして、開演前のトイレの混雑っぷりがこれまた強烈だった。この会場は何回も来ているけど、ここまでトイレの列が長いのは初めて。女性トイレの列は30分以上だったんじゃないだろうか。
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ライブは"Now I'm Here"でスタート。ステージに映るアダム・ランバートブライアン・メイのシルエットが今回のライブは劇的な要素満載であることを予感させる!しかし、音が小さい!!!え、うそーでしょーと思わず言ってしまうぐらい音が小さい。会場が広いから?いやいや、この会場でこんなに小さい音はまずない。せいぜい、おかあさんといっしょファミリーコンサートぐらいか?(笑)続いて、いきなり"Seven Seas Of Rhye""Keep Yourself Alive"といった初期ナンバー連発にちょっと頭が入らないぐらい音の小ささは気になってしまったけど、徐々に音量は上がっていった。といっても通常のロックライブと比べたら小さい方だったが。
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アダムは3Dメガネのようなものを付けて登場。歌はさすがに上手い!
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ポール・ロジャースでは避けていたように思えるフレディ・マーキュリー色が強烈なナンバーもアダムだと違和感なく聴こえる。単なる真似ではなく、楽曲を完全に自分のモノにしている感があり、それでいて、自分の色もしっかりと出ている。特にパフォーマンス面ではその辺が顕著。"Killer Queen"はグランドピアノの上で艶めかしいポーズを取るなど、オネエ系的なところも?
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そういう意味ではアダムだとQUEENナンバーはなんでも歌えるので、セットリストもまさにQUEENの本当の意味でのオールベスト。"Don't Stop Me Now""Somebody To Love"なんかは、ポール・ロジャース時代ではできなかった。
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そして、アダムは衣装替えも頻繁に。"Biclye Race"ではオートバイに乗ってメタルな服装で登場するもんだから、JUDAS PRIEST"Painkiller"でもやるのかと思ったww それ、自転車じゃないじゃん!というツッコミは多方から来ていたと思うが(笑)、バイクに勇ましく乗るというより、バイクの上で艶めかしいポーズを色々と繰り出すところがアダムならではの演出か?
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アダムの綺羅びやかな要素とステージのスクリーンが本当にキレイで本当にそこにリアルなオブジェが設置されているかのような感覚になるので、今回のステージセットは本当にお金をかけている。どちらかというと、「ライブ」というより「ショウ」を見ているかのような気がする。それは観客の多くも「観る」モードが過半数を占めているよう思えたので、それも影響していると思うのが私の意見。きっと、QUEEN名義のライブに来たのが初めての人も多かったのでは?それを一番実感したのは"Another One Bites The Dust"では恒例の観客との掛け合いがなかった。あの掛け合いは観客をライブに参加させる良いキッカケになると思ったのだが・・・。ポール・ロジャースは確かにフレディとは声質も全く異なるし一見ミスマッチ感があるが、観客を巻き込む力は絶大で、QUEEN + PAUL RODGERSのライブは多くの観客も一緒に歌っていたように思えた・・・きっと、思い出は美化されているかもしれないけど!(笑)


しかし、中盤のブライアン・メイが花道に出てきてのアコースティックパートは嫌だろうがみんな歌わないといけない(笑)日本限定の選曲とも言える"Teo Torriatte (Let Us Cling Together)"は日本語パートの方が歌声が大きかったように感じたが、"39""Love Of Life"では大合唱とは言えないかもしれないが多くの人が歌っていたように思える。"Love Of Life"ではスクリーンにフレディの映像が出てきて、まるでブライアンと共演しているかのように見える。フッとフレディの映像が消える時に近くの女性が、「フレディ、行かないでぇ・・・」と叫んでいたのは胸にグッと来るものがあった。
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花道での演奏はブライアンだけかと思ったら、ロジャー・テイラーもボーカルで出てきて、なんと1stアルバムからの"Doing All Right"!これはレアな選曲だ〜。
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その後はアダムも花道に出てきて"Crazy Little Thing Called Love"を!でも、アダムはテレキャスを弾くことまではしないのかー。
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"Under Pressure"ポール・ロジャースの時は演奏されなかったのでやっとライブで聴けた・・!
そして、個人的に今回のセトリのハイライトは"Dragon Attack"!!!グルーヴィーだけど、キレ味あるボーカルとギターが印象的な隠れた名曲。これをライブで聴けるのは感激モノだった・・・。
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この曲はフレディ以外のボーカルはSONS OF APOLLOTALISMANなどのボーカリストであるジェフ・スコット・ソートが一番だと思っていたけど、アダムのボーカルもなかなか!この曲も本当に自分のモノにしている感があって、感心。


ライブはここから後半戦で、問答無用な名曲オンパレード!"Tie Your Mother Down""The Show Must Go On"といった緊迫感・ドライブ感ある曲はポール・ロジャースの時が説得力あるように思えたけど、アダム版も純粋にその場で初めて聴いたなら、凄い!と思える内容だと思う。


そして、日本ならではの選曲といえば、やっぱり"I Was Born To Love You"になってしまうけど、個人的にはフレディのソロ曲と思っているので、外されてしまった"Fat Bottomed Girl"の方がよかったな〜と思っている。でもこれまでの中で一番場内のリアクションがよかった感があったので、大半の観客は喜んでいたんでしょうね(ポール・ロジャースの時もやっていたから、日本だと何が何でもやらないといけない曲ですねw)。

続いての"Radio Ga Ga"アダムがメインボーカルを務める内容。ポール・ロジャースの時は声質が合わないせいか、ロジャー・テイラーがメインで歌っていたなぁ。彼が作曲した曲だから、違和感ない感じだったけど、これで本来の形である内容で聴けた!

そして、本編の最後は"Bohemian Rhapsody"アダムがなんと、一人で歌いきった内容だった!てっきり、最初はフレディの映像を流して、途中からアダムが入ってくると思ったけど、これは意外。ここはアダムに全部歌わせたのかな?この曲はフレディ・マーキュリーの声が最も脳内再生されてしまう曲だと思うし、フレディの映像は出し過ぎると主役が誰なのか不明瞭になるから、そういう判断もあったのかなー?

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後半のヘドバンを誘発させてしまうロックなパートの時にはなぜか、ロボットのような衣装で出てくるブライアン(笑)なんでこんな服装なんだ!?この演出は謎だ!w
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SUMMER SONIC2014での出演時ではアダムが歌って、次にフレディの映像を流す演出をしていたので、今回も同じかと思っていた!ちなみに、ポール・ロジャースの時は前半はフレディの映像を流し、ポールが出てくるのは後半の激しくロックするパートからという内容だった。年月が経つごとにフレディの出番を減らしているように思えますね。




この日はもっと場内が盛り上がる・歌いまくるのかと思ったら日本公演初日だったせいなのか、どうなのか知らないけど聴き入っている人の方が多かったかな?楽しみ方は人それぞれなので、それが良い・悪いという話ではないが、オペラパートも一緒に歌いたかった(笑)(ライブの音量は上がってきていたが、それでも並のライブと比べると音量は小さい方だったので・・・)

アンコールの最初はフレディの映像が流され、例の「オーレ!」の掛け合い。ここでもフレディの映像を流すから、"Bohemian Rhapsody"でも流すと確かにそれはやり過ぎ・・・と言われてしまうかも。
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ライブは締めはもちろん、"We Will Rock You"からの"We Are The Champion"。スクリーンに出てくるロボットは、実際のその場で見ていると、そのリアルさからして、実物のオブジェが動いているように見えるほど、鮮明な映像だった!
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最後は花吹雪が舞い上がり、王冠を被ったアダムが登場して、ライブは終了。
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感動のエンディングだったのに、ブライアンの赤い腰巻きは腹巻きにしか見えなくてそれがずっと気になってしまった・・・・(笑)
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どうしても最初に見たQUEENポール・ロジャースとのライブだったので、アダム・ランバート版もつい比較しながら観てしまっていたが、どちらも互いの良さを出して、新たなQUEENの魅力を引き出していたと思う。
どっちが良いは好みの問題なので、優劣の差は付けることはノンセンスだと思う。それでも、ポール・ロジャースはやっぱりゲスト感が強かったが、アダムは一緒にライブを行っている期間も長いこともあり、フィット感的にはアダムの方にあったかな?彼なら歌える楽曲の制限がないから、どんなセトリも可能になるし。でも、ポール・ロジャースとのコラボがあったからこそ、今のQUEEN with ADAM LAMBERTもあるわけで、みんなポール・ロジャースのことも忘れないでほしい(笑)あんなに大勢の人がQUEEN with PAUL RODGERSを観ていたのにどこへ行ったのだろう!?というぐらい、メディア側も結構スルー気味なのはちょっと悲しかったwまあ、ポールとのコラボも10年以上前のことだから、年月が経ってしまったからその辺は仕方ないかな。



Setlist
01.Now I'm Here
02.Seven Seas Of Rhye
03.Keep Yourself Alive
04.Hammer To Fall
05.Killer Queen
06.Don't Stop Me Now
07.Somebody To Love
08.In The Lap Of The Gods...Revisited
09.I'm In Love With My Car
10.Bicycle Race
11.Another One Bites The Dust
12.I Want It All
13.Teo Torriatte (Let Us Cling Together)
14.Love Of My Life
15.'39
16.Doing All Right
17.Crazy Little Thing Called Love
18.Under Pressure
19.Dragon Attack
20.I Want To Break Free
21.Who Wants To Live Forever
22.Guitar Solo
23.Tie Your Mother Down
24.The Show Must Go On
25.I Was Born To Love You
26.Radio Ga Ga
27.Bohemian Rhapsody
〜Encore〜
28.We Will Rock You
29.We Are The Champions


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2019年ベストアルバム10枚+5枚

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あけましておめでとうございます。
今年も自分が行ったライブなどの記録をブログに残していきたいと思います。今年は行ったライブ全てを書くことを目標に・・・(去年は8月のANTHEM公演は書けずじまいでしたorz)

さて、2019年にリリースされたアルバムの中で10枚+5枚お気に入りのものを紹介して2020年もスタートしたいと考えています。2019年は音楽の聴き方の方法にサブスクリプションサービスを加えてみましたが(Spotify、mora qualitas)、アルバムを買わないと(基本CD)なんだか聴こうとするスイッチが入らないため、私の音楽の聴き方はやっぱりCDとCDをリッピングしてMac経由で聴く、ポータブルDAPに転送して聴くという従来のリスナーなんだなぁ・・と実感。オールドタイプの何が悪い!?、いや、今の時代だからこそ、音楽の聴き方の多様性はあってしかるべきかなぁと思っていますが、経済的・効率性は良くないよなぁ(^^;

まずは2019年にリリースされたアルバムでお気に入りの10枚をご紹介。
1番目のアルバム以外はアルファベット順での紹介です。


01.RIVAL SONS "Feral Roots"
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どれか1枚しか選べないとしたら、それはRIVAL SONSのこのアルバム!それぐらい推したいアルバム。
70年代回帰型バンドは数多くあれど、継続して活動を続けているバンドは以外と少ないと思うが、その中で、RIVAL SONSは順調に活動を続けこの5作目はとうとう、メジャーのAtlanticからのリリース。そして、グラミー賞のノミネート候補までに選出されたというオマケ付き。彼らの音楽性はLED ZEPPELIN+THE DOORSとよく言われるが、作品を重ねる度に引き出しが増えており、今作はよりメジャーなフィールドへのアピールできる普遍性も兼ね備えた内容となった。日本での認知度もっと、増えてほしいと切に願います。



02.ALCEST "Spiritual Instinct"
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今作からNuclear Blastへ移籍し、日本もワードレコーズから国内版がリリースされた関係もあり、メディアへの露出度が上がったことも関係しているのか、今までの中でもっともメジャー感がある(ALCESTにはしては、という意味)アルバムとなった。ALCESTらしさはそのままのため、従来のファンも納得の出来。今までライブで表現できていたダイナミズムさがアルバムでは弱くなってしまうところも、今作はドラムパートがより前に出てくるようになって、やっとライブでの良さがアルバムでも表現できるようになった。


 
03.CANDLEMASS "The Door To Doom"
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完全に活動休止になるのかと思いきや、1stアルバムのシンガー、ヨハン・ランキストが復帰して、アルバムワートアーク、アルバムタイトルからして原点回帰的な作品となった完全復活の狼煙を上げたアルバム。常にクォリティの高いSwedish Epic Doomメタルアルバムを作ってきて彼らだが、今作はその例に漏れず、更にヘヴィでドゥーミーでエピカルなアルバムのため、ファンならガッツポーズものの内容。CANDLEMASSもグラミーのメタル部門でノミネートされたが、この手のバンドがノミネートされるのはかなりビッグなニュースだと思う。


04.LEPROUS "Pitfalls"
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今作で初めて聴いたバンドだったが、こんなにメジャーな音のバンドとは思わずビックリ!それから過去作も聴いてみたが、今作はブレイクスルーした感がある内容で、プログレメタルフィールドには収まらない、しいていえばプログ系とエレクトロ系がミックス感が絶妙で普遍的なメロディラインも多く兼ね備えている。プログ系の中で革新となるべきアルバムかもしれない。



05.OPETH "In Cauda Venenum" 
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OPETH"Heritage"以降はデスメタル色を封印し(ライブでは過去の曲も演っている)、より70年代プログレ、ハードロック路線にシフトして行ったが、今作は"Heritage"以降の中でも集大成的な内容。相変わらずデスメタルな要素は皆無だが、アルバムの冷たい空気感はいつになく北欧的ダークさとヘヴィさがあり、こんな内容なら昔を懐かしむ必要性は感じないかもしれない。でも、歴史あるバンドだから昔のスタイルもいつかやってほしかったり・・と思ったりするのは仕方ないところだろうか。。



06.OVERKILL "The Wings Of War"
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過去2作は良くもなく、かといって悪くもなく、煮え切らない内容だったが、今作は非常に締まりがある内容でリフのかっこよさとキレの良さが段違い!ドラムが今作よりSHADOWS FALLジェイソン・ビッドナーに変更となり、ドラムのキレっぷりがパワーアップ。久々に爽快なOVERKILL流スラッシュメタルが堪能できる。



07.PHIL LANZON "48 Seconds"
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URIAH HEEPのキーボーディストの2ndソロアルバム。今作もIT BITESジョン・ミッチェルなどが参加してのボーカルオリエンテッドな1枚。とつてもメロディックというわけではなく、かといったハードロック過ぎず、THE BEATLES由来のポップさもあり、と絶妙なバランスな内容は前作にも引き続き。フック満載の楽曲で単なるキーボーディストのソロアルバムとは思ってはいけない。




08. ROBERT PEHRSSON'S HUMBUCKER "Out Of The Dark"
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IMPERIAL STATE ELECTRICのギタリストのソロプロジェクト3作目。今作はモロRAINBOWな曲があったりとオッ!と思わせる内容が前作より高い。爆走ロックながらも本家バンドよりも高い哀愁度合いとTHIN LIZZYに通じるギタープレイで一気に聴かせる勢いと魅力が満載。




09.ROSALIE CUNNINGHAM "Rosalie Cunningham"
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PURSONの解散は70年代回帰型ロック好きにとっては非常に残念なニュースだったが、中心人物であるロザリー・カニンガム嬢の初めてのソロアルバムはそれを埋めるべく充実した内容で、やはり彼女=PURSONだったと認識した一枚。PURSONよりサイケ感とマジカル感があり、PURSON亡き後はソロとして頑張ってほしい!


10.TOOL "Fear Incoculum"
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13年振りとなるアルバムは動画再生ディスプレイも備えた驚愕パッケージ仕様でファンを驚かせたが、内容はTOOLらしい内容で楽曲的には大きな冒険はしていない印象を受ける。しかし、細部に神は宿るという通り、細かいアレンジなどをじっくりと聴けば変化を感じることができる。リズム隊の気持ち良さは神レベル。わかりやすさ度合いで言えば前作"10,000 Days"に分があると思うが、アレンジや楽曲の展開の妙は時間をかけた分(かけ過ぎた?w)だけ、充実していると思う。




以上10枚を選びましたが、もう5枚ほど追加でご紹介(笑)

11.FIRST SIGNAL "Line Of Fire"
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FRONTIERSレーベルお得意の「あなた達がメロディックな曲書かないなら俺たちが書いた曲を歌ってよ!」のハリー・ヘス版プロジェクト3作目。まあ、ハリーはHAREM SCAREMがあるから、需要がそれほどあるのかわからないが、FIRST SIGNALはもっとAOR寄りなスタイルを歌うハリー・ヘスが堪能できる。彼がどの程度歌メロに関与したのかはわからないが、歌メロの良さはこの手の企画の中で一つ飛び抜けていると思う。




12.Suchmos "The Anymal"
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Suchmosは日本の音楽番組に出てくるタイプのバンドとばかり思っていたが、このアルバムは完全にサイケデリック・ロック。ノリの良い楽曲は皆無で、一般受けは悪いと思うが、洋楽ロックの中でも70年代ごろのものが好きな人であれば大いにアピールできる要素が満載。サイケ感は後期THE BEATLESに通じる内容でこんなにもスタイルを変えて大丈夫か?と思うが(笑)個人的にはとっても好みである。




13.坂本真綾 "今日だけの音楽"
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シングルカットの曲はなく、全て純然たる新曲だけで固めたアルバムで邦楽勢では珍しい?構成かもしれない。バラエティ豊かな楽曲で楽器陣がフィーチャーされている曲もあるが、坂本真綾の清涼感溢れつつも軸がしっかりとした歌声はアルバムをビシッ!と締めているのはさすが。歳を重ねてますますその歌声は説得力を増している。




14.SANTANA "Africa Speaks"
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SANTANAの新作はスペイン人シンガー、ブイカをフィーチャーしたアルバムで、基本的にはほぼスペイン語の歌。楽曲的には特にメロディラインがハッキリしているわけではないが、ブイカの非常にパワフルでこぶしが効いた歌声の迫力に圧倒される。それに呼応しているのかカルロス・サンタナのギターもうるさいぐらいに弾きまくり、この二人の熱量だけでお腹いっぱい。でも、本来のSANTANAってこうだよね!




15.THE DARKNESS "Easter Is Cancelled"
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 なかなか凄いアルバムタイトルだが(笑)バンド初のコンセプトアルバムということで、今作はストレートに乗れる楽曲は少ないながらも凝った展開とギターリフでこのバンドの新基軸を見せてくれた。ある意味プログレッシブな曲があったりと、まだまだ引き出しを多く持っているバンドと認識。

 

以上、追加の5枚でしたが、他に良く聴いたのは以下のアルバムで気分によっては先程の5枚と入れ替わる内容ですが、敢えて書いておきたかったの追加5枚でした。各アルバム名にSpotifyのリンクを貼っておきます。(RAZOR HIGHWAYだけAmazonのリンク)

ALAN PARSONS "The Secret" 

【ライブレポ】MR.JIMMY@EX THEATER六本木 2019.12.20

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2019年のラストライブはMR.JIMMYでした!MR.JIMMYことジミー桜井さんは今や世界を代表する日本人ギタリストと言っても過言ではないでしょう。アメリカに渡米してから、アメリカを代表するLED ZEPPELINトリビュートバンドLED ZEPAGAINでアメリカでの知名度を上げ、それから、ジョン・ボーナムの息子、ジェイソン・ボーナムのバンドに加入して、ピーター・フランプトンや、WHITESNAKEFOREIGNERとのツアーにも参加。日本人ギタリストでLAのフォーラムや、NYのマジソンスクエアガーデンに立った人は本当に数える人しかいないと思うが、彼はその内の一人!!アメリカの超有名な会場で、"Stairway To Heaven"を弾いて大喝采を浴びたって、このことはとっても凄くないですか!!??これはもっと日本の中で知れ渡っていいと思うなぁ。。。



その辺の凄さはここのブログがわかりやすく書いてありますので、ぜひ見てください。



今回は英国郊外で開催された1979年の野外フェス、ネブワースフェスのLED ZEPPELIN公演の再現。
ジミー桜井さんのことだから、単なる再現にはならないとは思っていたけど、想像以上の内容で、この人の尋常ではない拘りを感じた次第でしたよ・・・・。

場所はもはやジミー桜井さんのホームグラウンドともいうべきEX THEATER六本木。今回の公演に関しては各座席に↓こんなものが配られていたので、私があーだこーだいうより読んだ方がこの公演に対する意気込みと拘りっぷりがジミー桜井さんの言葉でとっても分かりやすく書いてある。画像をクリックして拡大を推奨。
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そして、ライブが始まる前はスターレス高嶋こと、俳優の高嶋政宏さんによる前説が行われて、つい喋り過ぎて持ち時間を若干オーバー?(笑)基本的には↑のジミー桜井さんの解説を補足する内容だが、照明も当時ものを使用することを解説してくれて、古い照明だから、今と違って、照明から放出される熱が段違いな模様で、とにかくステージ上は暑い!と(笑)野外フェスの内容を再現だから、照明の位置もそれに準じたものになっているし、スタッフの手動による照明もセット!そして、ステージを覆う白いテントも再現・・・。もうこの時点で凄いっす!楽器の再現までならわかるけど、ステージの環境まで再現するって、今まで聞いたことがない!トリビュートライブでなく、リヴァイバルライブと呼んでいるのはこういうわけか。アーティストがステージで演奏するまでに至るプロセス含めて当時の空気を今に蘇らせることは膨大な準備が必要だし、きっとコストも度外視なんじゃないだろうか。そこまでして、挑むところはまさに「アーティスト」だと思う。
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ジミー桜井さんのライブを観るのは今回が二度目。最初は2015年のLED ZEPAGAINの日本公演。あの時も相当な再現度だったと思うが、今回のMR.JIMMYライブはそれをはるかに凌駕する再現度だった!ジミー桜井さんの自伝を読むと、その違いがなぜ生まれるのかよくわかったけど、アメリカはトリビュートバンドのマーケットがキチンとあるけど、求められるのはトップ40という事情はなるほど・・・。
ジミー・ペイジとの初対面や、脱サラしての渡米の様子から今に至るまでの様子が書かれている辺りは時間を忘れるぐらい読んでしまう内容の本でしたよー。



今回のライブで気になっていたのはドラムのフランキー・バネリ。彼は今年の10月にステージ4の膵臓がんであることを公表していたので、そもそも来日ができるのか?それ以前にドラムが叩けるのか?非常に心配していたが、無事来日。LED ZEPPELINの再現となると3時間以上の長丁場になるから、そんな生半可な状態では来日しないと思うので、そこまで状態は悪くないのかも・・・といってもがんのステージ4はそんな生易しいものではないはず。。

しかし、1曲目の"The Song Remains The Same"でエンジンフルスロットル状態のドラミング!しかもそれが最後まで続く!ジョン・ボーナムと化しているそのドラミングは音響の良さも相まって非常にパワフルで音の抜けが良い。初めてフランキーのドラムを観たけど、こんなに凄いドラマーだったのですね・・。本当にがんのステージ4の人なのかな?と疑問に思う演奏だったが、ジョン・ボーナム風のカツラをすっぽりと被っているその姿はがんの治療の影響であのふさふさヘアーは無くなってしまったことを物語っているので、それを見るとがんと戦っている人がそこにいるとも実感。

当然LED ZEPPELINのライブを生で観たことはないし、ネブワース公演のDVDもそこまで何回も観たわけではないので、細かい再現度合いはわからないが、メンバーの熱量とアンサンブルの良さ、そして、ラウドながらも非常に温かみのあるサウンドは、単純に一つのショウとして非常に素晴らしい。大
ジョンジー大塚さんはベース、キーボードと大活躍。この時期のLED ZEPPELINはキーボードの比重も多いが、アナログシンセの音は今のシンセとはまた違う魅力があって、聴いていて心地よかった。ボーカルのオーガスト・ヤングは背の高さや佇まい、髪型?も含めてロバート・プラントそっくり!ボーカルも似ているがMCの声もロバート・プラントっぽい。楽器陣に負けないそのパワフルな歌唱力はアメリカにはまだまだ凄いシンガーがたくさんいることを実感。
そして、ジミー桜井さんのパフォーマンスはLED ZEPAGAINの時と比べて更にアクティブだったように思う。自分のバンドだからなのか、リミッターを解除したかのような熱演で、ジミー・ペイジ以上にジミー・ペイジのように思えたし、何度かジミー・ペイジと錯覚しそうになる瞬間がそこに!

個人的にネブワース79年の公演は"In Through The Out Door"のリリース直前ということもあって、ベスト・オブ・LED ZEPPELIN的なセットリストで彼らの歴史を1から10まで堪能できる内容だと思っている。ハイライトとなる瞬間はたくさんあるが、その内の一つである、"In The Evening"はギターソロ〜ドラムソロ(オリジナルではなかったドラムソロ!フランキーがライブ当日にドラムソロをやりたい!という要望があった模様。どんだけ凄いんだ、この人は・・・)からの続けての内容はゾクゾクした瞬間だったし、ライブだとこんなにもカッコよくなる曲と実感。中間部分のムーディーなパートもライブだと更に良し!その時の映像がオフィシャルから早くも公開されているので、もう観た方が色々早いですw


ネブワースのLED ZEPPELINの映像と比べると遜色ないですね・・・。特にジミー桜井さんの汗のかき方も言われてみればそっくりだ!(笑)



<追記>
その後、オフィシャルで"The Song Remains The Same""Celebration Day"の映像も公開されましたので貼っておきます!


それにしても、本編後半の"Achilles Last Stand"から"Stairway To Heaven"までの流れは圧巻だった・・・。こんなライブ観るとまた観たいなぁ・・という思いが強くなる。
本編終了後はスクリーンにフランキーへ愛が詰まったメッセージが表示され、3時間半に及ぶライブを叩き続けた偉大なドラマーにこの日一番の拍手と歓声が包まれた・・・。

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これでライブは終了かと思ったら、ジミー桜井さんがMCを取り、いかにこの日の公演にかけていたのかを熱弁!今回の公演をアメリカでもやりたい!と話していたので、そう遠くない未来でぜひ実現してアメリカのファンをKOしてほしい!!!
そして、EXシアターの支配人がみんなもう1曲聴きたいですよね〜?と声をかけて、なんと、最後の最後に"Immigrant Song"!単純に嬉しかったが、演奏中はアドレナリン放出させていたから、大丈夫そうに見えたフランキーはヘロヘロ気味のように見えたが、最後の最後に追加曲って、大丈夫なのか?と心配に^^;(支配人、鬼やなw)ジミー桜井さんもこの曲かアンコール曲の途中で盛大に転んでいたけど、どうやら、アルコールを注入していたようで、これはこの時のジミー・ペイジはドラッグでヘロヘロ状態だったらしいので、それも再現すべく(さすがにドラッグには手を出しませんと言っていたw)アルコールを入れたのはいいが飲み過ぎたとMCで言っていたwこれはネタなのかマジなのかはわからないが・・・ジミー桜井さんならマジでやりそうかもしれない(笑)

それだけ、LED ZEPPELINのライブのリヴァイバルに全精力をつぎ込んだことに非常に感銘を受けましたわ〜。ジミー・ペイジを追い求めるには正気ではいられないということでしょうかwでも、ほんと、凄いギタリストなので、まだ観たことが無い人はぜひ一度は!日本でももっと大きな舞台で演ってほしいけど、アメリカでの活躍をますます願っております!
私はあの日、LED ZEPPELINライブを観た!と公言してもバチが当たらないと思ってます!!

Setlist

01.The Song Remains The Same
02.Celebration Day
03.Black Dog
04.Nobody's Fault But Mine
05.Over The Hills And Far Away
06.Misty Mountain Hop
07.Since I've Been Loving You
08.No Quarter
09.Hot Dog
10.The Rain Song
11.White Summer / Black Mountain Side
12.Kashmir
13.Trampled Under Foot
14.Sick Again
15.Achilles Last Stand
16.Guitar Solo
17.Drum Solo

18.In The Evening
19.Stairway To Heaven
〜1st Encore〜
20.Rock And Roll
〜2nd Encore〜
21.Whole Lotta Love
22.Communication Breakdown
〜3rd Encore〜
23.Immigrant Song

ライブ終演後はグッズ購入者限定でサイン会をやっていたので、私も参加。時計は23時を過ぎていたけど、ジミー桜井さんは一人ひとり丁寧に話しかけて一緒に写真撮影に応じるなど、最後の最後まで対応してくれていた!The VoozeのCDを出したら結構ビックリしていた(笑)「シンガーの人が会場にいたんだよ!」と教えてくれたけど、その人の名前ぐらい言ってよー(笑)とその人の知り合いのワタシは心の中で思っていたのは内緒ですww
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なお、私のちょうど一人前に長髪の人がいたけど、なんと、あの福山芳樹さんだったとは!(笑)関係者枠で会えそうな気もするが、完全にファンモードだったので、わからなかったw
ジミー桜井さんの凄さを物語るエピソード(!?)でしたw

【ライブレポ】KISS@東京ドーム 2019.12.11

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とうとう、最後となるワールドツアー"End Of The Road"をスタートしたKISS。ツアー自体は2021年7月まで続くという長い道のりだが(笑)、とうとう、日本にも上陸。日本ツアー直前のオーストラリア・ニュージランド公演がポール・スタンレーのインフルエンザ感染で中止となったけど、おそらく今回の来日が最後の日本ツアー?未来は誰にもわからないが、現時点では高い確率で最後と言えるのでは。

東京公演はもちろん、東京ドーム。平日にも関わらず物販は午前11時からスタート。仕事を午前中で終え、そのまま会場の物販ブースへ。13時前でも長蛇の列。しかし、進みは思いの外スムーズ。購入まではおそらく40〜50分ほど。しかし、みんな買う量が多い(笑)!私もその例に漏れずでしたが、一応最後となると買っておかないと!という心理になるし、それを見越したバンド側もいつになく物販の種類が豊富なので、KISS ARMYに抗う術は無いのであった・・・。

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物販ではお目当てのものは一通り購入できたので一度帰宅して着替えてから再び東京ドームへ!
最後の来日公演で東京公演はこの日だけ!ということがあってか、ファンの熱量もいつもと違うような気がする。前回の東京公演はももクロファンの熱量が凄かったけど、今回は100%KISSのための公演。

ライブは定番の"Detroit Rock City"でスタート。ステージ上空から降りてくる演出も毎度お馴染みだが、他のバンドと違って、興奮度合いが更にアップするのはなぜだろう?違和感あったトミー・セイヤーの新衣装も見慣れてくるとそこまで違和感を感じなくなるのは不思議だw

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ライブはそのまま"Shout It Out Loud"から"Deuce"に続くという初期曲を畳み掛ける内容で進んでいく。心配していたポールのボーカルも思ったほどインフルエンザのダメージは無いようで一安心。ドーム公演だが、音の鳴りっぷりは良好。アリーナ席が良かったのか、各楽器の分離もよくジーン・シモンズのベースもよく聴こえる。

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初期の曲3連発後は一気に時代を駆け上り、2009年の"Sonic Boom"から"Say Yeah"へ。おそらく最も観客の馴染みが薄いナンバーかもしれないが、前回も確か演っていたと思うし、サビは一発で覚えることができるシンプルかつキャッチーなナンバーなため、そこまで盛り下がらず。"Sonic Boom"はアメリカのウォルマートでしか販売されていなかったので当初は入手し辛いアルバムだったけど、今はサブスクサービスがありますからね。

ここからはしばらくノーメイク時代の曲を中心でセットは進んでいく。今更KISSのはメイク時代原理主義者はいないと思うが、ノーメイク時代も魅力的な曲はたくさんある。"I Love It Loud"では大合唱が起き、"Heaven's On Fire"では海外と比べたら規模は小さいがパイロもドカンドカンと燃える。"War Machine"ではお馴染みのジーンの火吹きが登場。
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ノーメイク時代中心の構成の締めは"Lick It Up"!盛り上がらないわけがない名曲だが、大合唱するサビもこれが最後なのか・・と思う少しセンチな気分になったりする。

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曲は再び初期曲に戻り、"Calling Dr.Love"からエリック・シンガーのドラムソロにに続いていく"100,000 Years"へエリックのドラムライザーがせり上がっていくのはお馴染みの光景。エリックの安定感抜群のドラムがあってこそ、今のKISSは演奏が未だタイトだと思うので、バンドが長生きする秘訣にドラムの安定度合いは欠かせないピースでしょう。
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"Cold Gin"からはトミーのギターソロにそのまま繋がる構成。スクリーンとセットはUFOと戦うトミーといった演出が。エース・フレーリーの味わい深さも魅力的だが、演奏の安定度やタイトさはトミーに分があると思う。しかし、エリックは61歳、トミーは59歳と実は結構な歳なんですよねー。そう思うとKISSの終焉はカウントダウンを刻んでいるんだなぁ・・と実感。

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そして、ジーンのベースソロから"God Of Thunder"に入りジーンはステージ上空に設置されたステージに移動して、パフォーマンス。
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ここからライブも後半戦。まずはオリジナルメンバーで戻った"Psycho Circus"。この曲はKISSとしては新しい部類に入るけど、20年以上前の曲だし、今やライブに欠かせないクラシックナンバーですね。ドラマティックなギターソロは何回聴いても胸が熱くなる!
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続けて"Let Me Go, Rock "N" Roll"から、ポールの独唱による"Sukiyaki"。そして、ポールが滑車に乗り、アリーナ中央にある台へ移動しての"Love Gun"!後ろを振り返るとドームの3階の埋まり具合が少し寂しい感があるが、この辺から観客のボルテージも一段高くなり、盛り上がりとしては問題なし!
そして、ポールはアリーナ中央のステージに残り"I Was Made For Lovin' You"で観客の熱狂度合いも最高潮。個人的に短いあのギターソロがあるからこそ、ドラマ性が高まると思っている。ポールはあまり歌っておらずダンス担当?しかし、観客は歌いまくっているから、あまり関係ないかな(笑)
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ポールが再びメインステージに戻り。ノーメイク時代の中でも特に人気がある"Crazy Crazy Night"!まさにこの日の熱狂を象徴するかのようなナンバー。最高にキャッチーなこの曲をライブで聴いたのは初めてだったので、感激。この前の仙台公演ではアンコール後の曲だったのにこの日は本編に移動。うん?何か構成が変わるということか!?
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本編最後はKISSの中で最もハードロックしている"Black Diamond"!メインボーカルはもちろんエリック。ドラマティックに進むこの曲はKISSが単なるご機嫌ロックバンドではないことを示していると思う。
せり上がるドラムライザーの演出もド定番だけど、盛り上がる盛り上がる!
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"Black Diamond"が終わったらメンバーが一列に並びお辞儀をしてくるでないか!普通にこういうのはアンコール後だよね?今日はどうやらライブの構成がいつもと違う。
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そして、アンコール1曲目は"Beth"なのだが、X-JAPANYOSHIKIがゲストで出演〜。サプライズゲストなのに、ライブ当日にジーンが↓こんなつぶやきをして、YOSHIKIとのリハ映像を事前に公開してしまったもんだから、あまりサプライズじゃなかったのは良かったのだろうか?(笑)


専門パートじゃないところにゲストがそれを埋める、なおかつYOSHIKIはKISSの影響を公言しているから、このゲスト参加は良かったんじゃないかなー。
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YOSHIKI"Beth"だけかと思ったら・・・・最後の"Rock And Roll All Nite"にはドラムで参加!
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しかし、紙吹雪でほとんど見えない(笑)
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ボールもたくさん登場し、いよいよフィナーレ!
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エリックYOSHIKIの横でちょっこと叩いているという・・。ツインドラムがよかったんじゃない?
ドラムライザーがせり出すから難しかったのかな。。
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最後の??東京公演なんだから、最後の曲は4人で演ってもよかったんじゃないかなーとは思いつつも、KISSにとっても長い最終ツアーの公演のうちの一つという認識かもしれないし、日本のファンのことを思っての演出だったんだと思う。
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最後はスパッと!暗転して終了。やっぱり本編最後でメンバー全員並んで挨拶していたのはアンコールはゲスト出演があったからなんだろうな。そして、これでKISSにとっての最後の東京公演が終わってしまった・・・。途中で少しセンチメンタルな感情は出てきたが、終わってみたら、あまり最後という感じが出てきたのはなぜだろう?(笑)ツアー自体は2021年まで続くから、そう思うとこの業界何が起きても不思議じゃないし、中止となったオーストラリア公演はどこかで穴埋めすると思うから、その時は最後の最後に一回日本でやったりして・・という考えが頭の中を掠めたからかもしれないw
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Setlist
01.Detroit Rock City
02.Shout It Out Loud
03.Deuce
04.Say Yeah
05.I Love It Loud
06.Heaven's On Fire
07.War Machine
08.Lick It Up
09.Calling Dr.Love
10.100,000 Years (with Drum Solo)
11.Cold Gin (with Tommy Thayer Guitar Solo)
12.God Of Thunder (with Bass Solo)
13.Psycho Circus
14.Let Me Go, Rock 'N' Roll
15.Sukiyaki (Kyu Sakamoto cover)
16.Love Gun
17.I Was Made For Lovin' You
18.Crazy Crazy Nights
19.Black Diamond
〜Encore〜
20.Beth (with YOSHIKI)
21.Rock And Roll All Nite (with YOSHIKI) 


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ちなみに、私のKISSライブ初体験は結構遅くて、2006年のUdo Music Festival
いろんな意味で伝説のフェスとなってしまったが、野外ライブなので、二日目のトリを努めたKISSは日本でもパイロを大量に使用!観客は少なかったかもしれないが手抜き無しのプロフェッショナルなパフォーマンスで最高だった!私はこれでKISSに本当の意味でKOされたので、とっても重要なライブだった。日本で最もパイロを使ったのはこのフェスだったんじゃないかなー??
初めての開催なのに手を広げすぎた感満載のフェスだったけど、行った人勝ちでしたね。観る分にはとっても快適だったし。ただし、後ろは振り向かない方が良いフェスでしたね(苦笑)
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プロフィール

sekibow

熱苦しいハードロック、ヘヴィメタル、スラッシュメタル、ドゥーム・ストーナー系メタル、プログレ、そして70年代〜80年代のウエストコースト系ロックを愛するパフュメタラー。Sign of the Hammer Be My Guide

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